ツール・ド・フランス2025 パリへの道を切り開いた機材【カンパニョーロ】
目次
真夏のフランスを一周し、7月27日にパリで閉幕を迎えたツール・ド・フランス。3週間にわたる戦いで使用され、選手たちを成功に導いたカンパニョーロのコンポーネントとホイールを振り返る。
唯一無二の13速コンポーネント〜スーパーレコード13
SUPER RECORD 13
価格/78万1000円〜(スタンダードバージョン)、99万2000円~(パワーメーター付バージョン)
ツール開幕まで約1か月を残したタイミングで発表され、すぐさま実戦投入されたスーパーレコード13。リヤ12速がスタンダード化しているプロトンの中で、どこよりも先んじてリヤ13速化に踏み込んだ。つまりコフィディスだけが13速の恩恵を受けてツールを戦っていたことになる。「より多くのギヤ比の選択肢を提供し、最適なケイデンスを見つけることができる」と謳う通り、多段化が走りの効率性を向上させることは疑いのない事実であり、トップ10Tを含む4種類のスプロケットと7種類のチェーンリングの組み合わせにより幅広いライダーにマッチする。ただギヤの数を増やしただけではなく、従来よりも高速かつ確実な変速、優れた耐久性と静音性を実現し、エルゴパワーのサムシフターが復活するなど、フラッグシップコンポーネントは進化を続けている。
ボーラウルトラWTOチームエディション
レースの高速化によってカーボンホイールのリムハイトが高くなる傾向が強まっている近代ツール。ディスクブレーキコンポーネントやタイヤの進化によってシステム重量が減ったことで、平均50mm前後のリムハイトが好まれている。そんな中でコフィディスはリムハイト60mmのボーラウルトラWTOチームエディションを多くのステージでセレクト。水圧転写のウォータートランスファーグラフィックを採用し、そのボリュームからは考えられない1395gという軽量性は山岳もこなしてしまうスペック。フランスの期待を背負うブライアン・コカールのスプリントを支えた。
BRAND INFO〜カンパニョーロについて
1933年にイタリアのヴィチェンツァで設立され、クイックリリースをはじめとするロードレース機材における数々のスタンダードを生み出してきた伝統のコンポーネントメーカー。









