「アミノバイタル®全日本最速店長選手権 in Zwift 5th」はサイクルポイントオーベスト 西谷雅史店長が初優勝!
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2025年7月30日、「アミノバイタル®全日本最速店長選手権 in Zwift 5th」が開催され、男性部門ではサイクルポイントオーベストの西谷雅史店長が初優勝を飾り、女性部門ではBicicletta SHIDOの安藤沙弥さんが2連覇を果たした。レースレポートをお届けする。

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初のヒルクライムレース形式

前サイクルスポーツ編集長の中島丈博さん(中央)を“ゲスト実況&解説”としてアサイン。そして、同じく実況&解説をZwift Japanカントリーマネージャーの福田暢彦(ふくだ のぶひこ・右側)さんが務めた。司会進行はサイクルスポーツWEB版編集長の大宅(おおや・左側)が務めた

全参加者をZoom中継
日本で最も速い自転車専門店の店長を、オンラインサイクリングサービスのZwiftを舞台に決するレースとして2021年から開催している本レース。今回で5回目の開催となり、男性部門では24人、女性部門では7人が出走した。

アミノバイタル®全日本最速店長選手権 in Zwift 5thのコースレイアウト
これまではロードレース形式だったが、本大会では初めてヒルクライムレース形式に。使用するコースは、2025年に追加されたばかりの「Ven-10(ヴェンテン)」。ツール・ド・フランスの聖地として名高いモン・ヴァントゥを忠実に再現した超本格ヒルクライムルート「Ven-TOP(ヴェントップ)」を半分にしたルートだ。距離は約10kmで、平均勾配は7.7%。序盤は比較的なだらかな勾配だが、後半から10%超えがほぼ続く厳しい上り坂だ。
レーススタートは19時。その様子はサイクルスポーツの公式YouTubeチャンネルにてライブ配信された。
ゲストライダーは髙岡亮寛さん&三島雅世さん

ゲストライダーでRX BIKE代表の髙岡亮寛(たかおか あきひろ)さん

ゲストライダーの三島雅世さん
今回は2人の豪華ゲストライダーを招待。男性部門では、RX BIKE(東京都)代表で、グランフォンド世界選手権45〜49歳の部世界チャンピオンの髙岡亮寛さん、女性部門では、「Mt.富士ヒルクライム」主催者選抜クラス女子を2連覇中で、「乗鞍ヒルクライム」でも2連覇がかかっている強豪ヒルクライマーの三島雅世さん(Cycling-gym/ZWIFT・大阪府)だ。
最後まで手に汗握るレース展開

スタート直後に逃げるBECKON(ベックオン・大阪府)の金森孝憲(かなもり たかのり)店長
いよいよレーススタート。いきなり飛び出したのはBECKONの金森店長。金森店長は難病により障害を抱えている。それにもかかわらず体重の約5倍の高出力でペダルを回し続け、メイン集団から4〜5秒差を保ちつつスタートから4分程度逃げ続け、そのガッツある走りで強烈にアピール。

優勝候補者が作る先頭集団
その後、優勝候補者たちが先頭集団を作り、しばらく走る展開が続く。3連覇がかかるサイクルワークスFin’s(新潟県)の遠藤健太店長、優勝経験者のBICYCLE STEP(バイシクルステップ・大阪府)佐藤教行(さとう のりゆき)店長、例年熱い走りを見せる強豪のKOGU(コグ)鹿児島(鹿児島県)の松永 慎太郎店長、58歳にして剛脚のベテラン、サイクルポイントオーベスト(山梨県)西谷雅史店長、インカレロード2位などの実績があるcycle shop ELMO(サイクルショップエルモ・岐阜県)の後藤辰徳(ごとう たつのり)店長らだ。

後続を引き離し始める松永店長と西谷店長
レースが動き始めたのは残り約1.5km地点だ。終盤のきつい勾配区間で西谷店長と松永店長がペースを上げ始める。そして、何と3連覇がかかる遠藤店長が遅れ始めたのだ! そこから佐藤店長、後藤店長もジリジリと数秒差で遅れ始める。

さらにペースを上げて松永店長を引き離し始める西谷店長
その約2分後、残り1kmの地点で西谷店長がアタックをかける。体重の7.2倍の驚異的なパワーで踏み、グイグイと松永店長を引き離していく。

ゴールへ向かってひたすら踏み続ける西谷店長
その差は約1分にまで広がる。時折ダンシングを織り交ぜながら、グイグイとトルクをかけて踏み、必死の形相で逃げ続ける西谷店長。松永店長はその差を最後まで埋めることは叶わず、アタックを見事にきめた西谷店長がそのままフィニッシュラインを通過した。58歳にして、初優勝である。

