ラヨヴィッチ区間優勝、スチュワート総合優勝!ツール・ド・熊野2025 最終ステージ
ツール・ド・熊野2025 第4ステージでチーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニのエーススプリンター、ドゥシャン・ラヨヴィッチ(セルビア)が区間優勝し、マーク・スチュワート(イギリス)が個人総合優勝を果たした。

区間3勝を挙げたラヨヴィッチと総合優勝を決めたスチュアート Photo:Miwa ARASHIRO
最終日の第4ステージの舞台は「くじらの町」として知られる太地町の「太地半島周回コース」。太地湾に面した1周10.5kmアップダウンコースを10周する104.3kmコース。
リーダーチームとして迎える最終日は波乱となった。1周回目からリーダーのスチュワートの自転車が動かなくなり、新城幸也は自分のマシンを差し出し、ペースアップした集団から一人遅れる状況となってしまう。新城はリーダージャージを助けるため必死に集団復帰し、チームは落ち着きを取り戻してレースのコントロールに専念する。
6選手中すでに2選手がリタイアし、新城も怪我を負っているという厳しい状況ではあるものの、個々の強さを発揮し、チームは最終日もラヨヴィッチがステージ優勝、そして、ステージ3位に入ったスチュワートが個人総合優勝を果たした。満身創痍ながら、アシストに徹した新城は4分遅れで無事にレースを終えている。

集団を牽引する新城 Photo:Miwa ARASHIRO

リーダージャージのマーク・スチュワートと新城 Photo:Miwa ARASHIRO
新城幸也のコメント:
最終日、結果だけみればステージ優勝&総合優勝!!大成功ですが、大変な100kmだった。
2周目に入ったところで、リーダーのマーク(スチュワート)に器材トラブルが起こってしまい、僕の自転車を渡して、マークは集団に留まることが出来た。僕は代車を受けとり集団を追いかけたのだが、アタック合戦でペースの上がった集団から遅れる選手が続出し、チームカーの隊列を使えずに約3周程追いかけて、ようやくメイン集団に復帰。その時には先頭集団ができていて、1分以上の差が付いていた。
今回のレースでは無線が使えないので、選手間のコミュニケーションは直接話さないといけない。集団に居なかったが、ある程度の状況は理解して、一緒に宇都宮ブリッツェンと愛三がコントロールに入ってくれていた。ラスト周回の上りまでには先頭を捕まえなくてはならない。脚の揃った5人を、簡単ではなかったが最終周回で捕まえる事に成功!
僕は逃げを捕まえる事に集中していたので、フィニッシュの事までは考えていなかったが、集団に残ったドゥシャン(ラヨヴィッチ)とマークでステージ1位&3位とこれ以上ない締めくくりをしてくれた。
4ステージ中、3ステージ優勝!!総合優勝&総合ポイントジャージと大成功のツール・ド・熊野でした。初参戦のチームで優勝できて嬉しい。最後に熊野を走ったのは2008年。梅丹本舗GDR、その時のチームメイトの清水都貴さんが総合優勝(僕はステージ優勝と総合3位)。17年の年月を経てまた総合優勝できて嬉しい。
来週のツアー・オブ・ジャパンに向けてチームの士気も上がりました!僕はまずは落車のダメージを回復させます。
和歌山県:新宮市/那智勝浦町/太地町/古座川町
三重県:熊野市/御浜町/紀宝町/
2025年5月8日(木)第1ステージ『印南かえる橋周回コース』
2025年5月9日(金)第2ステージ『古座川清流周回コース』
2025年5月10日(土)第3ステージ『熊野山岳コース』
2025年5月11日(日)第4ステージ『太地半島周回コース』
ツール・ド・熊野2025 公式サイト
https://www.tourdekumano.jp
ツール・ド・熊野2025 ライブ配信
https://www.youtube.com/@cycling-ch
チーム ソリューションテック・ヴィーニファンティーニの出場メンバー
ドゥシャン・ラヨヴィッチ(セルビア)個人総合27位/ポイント賞
新城幸也(日本)個人総合42位
ジョルジェ・ジュリッチ(セルビア)
ジョアン・ロランド(イタリア)
ダヴィデ・バルダッチーニ(イタリア)個人総合11位
マーク・スチュワート(イギリス)個人総合優勝
新城幸也 公式X
https://x.com/YukiyaArashiro












