ダウンヒルシリーズ2025 第5戦 ニセコアンヌプリ国際スキー場は清水一輝が優勝

  • photo Noriyasu KATO/DOWNHILL SERIES

DOWNHILL SERIES 2025 #5 ニセコアンヌプリ国際スキー場 MTBパーク 特設コース(北海道)が2025年8月23日(土)〜24日(日)に行われた。

2017年に初めて開催された北海道大会は、4年間にわたりニセコ・グランヒラフMTBパークで開催。その後、同パークの閉鎖を受けて函館七飯スノーパークへ会場を移し、昨年からシリーズ発祥の地であるニセコに再び舞台を戻した。そして今年も引き続き、ニセコアンヌプリ国際スキー場MTBパークでの開催となった。

冬季は世界的なスノーリゾートとして知られるニセコだが、近年は夏季のマウンテンバイクシーンでも存在感を高めている。注目すべきは、それぞれのコースが異なる方向性を持ち、利用者層に応じて棲み分けが図られている点だ。初心者やファミリー向けの「ニセコ・コロポックルバイクパーク」、プロのトレイルビルダーたちによって造成され無料で解放される本格派向けの「ツインピークスバイクパーク」、グランヒラフに復活したロングフロートレイル、そして今年新設された「ニセコアンヌプリ国際スキー場MTBパーク」。これらが揃うことで、ニセコは“誰もが楽しめるMTBリゾート”として進化を続けている。

ダウンヒルシリーズ2025 第5戦 ニセコアンヌプリ

スタート地点からはニセコの象徴である羊蹄山が綺麗に見えた

ダウンヒルシリーズ2025 第5戦 ニセコアンヌプリ

ゴンドラからの景色も絶景

 

今大会の会場「ニセコアンヌプリ国際スキー場MTBパーク」は、全日本選手権で5度の優勝を誇る清水一輝(BRAZE A TRAIL)が監修。全長2.75km・標高差500mのコースは、トレンドのフロートレイルとは一線を画すクラシックなダウンヒルコースとして仕上げられている。今回は北海道から44人、本州から32人、計76人のライダーが参戦した。

金曜日の夜に降り始めた雨は土曜日の朝方までにまとまった雨量となったが、受付開始とともに回復し、一気に青空へ。コースコンディションは「田んぼ状態」と評されるほど重たい路面となり、試走ではライダーたちが泥だらけで降りてくる。しかし、国内レースとしては長めの2.75kmをフルに使ったレイアウトは「楽しい!」と好評だった。

ダウンヒルシリーズ2025 第5戦 ニセコアンヌプリ

メイン会場には北海道のショップが出店した

ダウンヒルシリーズ2025 第5戦 ニセコアンヌプリ

ゴンドラ駅舎から少し降りた場所にスタート台が設置された。見晴らしのいい絶景スポット

ダウンヒルシリーズ2025 第5戦 ニセコアンヌプリ

ゴンドラにはバイクの前輪を外し、1人と1台が乗るスタイル

ダウンヒルシリーズ2025 第5戦 ニセコアンヌプリ

ゴンドラ乗車前に泥だらけのウエアを洗い流すライダーたち

ダウンヒルシリーズ2025 第5戦 ニセコアンヌプリ

フィニッシュ直前は選手が走っている姿がよく見える。決勝時には観客がたくさん並んで声援を送った

ダウンヒルシリーズ2025 第5戦 ニセコアンヌプリ

キッズMIDクラス優勝の沼田空詩。北海道にもキッズライダーがたくさん育っている

 

シーディングランでは清水一輝(BLAZE A TRAIL)が4分36秒468でトップタイム。2位には4分41秒639で井本はじめ(Santacruz)、続いて4分48秒240で田中航太(myX/trailadventure)が続いた。

日曜には路面が乾き、湧水の出る数カ所を除きドライコンディションに。スピードが一気に上がり、ギャップの処理や加速が勝負の鍵となった。

決勝では多くの観客が声援を送るなか、エリート女子クラスは、原つばさ(iRC/Hakuba Hospitality group)が優勝。「決勝は乾いたコースで気持ちよく走れました。初めてのニセコ大会、楽しかったです!」と話した。

