ジロ・デ・イタリア2024 第4ステージはミランが優勝
イタリアで開催中の第107回ジロ・デ・イタリア（ＵＣＩワールドツアー）は、５月７日にアックイ・テルメからアンドーラまでの190kmで第４ステージを競い、イタリアのジョナタン・ミラン（リドル・トレック）が集団ゴールスプリントを制して区間優勝し、開催国イタリアに今年最初の勝利をもたらした。
ミランが開催国イタリアに最初の区間優勝をもたらした (photo : LaPresse)
区間2位はオーストラリアのケイデン・グローヴズ（アルペシン・ドゥクーニンク）、3位はドイツのフィル・バウハウス（バーレーン・ヴィクトリアス）だった。総合リーダーのマリア・ローザはスロベニアチャンピオンのタデイ・ポガチャル（ＵＡＥチーム・エミレーツ）が守った。
マリア・ローザはポガチャルが守った (photo : LaPresse)
ギルマイが落車でリタイア
第4ステージは172選手が出走。オランダのブラム・ウェルテン（チーム ＤＳＭフィルメニッヒ・ポストＮＬ）が病気でスタートしなかった。0km地点通過後、すぐにフランシスコ・ムニョス（チーム ポルティ・コメータ）がアタックし、ステファン・ドゥボッド（ＥＦエデュケーション・イージーポスト）、リリアン・カルムジャーヌ（アンテルマルシェ・ワンティ）、フィリッポ・ガンナ（イネオス・グレナディアズ）が合流し、4人の逃げが形成された。しかし、ガンナは30kmほど逃げに加わった後、集団に戻った。
3人の逃げは中盤に越えたコッレ・デル・メロンニョ（カテゴリー３）のふもとで集団に5分差を付けていた。ゴールまで残り101.9kmの山頂はカルムジャーヌが先頭で通過してポイントを稼き、山岳賞で総合2位になった。彼はここで集団に戻り、逃げはムニョスとドゥボットの２人になった。
集団では雨の下り坂で落車事故が発生し、前日に区間3位だったエリトリアのビニアム・ギルマイ（アンテルマルシェ・ワンティ）が巻き込まれた。彼はバイクを交換してレースに復帰したが、再び落車し、レースを棄権した。
この日はゴール手前4kmに、ミラノ～サンレモのコースになっているカーポ・メーレの丘越えが設定されていた。集団はそのふもとで逃げていた２人を吸収した。そこからガンナが再びアタックし、集団に6秒差を付けてカーポ・メーレの頂上を通過した。しかし、彼はゴールまで残り500mでミランを牽引するシモーネ・コンソンニ（リドル・トレック）に追い越された。
最後はチームメイトの働きを仕上げるように、ミランが集団ゴールスプリントを制した。彼はちょうど１年前のジロで区間初優勝を果たしていて、これが通算2勝目だった。ミランはポイント賞でも総合首位になり、マリア・チクラミーノを獲得した。
今年２度目の集団ゴールスプリントは地元イタリアのミランが制した (photo : LaPresse)
■区間優勝して地元イタリアに今年最初の勝利をもたらしたミランのコメント
「1年前にジロで最初の勝利を得た時と同じように感動で一杯だ。チームがこんな素晴らしい仕事をしてくれたし、ここには家族が会いに来てくれているからだ。イタリアトラックチームのチームメイトであるガンナがそれを厳しいものにしたが、コンソンニがラスト900mでしてくれた仕事には言葉を失うばかりだよ」
ゴールで祖父と勝利の喜びを分かち合ったミラン (photo : LaPresse)
■第４ステージ結果
［５月７日／アックイ・テルメ～アンドーラ／190 km］
1. MILAN Jonathan (LIDL-TREK / ITA) 4:16:03
2. GROVES Kaden Alexander (ALPECIN-DECEUNINCK / AUS)
3. BAUHAUS Phil (BAHRAIN VICTORIOUS / GER)
4. KOOIJ Olav (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / NED)
5. MERLIER Tim (SOUDAL QUICK-STEP / BEL)
6. BALLERINI Davide (ASTANA QAZAQSTAN TEAM / ITA)
7. GAVIRIA RENDON Fernando (MOVISTAR TEAM / COL)
8. ZANONCELLO Enrico (VF GROUP-BARDIANI CSF- FAIZANE’ / ITA)
9. MIHKELS Madis (INTERMARCHÉ – WANTY / EST)
10. LONARDI Giovanni (TEAM POLTI KOMETA / ITA)
■第４ステージ後の総合成績（マリア・ローザ）
1. POGAČAR Tadej (UAE TEAM EMIRATES / SLO) 15:19:05
2. THOMAS Geraint (INEOS GRENADIERS / GBR) +0:46
3. MARTINEZ POVEDA Daniel Felipe (BORA – HANSGROHE / COL) +0:47
4. UIJTDEBROEKS Cian (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / BEL) +0:55
5. RUBIO REYES Einer Augusto (MOVISTAR TEAM / COL) +0:56
6. FORTUNATO Lorenzo (ASTANA QAZAQSTAN TEAM / ITA) +1:07
7. LOPEZ PEREZ Juan Pedro (LIDL-TREK / ESP) +1:11
8. HIRT Jan (SOUDAL QUICK-STEP / CZE) +1:13
9. LUTSENKO Alexey (ASTANA QAZAQSTAN TEAM / KAZ) +1:26
10. CHAVES RUBIO Jhoan Esteban (EF EDUCATION – EASYPOST / COL) +1:24
［各賞］
■ポイント賞（マリア・チクラミーノ）: MILAN Jonathan (LIDL-TREK / ITA)
■山岳賞（マリア・アッズーラ）: POGAČAR Tadej (UAE TEAM EMIRATES / SLO)
■新人賞（マリア・ビアンカ）: UIJTDEBROEKS Cian (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / BEL)
第4ステージはミラノ〜サンレモでお馴染みのリグーリア海岸沿いを走った (photo : LaPresse)
