チーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニのツアー・オブ・ジャパン2025【富士山ステージ】
ツアー・オブ・ジャパン2025 第6ステージ・富士山は、東京五輪のレガシーを感じさせるロードタイムトライアルコースを4周弱回り、富士あざみラインを須走口五合目まで上る山岳ステージ。タイム差が大きくつくことが多く、総合上位陣が入れ替わる可能性がある一日だ。あいにく天候は曇りで、日本一の山は姿を見せてくれていない。
朝からエンジン音が聞こえる富士スピードウェイの西ゲートにスタートが設営された。今日は五合目でのフィニッシュ後にこの場所に戻ってきて表彰式が行われるため、そのポディウムトラックがスタート地点に置かれている。堺ステージ同様、各チームごとにスタートサイン後にポディウムに上がり、アナウンサーによって紹介された。
バイクの計量もランダムに行われていた。役員が水の入ったボトルを外し、バネばかりで計測する簡素なものだが、ファンばかりでなくメディアも興味津々だ。ユキヤのバイクも7kgちょっととかなり軽かったそうだ。



ここに出展した飲食ブースのなかにはエスプレッソを出すお店もあり、チーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニにはエスプレッソが届けられ、チームの士気を高めた。
昨日が終わった時点で総合2位に上がってきたマーク・スチュワートも準備万端。トラック種目も得意とするスチュワートのローギヤはチェーンリングが交換され、36×34だ。「軽めのギヤでくるくる回して上るんだ」と微笑む。そういえば毎朝、スタート地点に来てから歯を磨いている彼に話を聞くと、「僕は朝ごはんを食べるタイミングが遅いんだ。移動のバスのなかで食べている。だからスタートに着いてから歯を磨くんだよ」と教えてくれた。



11.5kmの周回コース、1周目には5人の逃げが形成された。タイム差は1分45秒が集団によって容認され、その状態で周回を終えてフィニッシュまで11kmのあざみラインの登坂に入った。逃げは一人二人と数を減らし坂を進んだが、それも残り9kmほどですべて吸収され、20数名ほどの先頭集団が形成された。ユキヤはこのグループの最後尾付近にいた。
チーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニはマーク・スチュワート、ヴァレリオ・コンティ、ダヴィデ・バルダッチーニが先頭集団に残ったが、まずキナンレーシング、続くJCLチーム右京のハイペースについていくのは容易ではない。
JCLチーム右京の2人、ナホム・ゼライ・アラヤとアレッサンドロ・ファンチェルがベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)を振り切ってランデブーを開始し、筆者(大前)がカメラを構えるラスト1km地点にはこの2人がまず現れた。そしてさらにダイボール、シモーネ・ラッカーニ(JCLチーム右京)までは大きな差はなく、ややあってレオネル・キンテロ(ヴィクトワール広島)が現れた。
キンテロのすぐ後ろ、数台のチームカーを従えてスチュワートがトレンガヌの選手と現れた。先頭とは1分半ほど開いている。昨日までの総合2位は厳しくなった。トレンガヌはマティアス・ブレンホイだ。この2人はツールド熊野で逃げ切ったメンバーでもある。なるほど、と思いつつさらにしばらく待つと、日本ナショナルチームの金子宗平とともにバルダッチーニとコンティが来た。




ちょっとびっくりしたのはユキヤで、スチュワート、バルダッチーニとコンティが通り過ぎたあとではあるが、先頭とは5分ほどの差で単独で上ってきた。山の中のアンドラで練習しているだけのことはある、一定ペースでしっかり上れているようだ。結果的にユキヤは区間23位で走りきり、総合も42位となった。
勝ったのはJCLチーム右京のアラヤ、リーダージャージはファンチェルに戻り、チームは区間6位のスチュワートが総合4位になった。総合3位のダイボールとは13秒差、不可能な差ではない。あと2ステージ、区間勝利を目指すチームの走りを楽しみたい。



ツアー・オブ・ジャパン2025
第6ステージ 富士山
5月23日(金)10:30〜
富士スピードウェイ西ゲート→東京五輪TTコース→須走本町交差点→ふじあざみライン五合目
<パレード 3.7km>7.8km+ 11.5km×3周+7.6km+16.7km
走行距離=66.6km、獲得標高=2347m
富士山ステージ結果
1. ナホム・ゼライ・アラヤ(JCL TEAM UKYO)2:09:48
2. アレッサンドロ・ファンチェル(JCL TEAM UKYO)+0:06
3. ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)+0:23
6. マーク・スチュワート(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)+1:39
14. ヴァレリオ・コンティ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)+3:07
15. ダヴィデ・バルダッチーニ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)+3:09
23. 新城 幸也(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)+5:35
58. ジョルジェ・ジュリッチ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)+19:38
個人総合時間賞
1. アレッサンドロ・ファンチェル(JCL TEAM UKYO)14:07:42
2. シモーネ・ラッカーニ(JCL TEAM UKYO)+0:21
3. ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)+1:13
4. マーク・スチュワート(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)+1:26
ポイント賞
アレッサンドロ・ファンチェル(JCL TEAM UKYO)
山岳賞
ニコロ・ガリッボ(JCL TEAM UKYO)
新人賞
マクサンス・プラス(ワンティ・NIPPO・リユーズ)
団体総合時間賞
JCL TEAM UKYO
ツアー・オブ・ジャパン公式サイト
https://toj.co.jp/2025/
ツアー・オブ・ジャパン公式YouTubeチャンネル「BPAJ ch」
https://www.youtube.com/@BPAJch











