パリ～ニース2025 第2ステージはマイヨ・ジョーヌのメルリールが連勝

2025.03.11
レース

text sasachini
photo A.S.O. /Billy Ceusters

フランスで開催中の第83回パリ～ニース（ＵＣＩワールドツアー）は、3月10日にモンテソンからベルガルドまでの183.9kmで平坦区間の第2ステージを競い、総合リーダーのマイヨ・ジョーヌを着たベルギーのティム・メルリール（スーダル・クイックステップ）が集団ゴールスプリントを制し、区間連勝を果たした。

マイヨ・ジョーヌのメルリールが集団ゴールスプリントを制して区間連勝した (photo : A.S.O. /Billy Ceusters)

区間2位はフランスのエミリアン・ジャニエール（トタルエナジーズ）、3位はデンマークのマス・ピーダスン（リドル・トレック）だった。

落車事故が続出

第2ステージは落車事故が続出し、一時混沌となった。最初の大きな事故はゴールまで残り45.2kmで発生し、マイヨ・ジョーヌを着たメルリールも巻き込まれて遅れてしまったが、幸い大きな怪我はなく、すぐ集団に戻る事ができた。しかし、フランスのフロリアン・セネシャル（アルケア・Ｂ＆Ｂホテルズ）は病院へ搬送され、レースを棄権した。

この日のコースはベルガルドのフィニッシュラインを一度通過し、20.3kmのローカルラップを走るレイアウトで、フィニッシュライン通過はスプリント・ポイントになっていた。最後まで逃げ続けていたノルウェーのヨーナス・アブラハムセン（ウノエクスモビリティ）がそこを先頭で通過した後、集団はボーナスタイムを狙ってスプリントを競い、マッテーオ・ジョーゲンソン（チームヴィスマ・リースアバイク）が3位通過で2秒のボーナスタイムを稼いだ。

集団の後方では、このスプリント・ポイントでも落車事故が発生し、オーストラリアチャンピオンのルーク・ダーブリッジ（ジェイコ・アルウラー）らがレースを棄権した。アブラハムセンはゴールまで残り2.5kmで集団に吸収され、最後は集団ゴールスプリントでマイヨ・ジョーヌのメルリールが圧勝した。

3月11日はヌヴェール・マニクール・サーキットからヌヴェールまでの28.4kmで、チームタイムトライアルが行われる。

■区間連勝したメルリールのコメント
「この勝利は忘れないだろう。リーダージャージを着て勝つのは人生で初めてだと思う。最初は我々だけで逃げをコントロールしていたが、後からリドル・トレックも助けてくれた。逃げに翻弄されてイライラしたし、アブラハムセンは本当に強かったが、我々のチームは再び本当に良い仕事をしてくれた。

明日我々はヴァンウィルデルとシャッハマンのために全力で走るが、ボクはマイヨ・ジョーヌを失うと思うよ」

ベルギーのメルリールが総合首位の座を守った (photo : A.S.O. /Billy Ceusters)

■第2ステージ結果
［3月10日／モンテソン～ベルガルド／183.9km］
1. TIM MERLIER (SOUDAL QUICK-STEP / BEL) 04h 11′ 29”
2. EMILIEN JEANNIERE (TOTALENERGIES / FRA)
3. MADS PEDERSEN (LIDL-TREK / DEN)
4. ALEXANDER KRISTOFF (UNO-X MOBILITY / NOR)
5. TIMO KIELICH (ALPECIN-DECEUNINCK / BEL)
6. AXEL ZINGLE (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / FRA)
7. ARNAUD DEMARE (ARKEA-B&B HOTELS / FRA)
8. MATEVŽ GOVEKAR (BAHRAIN VICTORIOUS / SLO)
9. FABIO JAKOBSEN (TEAM PICNIC POSTNL / NED)
10. CEES BOL (XDS ASTANA TEAM / NED)

■第2ステージ後の総合成績
1. TIM MERLIER (SOUDAL QUICK-STEP / BEL) 07h 43′ 12”
2. ARNAUD DEMARE (ARKEA-B&B HOTELS / FRA) + 00′ 14”
3. 2. EMILIEN JEANNIERE (TOTALENERGIES / FRA) + 00′ 14”
4. MATTEO JORGENSON (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / USA) + 00′ 14”
5. JHONATAN MANUEL NARVAEZ PRADO (UAE TEAM EMIRATES XRG / ECU) + 00′ 14”
6. JONAS ABRAHAMSEN (UNO-X MOBILITY / NOR) + 00′ 14”
7. MADS PEDERSEN (LIDL-TREK / DEN) + 00′ 16”
8. MICK VAN DIJKE (RED BULL – BORA – HANSGROHE / NED) + 00′ 16”
9. ALBERTO DAINESE (TUDOR PRO CYCLING TEAM / ITA) + 00′ 16”
10. MAGNUS SHEFFIELD (INEOS GRENADIERS / USA) + 00′ 18”