クリテリウム・デュ・ドーフィネ2025 でスロベニアのポガチャルが総合初優勝

7月に開催されるツール・ド・フランス(UCIワールドツアー)の調整レースとなる第77回クリテリウム・デュ・ドーフィネ(UCIワールドツアー/フランス)は、6月15日の最終日にヴァル・ダルクからヴァル・スニまでの133.3kmで山岳区間の第8ステージを競い、スロベニアのタデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ・XRG)が総合初優勝を果たした。
 

Dauphine2025

第77回クリテリウム・デュ・ドーフィネの表彰台。左から総合2位のヴィンゲゴー、総合初優勝したポガチャル、総合3位で新人賞を受賞したリポヴィッツ (©SprintCycling)

 
世界チャンピオンがクリテリウム・デュ・ドーフィネで総合優勝したのは、1955年のルイゾン・ボベ(フランス)、1981年のベルナール・イノー(フランス)に続いて史上3人目だった。ポガチャルは最終ステージでオランダのマチュー・ファンデルプール(アルペシン・ドゥクーニンク)と同ポイントになり、ポイント賞も受賞した。

この日区間優勝もしていれば、ポガチャルは総合初優勝が記念すべきプロ100勝目になったが、地元フランスのレニー・マルティネス(バーレーン ヴィクトリアス)が逃げ切って区間初優勝したため、その記録は達成されなかった。

総合2位は59秒差でデンマークのヨーナス・ヴィンゲゴー(チーム ヴィスマ・リースアバイク)、総合3位は2分38秒差でドイツのフロリアン・リポヴィッツ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)だった。24歳のリポヴィッツは新人賞を受賞した。

 

■総合初優勝したポガチャルのコメント
「本当に素晴らしい1週間だった。今日チームは再び素晴らしい仕事をした。我々はこのマイヨを何とか守り、幸せな気分で家に帰ってツールの準備ができるよ。今週は多くのポジティプな事があり、全てのネガティブな事もポジティブに変えた。これから我々はイゾラ2000での高地トレーニングに向かう。ツールに向けてやる事はそんなに多くはない。ちょっと休養し、タイムトライアルのために少し余計に働けば、準備万端さ。

クリテリウム・デュ・ドーフィネは2020年にしか走った事がなく、その時レースは新型コロナの影響で短縮されていた。それは自分のキャリアで最も過酷な5日間だった。やっと戻ってきて、とてもとても幸せで誇らしいよ」
 

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最終日は地元フランスのマルチネスが独走で逃げ切り、区間初優勝した (©SprintCycling)


■第8ステージ結果

[6月15日/ヴァル・ダルク~ヴァル・スニ(プラトー・デュ・モン・スニ)/133.3km]
1. LENNY MARTINEZ (BAHRAIN VICTORIOUS / FRA) 03h 34′ 18”
2. JONAS VINGEGAARD (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / DEN) + 00′ 34”
3. TADEJ POGACAR (UAE TEAM EMIRATES XRG / SLO) + 00′ 34”
4. MATTEO JORGENSON (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / USA) + 00′ 40”
5. REMCO EVENEPOEL (SOUDAL QUICK-STEP / BEL) + 00′ 40”
6. ENRIC MAS (MOVISTAR TEAM / ESP) + 00′ 45”
7. FLORIAN LIPOWITZ (RED BULL – BORA – HANSGROHE / GER) + 00′ 47”
8. TOBIAS JOHANNESSEN (UNO-X MOBILITY / NOR) + 00′ 47”
9. BEN HEALY (EF EDUCATION – EASYPOST / IRL) + 01′ 01”
10. SEPP KUSS (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / USA) + 01′ 01”

第77回クリテリウム・デュ・ドーフィネ 個人総合最終成績
1. TADEJ POGACAR (UAE TEAM EMIRATES XRG / SLO) 29h 19′ 46”
2. JONAS VINGEGAARD (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / DEN) + 00′ 59”
3. FLORIAN LIPOWITZ (RED BULL – BORA – HANSGROHE / GER) + 02′ 38”
4. REMCO EVENEPOEL (SOUDAL QUICK-STEP / BEL) + 04′ 21”
5. TOBIAS JOHANNESSEN (UNO-X MOBILITY / NOR) + 06′ 12”
6. MATTEO JORGENSON (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / USA) + 07′ 28”
7. ENRIC MAS (MOVISTAR TEAM / ESP) + 07′ 43”
8. PAUL SEIXAS (DECATHLON AG2R LA MONDIALE TEAM / FRA) + 08′ 25”
9. CARLOS RODRIGUEZ (INEOS GRENADIERS / ESP) + 08′ 57”
10. GUILLAUME MARTIN (GROUPAMA-FDJ / FRA) + 10′ 01”
26. ROMAIN BARDET (TEAM PICNIC POSTNL / FRA) + 38′ 32”

[各賞]
■ポイント賞 : TADEJ POGACAR (UAE TEAM EMIRATES XRG / SLO)
■山岳賞 : BRUNO ARMIRAIL (DECATHLON AG2R LA MONDIALE TEAM / FRA)
■新人賞 : FLORIAN LIPOWITZ (RED BULL – BORA – HANSGROHE / GER)
■チーム成績 : TEAM VISMA | LEASE A BIKE (NED)
 

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今大会でロード競技を引退するフランスのバルデ(右)は最終ステージをチームメートのハミルトンと一緒にゴールし、総合26位でプロトンに別れを告げた (©SprintCycling)

 

クリテリウム・デュ・ドーフィネ 公式サイト

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