パリ~ツール2025 はイタリアのトレンティンが優勝
ブドウ畑の農道(未舗装路)を走る第119回パリ~ツール(UCIヨーロッパツアー/UCIプロシリーズ)が、10月12日に北フランスのシャルトルからツールまでの211.6kmで開催され、イタリアのマッテーオ・トレンティン(チューダー プロサイクリングチーム)が、小集団でのゴールスプリントを制して優勝した。
36歳のトレンティンは今大会で2015年と2017年にも優勝していて、これで3勝となり、ベルギーのギュスターヴ・ダネールス(1934、1936、1937年)、フランスのポール・メー(1941、1942、1945年)、ベルギーのグイド・レイブルック(1964、1966、1968年)、ドイツのエリック・ツァーベル(1994、2003、2005年)が持つ最多優勝記録に並んだ。
2位はフランスのクリストフ・ラポルト(チームヴィスマ・リースアバイク)、3位はデンマークのアルベルト・フィリプセン(リドル・トレック)だった。
第119回大会はコースの後半にブドウ畑の農道セクションが10カ所あり、その総距離は10kmだった。農道セクションの中盤だったゴールまで残り35km地点で、フランスのポール・ラペラ(デカトロン・AG2Rラモンディアル)とティボー・グリュエル(グルパマ・FDJ)が集団から抜け出す事に成功し、一時30秒以上のタイム差を付けて逃げ続けた。
集団からはディフェンディングチャンピオンであるラポルト、トレンティン、フィリプセン、シュテファン・ビセッガー(デカトロン・AG2Rラモンディアル)、マティアス・ヴァチェック(リドル・トレック)が抜け出して追走を開始した。
地元フランスのラペラとグリュエルはツールの街に到着した時、まだ追走グループに10秒のタイム差を付けていた。しかし、彼らは最後まで協力体制を維持することができず、牽制を始め、ゴールまで残り700mで追走グループに追いつかれてしまった。最後は6選手がゴールスプリントを競い、ベテランのトレンティンが難なく勝利を収めた。
■36歳で3度目の優勝を果たしたトレンティンのコメント
「10年前にこのレースで勝ち、今年は実際このレースで遂に勝てる可能性があった。ツール・ド・フランスの後、とても調子が良いと感じていた。やっと脚が本来の調子を取り戻したのさ。ハンブルク(アダック・サイクラシックス)ではちょっと不運で怪我をして、レースに復帰するまでまた待たなければならなかった。でも、やっと勝てたよ」
■第119回パリ~ツール 結果
[10月12日/UCIヨーロッパツアー/UCIプロシリーズ/フランス(シャルトル~ツール)/211.6km]
1. MATTEO TRENTIN (TUDOR PRO CYCLING TEAM / ITA) 04h 18′ 50”
2. CHRISTOPHE LAPORTE (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / FRA)
3. WITHEN ALBERT PHILIPSEN (LIDL-TREK / DEN)
4. PAUL LAPEIRA (DECATHLON AG2R LA MONDIALE TEAM / FRA)
5. THIBAUD GRUEL (GROUPAMA-FDJ / FRA)
6. STEFAN BISSEGGER (DECATHLON AG2R LA MONDIALE TEAM / SUI) + 00′ 03”
7. MATHIAS VACEK (LIDL-TREK /CZE) + 00′ 19”
8. DORIAN GODON (DECATHLON AG2R LA MONDIALE TEAM / FRA) + 00′ 23”
9. JASPER STUYVEN (LIDL-TREK / BEL) + 00′ 23”
10. ALESSANDRO COVI (UAE TEAM EMIRATES XRG / ITA) + 00′ 23”
65. ARNAUD DEMARE (ARKEA-B&B HOTELS / FRA) + 05′ 14”