ゴール直後、「出し切った」という表情を浮かべる西谷店長
2位は松永店長で、3位はその後追い上げて遠藤店長をかわした佐藤店長という結果となった。

後続に大差をつけてゴールへと向かうゲストライダーの三島さん
一方で女性部門。中盤まではゲストライダーの三島さんに安藤沙弥さんが何とか食らいついていく展開となったが、そこからはやはり日本最高峰の女性クライマーである三島さんがジリジリとタイム差を広げていく。
その差は約4分にまで広がる。10%超の勾配のなか毎分100回転を超える高ケイデンスで回し、それでいて涼しい表情をする三島さんがそのままゴール! ゲストライダーなので参考記録となるが、圧巻の走りだった。

終盤、懸命に踏む安藤沙弥さん
そして、安藤沙弥さんがそのままの位置を守ってゴール。女性部門の優勝を飾った。2位には今回初出場で、体重の3〜4倍となかなかの出力をキープし続けたTHE BASE(ザ ベース・東京都)の五十嵐 千尋さんが入った。
優勝者コメント
男性部門優勝 サイクルポイントオーベスト 西谷雅史店長

「最後まで誰かの後ろにつかせていただいて、そして最後だけ頑張って勝てたという流れでした。とてもうれしいです。Zwiftは本当に大好きです。今回のコースは2日に1回は走りに出るほど乗り込んでいるコースで、私にとっては庭のようなものです」。
女性部門優勝 Bicicletta SHIDO 安藤沙弥さん

安藤さんはサイクルスポーツ編集部のオフィスから参加。後ろに怪しい人物が映るが……ウチのスタッフです
「ヒルクライムは不慣れですごくつらかったんですが、今回はZwift Rideで挑んだので、操作性が良くていい走りができて、勝てました。うれしいです」。
女性部門トップタイム(参考記録)ゲストライダー 三島雅世さん

「けっこうプレッシャーがかかっていたんですが、それが功を奏したのか、ふだんリアルのヒルクライムレースを走るのと同じように走ることができ、トップタイムを出すことができました。アミノバイタル®は愛用していて、終わった後にすぐアミノバイタル®GOLDを飲みましたよ」。
優勝者に贈られる豪華賞品

「アミノバイタル®詰め合わせセット」の一部賞品
男女それぞれの優勝者には、賞品として本大会のメインスポンサーである味の素より、アミノバイタル®プロ、アミノバイタル®GOLDを含む「豪華! アミノバイタル®詰め合わせセット」 を、さらにZwiftより「Zwift 3色タオル」「Zwiftボトル」「Zwift 1年間無料パスポート」が贈られる。
敢闘賞・Zoom盛り上げ賞・飛び賞
本大会では、男女それぞれの優勝の他に、これら3つの副賞が設けられた。また、受賞者には前述の「豪華! アミノバイタル®詰め合わせセット」が贈られた。
敢闘賞(男性)はBECKON 金森孝憲店長

実況・解説、司会進行の3人が選ぶもので、最も熱い走りをしたと判断される選手に贈られる敢闘賞。男性部門はBECKON の金森店長が見事獲得。難病を抱えながらもスタート直後から高出力を保って逃げを打ったその走りが評価された。
「敢闘賞は狙っていました。とにかくしんどかったですが、行けるところまで逃げてやろうと、頑張らさせていただきました」とコメント。
敢闘賞(女性)はTHE BASE 五十嵐千尋さん

レース中、とにかく底抜けに明るいパフォーマンスを繰り広げていた初参加の五十嵐さんは、Zoom盛り上げ賞(後述)かと思われていたが、何とレース中に別で音声配信を行って終始しゃべりながら走っており、それでいてなかなかの高出力を保って2位でレースを終えたことが評価され、見事敢闘賞を受賞した。
「ずっと配信でしゃべり続けながら体重の3.6倍の出力を出していたので、しんどすぎました。しゃべってなかったら、もっとタイム良かったんじゃない? なんて、お客さんから言われましたよ笑笑笑笑!」とこれまた底抜けに明るくコメントした。
Zoom盛り上げ賞はワイズロード船橋店(千葉県)の森山愛さん

