ジロ・デ・イタリア2025 第2ステージの個人TTはターリングが初優勝、ログリッチがマリア・ローザ
バルカン半島南東部のアルバニアで開幕した第108回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)は、5月10日に首都ティラーナで13.7kmの個人タイムトライアルを競う第2ステージを行い、英国TTチャンピオンのジョシュア・ターリング(イネオス・グレナディアズ)が、スロベニアのプリモシュ・ログリッチ(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)にたった0.00.24秒差でグランツール区間初優勝した。
カテゴリー4の丘の頂上にあった8km地点の中間計測地点では、ログリッチがターリングよりも5秒速い最速タイムを出していたが、ログリッチは後半にタイムを失っていた。
ターリングは21歳2ヶ月25日で、ジロ史上最年少の個人タイムトライアル区間優勝者になった。しかし、彼は前日に最後の坂で集団から遅れ、総合ですでに1分半以上遅れていたため、マリア・ローザは獲得できなかった。
第1ステージで区間優勝し、この日は初めてマリア・ローザを着て個人タイムトライアルに挑んだデンマークのマス・ピーダスン(リドル・トレック)は、区間優勝したターリングに12秒遅れの区間7位と善戦した。しかし、区間2位のログリッチがピーダスンよりも総合で1秒上回っており、早くも総合首位に立った。
■区間初優勝したターリングのコメント
「今日勝ったのは全く格別だ。自分の走りには満足したが、最後部分は試走した時よりもキツかった。(ホットシートで)他の選手たちが走り終わるのを待っているのも厳しかった。もう二度とやりたくないよ。長かった。優勝候補全員を恐れていた。ログリッチはとても素晴らしかった。昨日は全力で行ったから(マリア・ローザを)後悔はしていない。グランツールでの最初の勝利はキャリアの新たな一歩だ」
■第2ステージで総合首位に立ったログリッチのコメント
「もちろん嬉しいよ! こういうタイムトライアルでマリア・ローザを取る計画はないものだ。自分にとても向いているコースではないからね。これをローマで取る事だけを夢見るものさ。でも今日の結果には満足している。とは言え、もう結果なんてあまり気にしていない。今日望んでいたのは、あまりタイムを失わない事だった。でもボクは健康で、体はよく動くし、素晴らしいTTを走って、マリア・ローザも取った。
これを取った前回と、今回はちょっと異なるが、日々を楽しむよ。いつが最後になるかは分からないものだからね。明日は厳しい上りがあり、ペースがどれくらいキツくなるかに左右されるだろう。ピーダスンは絶好調で、普通ならマリア・ローザを取り返すためにまたゴールスプリントを狙ってくるだろう」
■第2ステージ結果
[5月10日/ティラーナ(アルバニア)~ティラーナ(アルバニア)/13.7 km]
1. TARLING Michael Joshua (INEOS GRENADIERS / GBR) 16:07
2. ROGLIČ Primož (RED BULL – BORA – HANSGROHE / SLO) + 0:01
3. VINE Jay (UAE TEAM EMIRATES XRG / AUS) + 0:03
4. AFFINI Edoardo (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / ITA) + 0:06
5. VACEK Mathias (LIDL-TREK / CZE) + 0:06
6. HOOLE Daan (LIDL-TREK / NED) + 0:08
7. PEDERSEN Mads (LIDL-TREK / DEN) + 0:12
8. MCNULTY Brandon (UAE TEAM EMIRATES XRG / USA) + 0:13
9. HAYTER Ethan Edward (SOUDAL QUICK-STEP / GBR) + 0:14
10. AYUSO PESQUERA Juan (UAE TEAM EMIRATES XRG / ESP) + 0:17
34. VAN AERT Wout (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / BEL) + 0:39
46. BERNAL GOMEZ Egan Arley (INEOS GRENADIERS / COL) + 0:49
■第2ステージ後の総合成績(マリア・ローザ)
1. ROGLIČ Primož (RED BULL – BORA – HANSGROHE / SLO) 3:52:32
2. PEDERSEN Mads (LIDL-TREK / DEN) + 0:01
3. VACEK Mathias (LIDL-TREK / CZE) + 0:05
4. MCNULTY Brandon (UAE TEAM EMIRATES XRG / USA) + 0:12
5. AYUSO PESQUERA Juan (UAE TEAM EMIRATES XRG / ESP) + 0:16
6. DEL TORO ROMERO Isaac (UAE TEAM EMIRATES XRG / MEX) + 0:17
7. POOLE Max David (TEAM PICNIC POSTNL / GBR) + 0:24
8. TIBERI Antonio (BAHRAIN VICTORIOUS / ITA) + 0:25
9. STORER Michael (TUDOR PRO CYCLING TEAM / AUS) + 0:27
10. PELLIZZARI Giulio (RED BULL – BORA – HANSGROHE / ITA) + 0:31
[各賞]
■ポイント賞(マリア・チクラミーノ): PEDERSEN Mads (LIDL-TREK / DEN)
■山岳賞(マリア・アッズーラ): MONIQUET Sylvain (COFIDIS / BEL)
■新人賞(マリア・ビアンカ): VACEK Mathias (LIDL-TREK / CZE)
アルバニア最終日は中級山岳ステージ
5月11日は南部の港町ヴローラがスタートとゴールになる160kmで、アルバニア最終日となる中級山岳区間の第3ステージが行われる。コースの後半にはカテゴリー2の峠越えがある。
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