ダウンヒルシリーズ2025 第5戦 ニセコアンヌプリ

エリート女子クラス優勝の原つばさ

 

そして、エリート男子クラスの最終走者・清水がスタート。フィニッシュエリアに姿を現した際にはペダルを漕げない様子。ノーペダリングのまま体を伏せてゴールへと向かった清水選手の注目のタイムは4分12秒771。それまでトップタイムを守っていた田中航太を0.435秒上回り、見事優勝を果たした。

ダウンヒルシリーズ2025 第5戦 ニセコアンヌプリ

エリート男子クラス優勝の清水一輝

 

清水にとっては2023年6月の白馬岩岳MTBパーク大会以来、約2年ぶりの勝利。

「怪我が長く続きましたが、それでも去年は全日本でも2位に入るくらい調子が戻りつつありました。ただ、昨年のニセコ大会でも若手が速くて3位に終わり、勝てないままシーズンが終わってしまいました。このコースはやはり自分が監修したこともあって、どうしても勝ちたかった。土曜日のシーディングランは、近年稀に見るクリーンランだったんですが、決勝は緊張もしたし、終盤ではスプロケットのトップに草が絡んで漕げなくなってどうしようって思ったけど、これはもう伏せてプッシュするしかないと思って頑張ったら、コンマ差でギリギリだったけど、優勝することができました。とにかく嬉しい、マジで嬉しい。」と笑顔で話してくれた。

さらに、自身が監修した今回のコースについて、「国有林なのでコース幅が1mしか取れず、重機も入れられないという制約の中で、このロングコースを作り上げたスタッフの努力は本当にすごい。何より、ライダーズファーストで、補修も徹底してくれていて、その姿勢が素敵だなあと思います。そんなふうにできあがったコースを、僕がアドバイスをさせてもらいました。こんなふうに、フィールドがライダーを生かしてくれることが嬉しいなと思います。」と話した。

決勝ではトラブルに見舞われながらも、全日本選手権での上位勢が集まる舞台で、勝つべきレースを勝ち切った清水。5度の全日本王者としての意地と存在感を改めて示した大会となった。

 

ダウンヒルシリーズ2025 第5戦 ニセコアンヌプリ

DOWNHILL SERIES 2025 #5 ニセコアンヌプリ国際スキー場(エリート男子)
1. 清水 一輝(BLAZE A TRAIL)4:12.771
2. 田中 航太(myX/trailadventure)+0.435
3. 井本 はじめ(Santacruz)+2.762

 

 

ダウンヒルシリーズ2025 第5戦 ニセコアンヌプリ

DOWNHILL SERIES 2025 #5 ニセコアンヌプリ国際スキー場(エリート女子)
1. 原 つばさ(iRC/Hakuba Hospitality group)5:23.865
2. 渡邉 織枝(札幌かえる庭園)+14.111

 

 

ダウンヒルシリーズ2025 第5戦 ニセコアンヌプリ

今回のコースを監修した清水一輝とニセコアンヌプリ国際スキー場のスタッフのみなさん。スタッフのみなさんは清水選手が優勝して大盛り上がり

ダウンヒルシリーズ2025 第5戦 ニセコアンヌプリ

 

次戦は今週末、9月6日(土)〜7日(日) #6 富士見パノラマリゾートにて開催する。レース、ブース出店ともにエントリー受付中!

https://dhseries.jp/2025-6-fujimipanoramaresort/

※富士見パノラマ大会のコースはDOWNHILL SERIESのための特設コースであり、昨年同様、他の会場以上に距離・スピード・セクションの繋ぎなど、いずれも難易度の高い設定となる予定です。参加にあたっては本人の技量と共に車両整備など、しっかりとコースに対応できるライダーのみを参加対象とします。また、キッズLoクラスは開催しません。ご了承ください。