営業時間中に店内でライドしていたため、メッセージボードを用意してお客さんに応援メッセージを書いてもらったり、笑顔でさまざまなジェスチャーをして場を盛り上げていた森山さん
Zoom画面が映った際その場を最も盛り上げていたと、同じく実況・解説、司会進行の3人が判断した選手に贈られる賞。今回は、1時間35分かけてどうにかゴールし、かつ周囲で場を盛り上げてくれるお客さんやスタッフが見られないなか、自分一人でその場を盛り上げようとしていた姿勢が評価された、初参加でワイズロード船橋店の森山愛さんが受賞した。
飛び賞はシクル・マーモット(千葉県)の馬場善久店長

飛び賞とは、実況・解説の福田さんがクジで引き当てた番号の順位の選手に贈られる賞だ。“19番”を引いたため、19位のシクル・マーモット 馬場店長が見事受賞した。馬場店長は毎年本レースに参加している常連だ。馬場店長には、同じく「豪華! アミノバイタル®詰め合わせセット」が贈られた。
※ライブ配信中、誤って別の選手が受賞したとお伝えしておりましたが、正しくは上記のとおりです。訂正してお詫びいたします。
リザルト
男性部門(敬称略)
優勝:サイクルポイントオーベスト(岐阜県) 西谷雅史 33:06
2位:KOGU鹿児島(鹿児島県)松永慎太郎 34:29
3位:BICYCLE STEP(大阪府)佐藤教行 34:38
4位:サイクルワークス Fin’s(新潟県) 遠藤健太 34:42
5位:cycle shop ELMO(岐阜県)後藤辰徳 34:43
6位:SIMIZUCYCLE CYCLESPORTS本館(愛知県)寺西剛 36:36
7位:α WORKS(静岡県)宗野薫 38:48
ゲストライダー:RX BIKE(東京都)髙岡亮寛 39:18
8位:スペシャライズド京都(京都府)永田将司 39:33
9位:轍屋自転車店(神奈川県)片岡誉 39:54
10位:三ツ星フィットサービス(東京都)渡邉勇大 40:55
11位:BECKON(大阪府)金森孝憲 43:32
12位:THE BASE(東京都)長野雄大 45:54
13位:サイクリング&トライアスロン アバンギャルド(和歌山県)垣内信吾 46:13
14位:BiciclettaSHIDO(東京都)安藤光平 46:24
15位:CYCLO(千葉県)福田博 46:56
16位:サイクルショップカンザキ千里店(大阪府)岩崎嶺 47:03
17位:スペシャライズド和歌山(和歌山県)大谷研史 50:09
18位:シクル・マーモット(千葉)馬場善久 55:49
19位:サイクルショップマウントラボ(三重県)山口大登 1:00:29
20位:三浦輪業(大阪府)三浦雄一郎 1:06:08
21位:サイクルALTOPIANOたかの(埼玉県)髙野宗一 1:19:51
DNF:Bicicletta SHIDO 沖縄店(沖縄県)中尾峻
DNF:フィールドサイクル(東京都) 野中秀樹
女性部門(敬称略)
ゲストライダー:Cycling-gym/Zwift(大阪府)三島雅世 41:47
優勝:Bicicletta SHIDO(東京都)安藤沙弥 46:45
2位:THE BASE(東京都)五十嵐千尋 48:20
3位:轍屋自転車店(神奈川県)片岡幸 51:51
4位:サイクルベースあさひ燕三条店(新潟県)野村綾乃 53:31
5位:サイクルショップ カンザキ千里店(大阪府)古川 鈴奈 57:27
6位:ワイズロード船橋店(千葉県)森山愛 1:35:18

男性部門全員の平均出力等も含めたデータ

女性部門全員の平均出力等も含めたデータ
次回の開催は2025年11月を予定!
初のヒルクライムレースとなった今回だが、蓋を開けてみれば最後まで気の抜けない、手に汗握る展開の好レースになったと言えるだろう。また、個性あふれる演出で場を盛り上げてくれた選手が多く、全体的に明るく楽しい雰囲気に包まれていたことも良い点だった。
ここで、重大発表だ。2025年の「アミノバイタル®全日本最速店長選手権 in Zwift」はこれで終わりではない! 何と、秋の大会として、本年11月にもう一度開催をする。レースは従来どおりのロードレース形式を予定している。詳細は決定次第発表する。乞うご期待!
【訂正とお詫び】
ライブ配信中、「Zwift最速店長を予想してアミノバイタル®を当てよう!」キャンペーンについて、ゲストライダーは予想の対象外と説明しておりましたが、正しくはゲストライダーも予想の対象に含む、でした。応募締め切り後の発言であったため抽選に影響はないものと考えられますが、訂正してお詫びいたします。なお、当選者の通知は賞品の発送をもってかえさせていただきます。











