ツール・ド・フランス2025 第8ステージはイタリアのミランが区間初優勝

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  • photo ©2025 Trek Bicycle Corporation / A.S.O. /Billy Ceusters

フランスで開催中の第112回ツール・ド・フランス(UCIワールドツアー)は、7月11日に北西部ブルターニュ地方のサン・メアン・ル・グランからペイ・ド・ラ・ロワール地方のラヴァル(エスパス・マイエンヌ)までの171.4 kmで、平坦区間の第8ステージを競い、イタリアのジョナタン・ミラン(リドル・トレック)が集団ゴールスプリントを制し、24歳で区間初優勝を果たした。
 

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ミランが区間初優勝し、イタリアに114ステージぶりのツール区間優勝をもたらした (photo : ©2025 Trek Bicycle Corporation)

 
イタリアは2019年の第20ステージをヴィンチェンツォ・ニバリが制して以来、ツールでの区間優勝が113ステージなく、114ステージぶりでミランがやっとイタリアに勝利をもたらす事ができた。

2位はベルギーのワウト・ヴァンアールト(チームヴィスマ・リースアバイク)、3位はオーストラリアのケイデン・グローヴズ(アルペシン・ドゥクーニンク)だった。マイヨ・ジョーヌはスロベニアのタデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ・XRG)が守った。
 

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ポガチャルがマイヨ・ジョーヌを守った (photo : A.S.O. /Billy Ceusters)


気温30℃を越えたスプリント・ステージ

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第9ステージは気温30℃を越した (photo : A.S.O. /Billy Ceusters)

 
第8ステージは176選手が出走。第7ステージ終盤の落車に巻き込まれて手首を負傷したアイルランドのエディ・ダンバー(チーム ジェイコ・アルウラー)がスタートしなかった。気温は30℃を超えて暑く、終盤は向かい風が強かった。丘越え区間が続いた後の平坦区間で、スタートからアタックはかからず、最初の1時間の平均時速は41.7km/hだった。

85.5km地点の中間スプリントを、ポイント賞総合2位でマイヨ・ベールを着ていたミランが先頭で通過した後、集団からトタルエネルジーのマチュー・ビュルゴドーとマテオ・ヴェルシェがアタックし、この日唯一の逃げになった。フランス・デュオはスプリンターを擁するチームがコントロールする集団に1分前後のタイム差を付けて逃げ続けた後、ゴールまで残り9kmで集団に吸収された。
 

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地元フランスのビュルゴドーとヴェルシェがこの日唯一の逃げになった (photo : A.S.O. /Billy Ceusters)

 
最後はアルペシン・ドゥクーニンクとリドル・トレックが集団の主導権を巡って闘い、ゴールまで残り500mでマチュー・ファンデルプール(アルペシン・ドゥクーニンク)がグローヴズの発射台を務めたが、その後方から飛び出したミランが難なくツール区間初優勝を勝ち取った。ミランは中間スプリントで20ポイント、ゴールで50ポイントを稼ぎ、ポイント賞総合首位の座をポガチャルから奪い返す事ができた。
 

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ミランがポイント賞総合首位の座を奪還した (photo : A.S.O. /Billy Ceusters)

 
■24歳でツール区間初優勝を果たしたミランのコメント
「この勝利は嬉しい。我々はこのために働き、遂に3回目のチャンスでそれを掴んだ。チームメイトたちを頼れると分かっていた。1日のスタートから我々はとてもやる気があり、彼らは並々ならぬ仕事をしてくれた。ボクは常に誰かに付いて行けばよかった。一緒に動くのは簡単ではなかったが、彼らはどうやってボクを導けばいいか分かっていて、ステージ全体をコントロールしていた。勝利で彼らに報いる必要があった」
 

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(photo : A.S.O. /Billy Ceusters)


■第8ステージ結果

[7月12日/サン・メアン・ル・グラン~ラヴァル エスパス・マイエンヌ/171.4 km]
1. J. MILAN (LIDL-TREK / ITA) 03h 50′ 26”
2. W. VAN AERT (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / BEL)
3. K. GROVES (ALPECIN-DECEUNINCK / AUS)
4 . P. ACKERMANN (ISRAEL – PREMIER TECH / GER)
5. A. DE LIE (LOTTO / BEL)
6. T. LUND ANDRESEN (TEAM PICNIC POSTNL / DEN)
7. B. COQUARD (COFIDIS / FRA)
8. A. DAINESE (TUDOR PRO CYCLING TEAM / ITA)
9. V. ALBANESE (EF EDUCATION – EASYPOST / ITA)
10. EDVARDSEN-FREDHEIM (UNO-X MOBILITY / NOR)

■第8ステージ後の総合成績(マイヨ・ジョーヌ)
1. T. POGACAR (UAE TEAM EMIRATES XRG / SLO) 29h 48′ 30”
2. R. EVENEPOEL (SOUDAL QUICK-STEP / BEL) + 00′ 54”
3. K. VAUQUELIN (ARKEA-B&B HOTELS / FRA) + 01′ 11”
4. J. VINGEGAARD (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / DEN) + 01′ 17”
5. M. VAN DER POEL (ALPECIN-DECEUNINCK / NED) + 01′ 29”
6. M. JORGENSON (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / USA) + 01′ 34”
7. O. ONLEY (TEAM PICNIC POSTNL / GBR) + 02′ 49”
8. F. LIPOWITZ (RED BULL – BORA – HANSGROHE / GER) + 03′ 02”
9. P. ROGLIC (RED BULL – BORA – HANSGROHE / SLO) + 03′ 06”
10. M. SKJELMOSE (LIDL-TREK / DEN) + 03′ 43”

[各賞]
■ポイント賞:J. MILAN (LIDL-TREK / ITA)
■山岳賞 : T. WELLENS (UAE TEAM EMIRATES XRG / BEL)
■新人賞 :R. EVENEPOEL (SOUDAL QUICK-STEP / BEL)
■チーム成績:TEAM VISMA | LEASE A BIKE (NED)
■敢闘賞 : M. BURGAUDEAU & M. VERCHER (TOTALENERGIES / FRA)
 

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敢闘賞は逃げたトタルエネルジーの2人が仲良く受賞した。敢闘賞を2人の選手に授与されたのは4回目だ (photo : A.S.O. /Billy Ceusters)


第9ステージは山岳ポイントのない平坦区間

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●第9ステージのコースプロフィール (MAP : A.S.O.)

 
北部での序盤戦を終えたツール一行は、中央山塊を目指して南下を開始。7月13日はフランス中部サントル・ヴァル・ド・ロワール地方のシノンからシャトールーまでの174.1kmで、山岳ポイントが1カ所もない平坦区間の第9ステージが行われる。集団ゴールスプリントになる事が予想されるが、翌日はフランスの祝日である革命記念日で、中央山塊の頂上ゴール区間となるため、集団はつかの間の休息を望むかもしれない。
 

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(photo : A.S.O. /Billy Ceusters)

 

ツール・ド・フランス 公式サイト

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