2025 UCIロード世界選 男子エリートはスロベニアのポガチャルが連覇
アフリカ中央部ルワンダ共和国の首都キガリで開催されていた2025UCIロード世界選手権大会は、9月28日の最終日に男子エリートのロードレースを競い、スロベニアのタデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ)が独走で連覇を果たした。
一週間前に27歳になったポガチャルは、世界選を2年連続で制した8人目の選手になった。これまで同じ年にツール・ド・フランスと世界選の両方を制する偉業を2回達成したことがあったのは、ベルギーのエディ・メルクス(1971年、1974年)だけだったが、ポガチャルはその記録にも並んだ。
2位は1分28秒遅れでベルギーのレムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ)、3位は2分16秒遅れでアイルランドのベン・ヒーリー(EFエデュケーション・イージーポスト)だった。
アフリカ大陸初開催の世界選
史上初めてアフリカ大陸で開催された世界選の男子エリートは、57カ国の164選手が出走。日本からは留目夕陽(EFエデュケーション・イージーポスト)が参加した。コースは全長267.5kmで、1周15.1kmのローカルサーキットを9周した後、ペアージュの丘、キガリ山、ミュール・ド・キガリが含まれた42.5kmの拡張サーキットを1周し、再びローカルサーキットに戻って6周するレイアウトだった。
昨年のチューリッヒ世界選(スイス)でポガチャルは、ゴールまで残り100.8km地点の坂でアタックを決めて初優勝したが、今年のコースでは全長5.9kmのキガリ山がゴールまで残り109.9kmから始まった。ここで攻撃を開始したポガチャルは、最後まで逃げていたフランスのジュリアン・ベルナール(リドル・トレック)を捕らえてレースの先頭に立った。
頂上近くの勾配20%の難所でエヴェネプールは遅れ、ポガチャルに付いていけたのはスペインのフアン・アユソ(UAEチーム・エミレーツ)だけだった。キガリ山を越えた後、メキシコのイサーク・デルトロ(UAEチーム・エミレーツ)が合流し、先頭は国籍こそ違えどUAEチーム・エミレーツに所属する3選手になった。
ゴールまで残り99.7kmで石畳の激坂として注目されていたミュール・ド・キガリが始まると、アユソは先頭から脱落してしまった。残り90.6kmで拡張サーキットが終わった時、先頭のポガチャルとデルトロは追走グループに44秒差を付けていた。
ローカルサーキットに戻ったエヴェネプールは、ピットでバイクを交換したが、代車にも問題があり、もう一度交換しなければならなくなった。バイクを降りてサポートカーを待つエヴェネプールには、明らかに焦りの色があった。彼はすぐ追走グループに復帰できたが、最後までポガチャルに追いつく事はできなかった。
ポガチャルが独走
先頭では、ゴールまで残り66.6kmでデルトロが遅れ、ポガチャルの独走が始まった。ゴール後のインタビューでポガチャルは、この時デルトロが胃のトラブルに見舞われたと明かしていた。彼は1分差を守ってローカルサーキットを6周し、難なくタイトル防衛を果たした。
世界選の最多優勝記録は3勝で、アルフレード・ビンダ(イタリア)、リック・ヴァンスティーンベルヘン(ベルギー)、エディ・メルクス(ベルギー)、オスカル・フレイレ(スペイン)、ペテル・サガン(スロバキア)の5人が達成している。ポガチャルは来年カナダのモントリオール世界選で、この記録に挑む事になるだろう。
アフリカ大陸で初めて開催された世界選の男子エリートは、出走164選手中、完走できたのはたった30人で、今大会がいかに過酷なレースだったかを物語っている。12分4秒遅れで最後にゴールしたのはエリトリアのアマヌエル・ゲブレイグザビエル(リドル・トレック)で、アフリカ勢でただ一人の完走者になった。
■連覇を果たしたポガチャル(スロベニア)のコメント
「コースはこのため(早めにアタックする)にデザインされていた。経験豊富なチームメイトたちには、アタックはするなと言われていたが、ボクはとても調子が良いと感じていた。(キガリ山で)小さなグループが付いてくる事を期待していて、アユソとデルトロが一緒になり、それは完璧なコンビネーションだった。3人でできるだけ長く走るのが夢だったが、アユソは石畳ですぐトラブルに見舞われ、デルトロは胃が不調になった。
とても早い段階で1人になり、去年と同じように自分自身との闘いになった。やり遂げる事ができてとても嬉しい。実は疑っていた。上りは周回ごとにより厳しくなった。最後の周回はとてもハードだった。でも、踏み続けて最善を祈らなければならないものだ。みんなで一緒に信じられない経験をして、成功した一週間だった」
■ロードレース・男子エリート結果
[9月28日/ローカルサーキット(9周)~拡張サーキット~ローカルサーキット(6周)/キガリ/267.5km]
1. POGAČAR Tadej (SLO) 6:21:20 (42.089 km/h)
2. EVENEPOEL Remco (BEL) +1:28
3. HEALY Ben (IRL) +2:16
4. SKJELMOSE Mattias (DEN) +2:53
5. SKUJINS Toms (LAT) +6:41
6. CICCONE Giulio (ITA) +6:47
7. del TORO ROMERO Isaac (MEX) +6:47
8. AYUSO PESQUERA Juan (ESP) +6:47
9. EULALIO Afonso (POR) +7:06
10. PIDCOCK Thomas (GBR) +9:05
11. ROGLIČ Primož (SLO) +9:05
DNF TODOME Yuhi (JPN)


















