ブエルタ・ア・エスパーニャ2025 第15ステージはピーダスンが逃げ切り優勝
スペインで開催中の第80回ブエルタ・ア・エスパーニャ(UCIワールドツアー)は、9月7日にベガデオからモンフォルテ・デ・レモスまでの167.8kmで中級山岳区間の第15ステージを競い、緑のポイント賞ジャージを着たデンマークのマス・ピーダスン(リドル・トレック)が、逃げ切った小集団でのゴールスプリントを制し、今大会1勝目を上げた。
ピーダスンはポイント賞を受賞した2022年に区間3勝しており、これで区間通算優勝数は4勝になった。区間2位はコロンビアのオルルイス・アウラル(モビスターチーム)、3位はイタリアのマルコ・フリーゴ(イスラエル・プルミエテック)だった。メイン集団は13分31秒遅れでゴールし、デンマークのヨーナス・ヴィンゲゴー(チームヴィスマ・リースアバイク)が総合首位を守って2週目を終えた。
スペイン北部のアストゥリアス地方から北西部のガリシア州へと移動した第15ステージは、スタートしてすぐにカテゴリー1の峠越えがスタートし、山岳賞ジャージを着たオーストラリアのジェイ・ヴァイン(UAEチーム・エミレーツ)とポイント賞ジャージを着たピーダスンが加わった47人が集団から逃げ出した。
16.5kmの頂上はヴァインが先頭で通過し、山岳賞総合でのリードを広げた。ヴァインは次のカテゴリー2の峠でベルギーのルイス・ヴェルヴァーケ(スーダル・クイックステップ)と一緒に先頭集団から逃げ出し、54.7km地点の頂上を先頭で通過した。2人は残り50kmで追走グループに2分以上のタイム差を付けていたが、終盤に峠越えはなく、ゴールまで残り6.8kmでピーダスンが生き残っていた追走グループに追いつかれてしまった。
最後は9選手でのゴール勝負になり、激しい攻防の末、ポイント賞ジャージのピーダスンが区間優勝をもぎ取った。
■今大会初の勝利を収めたピーダスンのコメント
「今日のチームの走り方で、この勝利はずっと甘美なものになったと言わなければならない。我々は最初の集団に5人が入っていた。2カ所目の山岳ポイントで2人(ヴァインとヴェルヴァーケ)が行った時、彼らは本当に強く見えて、多くのタイムを得た。チームメイトたちは区間優勝を可能にするために懸命に働いた。最後に勝てた事でそれはより素晴らしくなった。全員が我々の計画を知っていたし、全員が我々に注目していて、それでも我々は成功したんだ。全く信じられないよ」
■第15ステージ結果
[9月7日/ベガデオ~モンフォルテ・デ・レモス/167.8km]
1. M. PEDERSEN (LIDL-TREK / DEN) 04h 02′ 13”
2. O. AULAR SANABRIA (MOVISTAR TEAM / COL)
3. M. FRIGO (ISRAEL – PREMIER TECH / ITA)
4. S. BUITRAGO (BAHRAIN VICTORIOUS / COL)
5. E. DUNBAR (TEAM JAYCO ALULA / IRL
6. E. BERNAL (INEOS GRENADIERS / COL)
7. L. VERVAEKE (SOUDAL QUICK-STEP / BEL)
8. J. VINE (UAE TEAM EMIRATES XRG / AUS) + 00′ 08”
9. M. SHEFFIELD (INEOS GRENADIERS / USA)
10. A. SEGAERT (LOTTO / BEL) + 00′ 23”
65. J. VINGEGAARD (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / DEN) + 13′ 31”
■第15ステージ後の総合成績(ラ・ロハ)
1. J. VINGEGAARD (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / DEN) 57h 35′ 33”
2. J. ALMEIDA (UAE TEAM EMIRATES XRG / POR) + 00′ 48”
3. T. PIDCOCK (Q36.5 PRO CYCLING TEAM / GBR) + 02′ 38”
4. J. HINDLEY (RED BULL – BORA – HANSGROHE / AUS) + 03′ 10”
5. F. GALL (DECATHLON AG2R LA MONDIALE TEAM / CAN) + 03′ 30”
6. G. PELLIZZARI (RED BULL – BORA – HANSGROHE / ITA) + 04′ 21”
7. M. RICCITELLO (ISRAEL – PREMIER TECH / ITA) + 04′ 53”
8. S. KUSS (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / USA) + 05′ 46”
9. J. LECERF (SOUDAL QUICK-STEP / BEL) + 05′ 49”
10. T. TRÆEN (BAHRAIN VICTORIOUS / NOR) + 06′ 33”
[各賞]
■ポイント賞 : M. PEDERSEN (LIDL-TREK / DEN)
■山岳賞 : J. VINE (UAE TEAM EMIRATES XRG / AUS)
■新人賞 : G. PELLIZZARI (RED BULL – BORA – HANSGROHE / ITA)
■チーム成績 : UAE TEAM EMIRATES XRG (UAE)
■敢闘賞 : L. VERVAEKE (SOUDAL QUICK-STEP / BEL)
9月8日は最後の休養日
9月8日は最後の休養日となり、翌日からはいよいよ最終週がスタートする。9月9日はスペイン北部ガリシア州ポンテベドラ県のポイオからモスにあるカテゴリー2のカストロ・デ・エルビリェ頂上までの167.9kmで、中級山岳区間の第16ステージが行われる。


















