グラン・ピエモンテ2025 でメキシコのデルトロが初優勝
RCSスポルトが主催する第109回グラン・ピエモンテ(UCIヨーロッパツアー/UCIプロシリーズ)が、10月9日にイタリア北西部ピエモンテ州のドリアーニからアックィ・テルメまでの179kmで競われ、メキシコのイサーク・デルトロ(UAEチーム・エミレーツ・XRG)が独走で初優勝した。
2位は40秒遅れでスイスのマルク・ヒルシ(チューダー プロサイクリングチーム)、3位は44秒遅れでオランダのバウケ・モレマ(リドル・トレック)だった。
最後の坂でアタック
最後のカステレット・デッロの坂のふもとでメイン集団が逃げを吸収した後、残り19kmでヒルシがアタックし、単独で坂を上り続けたが、すぐにデルトロとモレマが追いついた。そして残り17.8kmでアタックしたデルトロには、誰も付いていけなかった。山頂で後続に30秒ほどのタイム差を付けたデルトロはそのまま逃げ切り、21歳で初優勝を手中に収めた。
グラン・ピエモンテの長い歴史で、メキシコ出身の選手が優勝したのは初めてだった。来月22歳になるデルトロは、これが今季15勝目で、ベルギーのティム・メルリール(スーダル・クイックステップ)と並んだ。今季最も優勝しているのはデルトロのチームメイトである世界チャンピオンのタデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ・XRG/スロベニア)で、今週トレ・ヴァッリ・ヴァレズィーネ(UCIヨーロッパツアー/UCIプロシリーズ)で19勝目を上げた。
グラン・ピエモンテの勝利で、UAEチーム・エミレーツ・XRG(UCIワールドチーム)の2025年シーズンの優勝数は92勝になった。
10月11日にはイタリア北部ロンバルディア州で第119回イル・ロンバルディア(UCIワールドツアー)が開催され、デルトロは前人未到の5連覇を目指すポガチャルと一緒に参加する予定だ。
■初優勝したデルトロのコメント
「上りを知っていれば、どこでアタックするかを頭に入れるのはより簡単になるが、それはとても厳しかった。チームメイトたちはとても信頼してくれていた。失うものは何もなかった。我々は1日中一緒に働いた。上りで最もキツい場所で可能な限りスピードを上げようとした。全力を出し切り、頂上では何も残っていなかった。
1人になっていなかったら、モレマやヒルシのような選手たちに対抗して勝つのは難しかっただろう。1人になってからは、勝利をイメージする努力をした。今年はここまでチームとしてもボク自身としても期待以上に良かった。とても良いシーズンだったよ。我々がこれほど沢山の成功を収められたのは、ただただ信じられない事だ」
■第109回グラン・ピエモンテ 結果
[10月9日/ドリアーニ〜アックィ・テルメ(イタリア)/UCIヨーロッパツアー/UCIプロシリーズ/179km]
1. DEL TORO ROMERO Isaac (UAE TEAM EMIRATES XRG / MEX) 4:08:24
2. HIRSCHI Marc (TUDOR PRO CYCLING TEAM / SUI) 0:40
3. MOLLEMA Bauke (LIDL-TREK / NED) 0:44
4. CHRISTEN Fabio (Q36.5 PRO CYCLING TEAM / SUI) 1:07
5. MATTHEWS Michael (TEAM JAYCO ALULA / AUS) 1:07
6. ZAMBANINI Edoardo (BAHRAIN VICTORIOUS / ITA) 1:07
7. POWLESS Neilson (EF EDUCATION – EASYPOST / USA) 1:07
8. HERMANS Quinten (ALPECIN-DECEUNINCK / BEL) 1:07
9. BERNAL Egan (INEOS GRENADIERS / COL) 1:07
10. BAGIOLI Andrea (LIDL-TREK / ITA) 1:07


















