2025アジアBMXレーシング選手権大会は日本が4カテゴリーでタイトル獲得

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  • photo ©Naoki Gaman/Japan Cycling Federation

2025年11月1日(土)〜2日(土)、日本自転車競技連盟が主催する「TOYO TIRES presents 2025 アジアBMXレーシング選手権」のチャンピオンシップカテゴリーが、愛知県名古屋市に新設された名古屋競輪場BMXレースコース(Nagoya Keirin BMX)にて開催され、日本代表チームが出場4カテゴリーでタイトルを獲得した。 

2025アジアBMXレーシング選手権大会

本大会は、20年以上の歴史を持つBMXレーシング・アジア選手権において、日本で初めての開催となる歴史的な大会。 また、会場となった名古屋競輪BMXは、来年2026年に開催予定の第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)におけるBMXレーシング競技会場でもある。

アジア自転車競技連合(ACC)ならびにUCI(国際自転車競技連合)の公認大会として行われ、参加国はアジア全域からチャンピオンシップカテゴリーには7カ国、チャレンジは9カ国から、選手・チームスタッフが名古屋に集結。初開催の日本大会として、今後のアジアBMXシーンの発展に向けた重要なステップとなった。

 

中井飛馬がエリートカテゴリーで初のタイトル獲得

男子エリート決勝はレース序盤、フィリピンのPatrick Bren Cooが好スタートを切りリードを奪うも、第1コーナーのイン側から日本の中井飛馬が鋭く切り込みトップに浮上。 その後も安定した走りを見せ、後続を寄せ付けずにフィニッシュラインを通過した。中井は自身初となるエリートカテゴリーでのアジア選手権タイトル獲得となった。2位には島田遼が入り、3位にはPatrick Bren Coo(フィリピン)が続いた。

2025アジアBMXレーシング選手権大会

男子エリート結果
1位 中井 飛馬(XLARGE/MONGOOSE/日本)
2位 島田 遼(Gantrigger/日本)
3位 Patrick Bren Coo(フィリピン)

 

女子エリートは畠山紗英が圧勝

女子はエリート・U23・ジュニアの混走形式で実施。 エリート勢では畠山紗英が予選、決勝と全て1位フィニッシュを果たし、圧倒的な走りで2年ぶりのエリートカテゴリーでアジアチャンピオンの座に輝いた。2位には籔田寿衣、3位にはインドネシアのシファ・アメリヤ・ヌールが入った。

2025アジアBMXレーシング選手権大会

女子エリート結果
1位: 畠山 紗英(日本)
2位: 籔田 寿衣(Motocross International / iRC TIRE/日本)
3位: Amellya Nur Sifa(インドネシア)

 

男子U23は中林遼太が初のメジャータイトル獲得

男子U23では、日本チームから4選手が決勝に進出。 序盤から中林凌大が好スタートでホールショットを奪い、そのまま主導権を維持。 追走する木内彪凱からトップを守りきり、自身初のメジャータイトル獲得なった。木内彪凱が僅差の2位、島田壮(日本)が3位で続き、4位には北川晃久(日本)が入り、日本勢が上位4位を独占した。

2025アジアBMXレーシング選手権大会

男子U23結果
1位 中林 遼太(日本体育大学/日本)
2位 木内 彪凱(日本体育大学/日本)
3位 島田 壮(日本)
4位 北川 晃久(日本)

 

女子U23は西村寧々花が連覇

女子U23クラスでは西村寧々花が決勝にてスタートから前に飛び出し、エリートの畠山に続く展開で全体2位(U23首位)でゴールし、昨年のタイ大会に続いてU23クラス連覇を達成。

2025アジアBMXレーシング選手権大会

女子U23結果
優勝: 西村 寧々花(大阪体育大学 / GANTRIGGER/日本)
2位: 野村 凪沙(Ace Rece Australia Factory Team/日本)

 

ジュニアカテゴリー結果

男子ジュニアは3ヒート制トータルポイント方式で実施。 1・2ヒートを制したナム・ウンウ(KOR)が優勢であったが、最終ヒートでナク・ピエン・プッタプーム(THA)が1位でゴール。 両者が同点(5ポイント)となったものの、最終ヒートの着順上位ルールにより、タイのナク・ピエンが逆転でアジアタイトルを獲得した。

男子ジュニア結果
1位 Putthaphum Nakpaen(タイ)
2位 Eunwoo Nam(韓国)
3位 Kanawat Chuatahan(タイ)

 

女子ジュニア ジュニアは、韓国のキム・イェッソ(KOR)がエリート・U23と混走の中で唯一決勝に進出し、混走内最上位のジュニアとしてジュニアタイトルを獲得した。

女子ジュニア結果
1位 Kim Yeseo(韓国)
2位 Khongpong Praphada(タイ)
3位 Khongpong Paphichaya(タイ)

 

チャンピオンシップカテゴリー6種目に加え、5歳クラスからスタートしたチャレンジカテゴリーでは、年齢別全20カテゴリーで各国のライダーたちが熱戦を繰り広げた。 日本からも多くの選手が参戦、各カテゴリーで新たなアジアチャレンジ優勝者が誕生。

今大会は、次世代を担うジュニア層・キッズ層の選手たちが大舞台で経験を積み、国際交流の貴重な機会となり、将来のアジア・世界レベルでの活躍に向けた大きなステップとなった。

 

 

■大会名: TOYO TIRES presents 2025アジアBMXレーシング選手権

■種目: BMXレーシング(男女/チャンピオンシップカテゴリー・チャレンジカテゴリー)

■日程:
11月1日(土)大会 チャンピオンシップカテゴリー(エリート・U23・ジュニア)

11月2日(日)大会 チャレンジカテゴリー

■場所:名古屋競輪場 BMXレースコース
(〒453-0053 愛知県名古屋市中村区中村町高畑68)

■主催:公益財団法人 日本自転車競技連盟(JCF)

■特別協賛:TOYO TIRE株式会社

https://bmx-asia2025.com/