ラヨヴィッチ総合優勝!新城は総合10位 ツアー・オブ・上海2025 最終ステージ

中国・上海で2025年9月7日(日)に開催された「ツアー・オブ・上海(2-2)」最終日の第3ステージ、チームソリューションテック・ヴィーニファンティーニのドゥシャン・ラヨヴィッチ(セルビア)がステージ2位でフィニッシュし、チームの目標であった総合優勝を果たした。新城幸也はトップと同タイムの集団内、44位でフィニッシュし総合10位、UCIポイント3ポイントを獲得した。

新城幸也 ツアー・オブ・上海2025 第3ステージ

リーダージャージを獲得したラヨヴィッチ Photo Tour of Shanghai

 

第3ステージは一番距離が短い88km。総合争いが1秒差というチームとしても緊張感の高まるステージとなった。気温も38度まで上がり、ショートレースながらも厳しいレース。チームは新城を中心にレースの主導権を握り、コントロールしながらラヨヴィッチを総合優勝に導いた。

新城幸也 ツアー・オブ・上海2025 第3ステージ

Photo:Tour of Shanghai

 

新城幸也 ツアー・オブ・上海2025 第3ステージ

リラックスした表情でスタートしていく新城 Photo:Tour of Shanghai

 

新城幸也のコメント

「今日はチーム全員で総合優勝だけを目指して、レースに挑んだ。スタート時点では総合リーダーから1秒差の総合2位。なので、32km地点の最初スプリントポイントでボーナスタイムを稼げば逆転でリーダーになる。先ずはそこだけに集中してレーススタート。

アタック合戦の末、15kmほどで2人の逃げが決まって集団は落ち着いたので、自分が集団を牽引して32kmまでに逃げを捕まえる、スプリントポイントでは惜しくも3位通過、これでリーダーとは同タイムなので、フィニッシュでの着順勝負。リーダーよりも先着でステージ3位以内でボーナスタイムを取れれば、完璧という展開に。

こちらとしてみれば、リーダーの後ろについて、フィニッシュでリーダーよりも先着すれば総合優勝というシナリオどおり。スプリント力ではドゥシャン(ラヨヴィッチ)の方が上まっているので、自分たちが集団をまとめれば良いという、とても楽な展開となった。

2回目のスプリントポイント前には、総合上位ではない6人の逃げが決まったので集団を牽引して、約30秒差でコントロールしてフィニッシュまでに捕まえる。15秒~20秒差でコントロールし、残り10kmから集団からもアタックがかかるが、今日のチームは完璧に機能していた。

フィリッポ(フォルティン)を、最後のスプリント向けてドゥシャンのために温存し、他の4人で全ての攻撃を封じ込めた。残り2kmまでチームで隊列を組めていたのも良かった。今日も38℃まで気温が上がるなか、ドゥシャンは最後まで頑張ってくれてステージ2位になり、見事に総合優勝に輝いた!

3日間、距離は短いが、短いなりに全力で走り切るのでハードなレースだった。でも、この優勝でチームの士気は高まったし、チームワークも良くなってきた。1日休んで明後日(9/9)の Tour of Binzhouも勝ち行く!」

 

新城は9月9日に中国・山東省北部の浜州市で開催される1Dayレース、UCI1クラス『Tour of Binzhou(ツアー・オブ・ピンシュウ)』に出場する。

 

チーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニの出場メンバー
ジョルジェ・ジュリッチ(セルビア)
ドゥシャン・ラヨヴィッチ(セルビア)
フェリックス・ジェームズ・メオ(ニュージーランド)
トマーゾ・ネンチーニ(イタリア)
フィリッポ・フォルティン(イタリア)
新城幸也(日本)