新城のチームメイト、クアルトゥッチが優勝 THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2025

UCIプロチーム「ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ」は7月13日(日)東京・多摩地域を舞台に開催されたUCIアジアツアー1-2『THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2025』に出場。

新城幸也のチームメイト、ロレンツォ・クアルトゥッチ(イタリア)が独走優勝、キリロ・ツァレンコ(ウクライナ)が3位に入り、1位、3位フィニッシュを果たした。

新城幸也 THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2025

優勝したロレンツォ・クアルトゥッチ Photo:Hitoshi OMAE

 

10kmのパレード区間を除くと約123kmという短い距離のレースながら、この地域独特のアップダウンの地形を活かしたテクニカルなコース。地域の方々のご協力により、早朝から全面通行止めという安全な環境でレースが行われた。

時期的に懸念されていた雨や日本独独の高温湿度を感じることなく、気温28度という気象条件に恵まれ、11日に来日した選手たちにとっても、良いレースコンディションの中でのレースとなった。

前日に行われたチームプレゼンテーションで「誰もが勝てる選手を揃えて来ました!明日は1位3位を目指します。」と新城が語ったとおり、新城自ら終始、逃げ、追走にとレースの主導権を握り、アシストに徹し、最後はエースのロレンツォ・クアルトゥッチに託して優勝へと導く完璧なレースで勝利を掴み取ることができた。

チームは1位、3位、11位、12位、そして、新城は19位という素晴らしい成績で東京で初開催のレースに新城のチームとして名前を刻むことができた。

新城幸也 THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2025

クアルトゥッチのために集団を牽引する新城 Photo:Hitoshi OMAE

新城幸也 THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2025

日本のレースで再び成功を遂げたソリューションテック・ヴィーニファンティーニ Photo:Hitoshi OMAE

 

新城幸也のコメント:

「狙ったレースを勝つことは難しいことです。特に全チームが我々の動きを見ているようなレースは。優先目標は優勝、次にUCIポイント獲得のためにトップ10以内に入ること。3人以上の逃げにはチームとして容認せず、できる限り集団を牽引しないのが作戦。

序盤からチームは良く機能して、全員が全くミスのない展開だった。逃げができ、それを集団が追い付くという繰り返しで約40km地点で16人ぐらいの逃げがやっと決まった。そこには僕が入ったことで、チームとしてはOK!

チームは周回に入り、攻撃を仕掛けて追い付いて来ると思っていたので、この逃げを逃げきらせるというよりは、脚を貯めながら距離を消化していく、1回目の周回の上りでロレンツォが集団から抜け出して、追い付いてきてくれた。これでチームとして優勝を狙える展開となった。

ロレンツォと相談して、彼は調子が良いというので、残り2周回目の上りで仕掛けることにして、自分がペースを上げて、ロレンツォを発射!一番、脚があるであろうVC FUKUOKAのベンジャミン・プラデスと2人で飛んでいきました(笑)

その後、第2集団にキリロが追いつき、先頭を追いかけるにもうまくローテーションが回らなかったのも良かったと思う。ロレンツォはスプリント力もあるので勝ってくれると信じてた。どんな展開でも勝てるチームだったから出来た完璧なレースだった。

初開催のレースだったが、コースも良かったし、何よりたくさんの方が沿道で応援していてくれて嬉しかった!チームもまた来年も来たい!と言ってくれていたので、是非とも来年も開催して欲しいです。」

 

ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ参加選手:
ロレンツォ・クアルトゥッチ(イタリア)優勝/2時間46分29秒
キリロ・ツァレンコ(ウクライナ)3位/+24秒
アレクサンドル・バルメール(スイス)11位/+2分7秒
ヴァレリオ・コンティ(イタリア)12位/+2分7秒
新城 幸也(日本)19位/+2分40秒
クリスティアン・ズバラーリ(イタリア)31位/+4分12秒

 

レース中継無料配信:2025年7月13日午前7時00分~
J SPORTS【公式】Cycle* THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2025