2025JBMXF大東建託シリーズ第10戦茨城大会 中林凌大と畠山紗英が優勝し年間タイトル獲得
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2025大東建託シリーズの最終戦となる第10戦茨城大会が2025年11月15日(土)〜16日(日) 、国営ひたち海浜公園BMXコースで開催された。
チャンピオンシップ男子は中林凌大、チャンピオンシップ女子は畠山紗英がそれぞれ優勝した。中林と畠山は年間ランキングでも首位となり、シリーズタイトルも獲得した。
チャンピオンシップ男子

チャンピオンシップ男子は中林凌大(左)が優勝し4度目の年間タイトルを獲得した
4月に開幕したJBMXF大東建託シリーズは第10戦茨城大会で最終戦を迎えた。男子の最高峰カテゴリーである、チャンピオンシップ男子は中林凌大がスタートから後続を寄せ付けない走りで優勝した。2位には小丹晄希、3位には岡倖吉が入った。
中林は2週間前に開催された2025アジアBMXレーシング選手権のU23カテゴリーで優勝しており、好調のまま乗り込んだJBMXF大東建託シリーズ最終戦でも優勝。今期3勝目で年間ランキング争いもトップを守り2023年以来となる4度目のシリーズチャンピオンを獲得した。

チャンピオンシップ男子表彰式
優勝 中林凌大(SYNDYT JAPAN/秩父BMX協会)
2位 小丹晄希(東京都BMX協会/Factory answer)
3位 岡倖吉(Nologo Racing Japan/神奈川県BMX協会)
チャンピオンシップ男子優勝・中林凌大のコメント
アジアチャンピオンジャージを着ている以上負けられない戦いと位置づけ、自分にプレッシャーをかけてレースに臨んだ。今日はスタートの調子が良くはなかったが、もし出遅れたとしてもその後の展開に自信があった。うまく決勝は前に出られたので、いつもどおり落ち着いて走りトップでフィニッシュできた。昨年はタイトルを落としてしまったが、今年はタイトルを奪還できてうれしい。最終戦で優勝してタイトルを決定するチャンピオンらしい走りができた。
チャンピオンシップ女子

今期5勝を挙げた畠山紗英(#85)がシリーズチャンピオンを獲得した
JBMXF大東建託シリーズで今期出場5戦中4勝を挙げ、2位と820ポイント差で、ほぼ年間タイトルを手中に収めた畠山紗英が出場したチャンピオンシップ女子。3レース合計のフォーマットで争われ、畠山は初戦こそランキング2位の薮田寿衣に続く2着フィニッシュとなったものの、2戦目と3戦目をトップフィニッシュ。今期5勝目を挙げ自身初となるチャンピオンシップカテゴリーでのシリーズタイトルを獲得した。2位に薮田、3位に野村凪沙が入った。

チャンピオンシップ女子表彰式
優勝 畠山紗英(神奈川県BMX協会)
2位 薮田寿衣(Motocross International/iRC TIRE/関西BMX競技連盟)
3位 野村凪沙(Ace Race Australia FactoryTeam/関西BMX競技連盟)
チャンピオンシップ女子優勝・畠山紗英のコメント
チャンピオンシップカテゴリーで初めて参戦したJBMXFシリーズでいろいろなコースを転戦して楽しいシーズンだった。初戦はスタートでスリップしてしまい2着になったことで、気が抜けないレースになったが、その後の2レースで挽回して優勝できた。(日本のレースは3ヒート合計のレースとなることが多いが)3レースとも1着で優勝できるのもうれしいが、今日のように失敗を挽回して優勝するのもいい練習になるととらえている。
(昨年までは海外拠点で活動していたため)国内シリーズのタイトルを獲ったのも初めてで、各地のレースで応援してくれるのを実感して良いシーズンだったと思う。今年はJBMXF大東建託シリーズに加えて、全日本選手権とアジア選手権のタイトルも獲得できて、来シーズンは世界選手権やワールドカップでの活躍を目指して頑張っていきたい。
中林凌大、畠山紗英に国営ひたち海浜公園杯を授与
国営ひたち海浜公園杯争奪戦を兼ねた本大会。チャンピオンシップ男女で優勝した中林凌大と畠山紗英に国営ひたち海浜公園杯が同センター長より授与された。

