フォルティンが遅れ、新城らが牽引 ツール・ド・ランカウイ2025 第3ステージ

9月30日(火)に開催されたツール・ド・ランカウイ2025 第3ステージは、序盤から3級、2級、1級と山岳が連続する今大会最長距離の198.2km。前日のステージで4位に入ったフィリッポ・フォルティン(イタリア)をなんとかフィニッシュまで運び、スプリントに参戦させることがチーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニの作戦だった。

1級山岳を超える手前で遅れたフォルティンを新城らが牽引し、集団に戻すことを試みるが、不運にもフォルティンがメカニックトラブルに。その間、有力なスプリンターに追いつかせたくない集団はペースを上げ、残念ながらフォルティンは勝負に絡むことができず、このステージで成績を残すことはできなかった。

新城は15分50秒遅れのグルペットでフィニッシュしている。また、このステージで1人リタイアとなってしまったので、第4ステージからは4人で戦うことになるが、まだスプリントステージもあるので諦めずにステージ優勝を狙う。

新城幸也 ツール・ド・ランカウイ2025 第3ステージ

チームメイトのために集団を追いかける新城 Photo:Yuzuru SUNADA

新城幸也 ツール・ド・ランカウイ2025 第3ステージ

チームで力を合わせてフォルティンを集団に戻そうと試みる Photo:Yuzuru SUNADA

 

新城幸也のコメント:

今日の作戦は失敗に終わった。198kmのロングステージで、残り130km地点に1級山岳。平均勾配4.4%とキツくはないが、15km上るので、重量級スプリンターにはちょっと厳しい上り。フィリッポ(フォルティン)が越えられれば良いが、遅れてしまった場合はメオと僕とで集団まで引き戻すことになった。頂上から残り130kmとフィニッシュまでは距離があるので。

残念なことに頂上まで残り2kmぐらいで集団から脱落したので、頂上まではギリギリのペースで上り、下り坂で全力で集団を追いかける。10kmぐらい追いかけて、集団に追い付いたところで、フィリッポがメカニックアクシデントで自転車を交換することになってしまった。集団はフィリッポを追い付かせたくないイタリアのプロチームが牽引していて、バイクを交換して戻ってからも追いかけたが、追い付くことは出来なかった。

また1人、今日もチームからリタイアが出たので、明日からは4人で戦わなければならない。実質スプリントアシストができるのはメオと僕だけなので、3人列車でフィリッポに望みを託して頑張ります!

 

大会オフィシャルサイト
Beat The Heat | PETRONAS Le Tour de Langkawi 2025

 

チーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニの出場メンバー
新城幸也(日本)
フィリッポ・フォルティン(イタリア)
ジョルジェ・ジュリッチ(セルビア)第3ステージDNF
ドゥシャン・ラヨヴィッチ(セルビア)第2ステージDNF
ロベルト・ゴンサレス(パナマ)
フェリックス・ジェームズ・メオ(ニュージーランド)