JBMXF公式アンバサダー長迫吉拓さんプロデュースのNAGASAKO OPENを開催
公式練習日の15日土曜日午後にJBMXF公式アンバサダー長迫吉拓さんプロデュースのBMXレーシング大会「NAGASAKO OPEN」が開催された。本大会は、JBMXFのシリーズ戦とは異なるカテゴリーとフォーマットで実施し、目先の成績のみを追い求めるのではなく、長迫さんが思い描く楽しいBMXレーシングや世界に通用するための土壌となるBMXレーシングを具現化したもの。通常のシリーズ戦とはカテゴリー分けを大胆に変更し、15歳以上オープンカテゴリーは、チャンピオンシップとチャレンジの混走で実施。13人以上出場のカテゴリーでは国内初となるワールドカップフォーマットを採用するなど、シリーズ戦では実現できないチャレンジの場を提供するものだ。

通常のシリーズ戦では予選(MOTO)を3回走って次のラウンドへの進出が決定するが、ワールドカップフォーマットは初戦のラウンド1の上位2名が次のラウンドへ進出する。そのため初戦から激しい上位争いが展開される。

15歳以上オープンでは、チャンピオンシップのライダーがプロセクション、チャレンジカテゴリーの選手がアマチュアセクションを走るなど、通常のシリーズ戦では見られないレースが展開された。

15歳以上オープン女子にはチャンピオンシップの選手にチャレンジの清水亜子選手が挑んだ。世界で活躍できる選手の輩出を目指し、上位カテゴリーの選手と同じレースを走り経験を積むことができる。

公式アンバサダーの長迫吉拓さん。BMXレーシングでリオデジャネイロと東京、トラックでパリと3度のオリンピック出場を果たした。本年の「NAGASAKO OPEN」は1戦のみの開催となるが、2026年以降は随時フォーマットの見直しなどブラッシュアップを重ねながら複数回の開催を予定している。
JBMXF大東建託シリーズ/J2シリーズ年間ランキング表彰
閉会式ではシリーズの年間表彰が実施された。男子の1位から8位まで、女子の1位から3位までが対象のチャンピオンシップに加えて、年齢別のチャレンジカテゴリーでは20インチとクルーザーで最も多くのポイントを獲得した男女の選手が対象となる。チャンピオンシップには賞金と特製のナンバー1プレートが、チャレンジにはトロフィーとナンバー1プレートが授与された。

チャンピオンシップ男子年間表彰 左より、1位・中林凌大、2位・坂本優和、3位・岡倖吉、4位・岸龍之介、5位・菊池雄、6位・橋本颯馬、7位・深川匠、8位・小丹晄希

チャンピオンシップ女子年間表彰 2位・薮田寿衣(左)、1位・畠山紗英(中央)、3位・丹野夏波(右)

シリーズタイトルを獲得した5人の選手。左より 中林凌大(チャンピオンシップ男子)、秋元恵衣(チャレンジ女子)、梅沢篤和(チャレンジ男子)、魚谷健仁(クルーザー男子)、畠山紗英(チャンピオンシップ女子)。澤田茉奈(クルーザー女子)は本大会欠場のため後日贈呈
チャレンジカテゴリー年間王者

梅沢篤和(チャレンジ男子/先頭右)

秋元恵衣(チャレンジ女子)

魚谷健仁(クルーザー男子)

澤田茉奈(クルーザー女子)
大会概要
大会名:2025 JBMXF大東建託シリーズ第10戦茨城大会 兼 国営ひたち海浜公園杯争奪戦
開催期日:2025年11月15日(土)〜11月16日(日)
開催場所:国営ひたち海浜公園 BMXコース(茨城県ひたちなか市)
主催:一般社団法人全日本BMX連盟
共催:国営ひたち海浜公園 主管:茨城県BMX協会
公認:公益財団法人日本自転車競技連盟
後援(予定):茨城県、茨城県教育委員会、茨城県スポーツ協会、ひたちなか市、ひたちなか市教育委員会、ひたちなか市スポーツ協会
協力:茨城県自転車競技連盟
協賛:大東建託未来のアスリート支援プロジェクト
https://team-daito.com/











