アムステルゴールドレース2024 はピドコックが初優勝

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UCIワールドツアーのアムステルゴールドレースが、4月14日にオランダ南部リンブルフ州で開催され、英国のトム・ピドコック(イネオス・グレナディアズ)が、4選手でのゴールスプリントを制して初優勝した。
 

Amstel 2024

ピドコックが4選手でのゴールスプリントを制し、念願の初優勝を手に入れた (©SprintCycling)

 
現在24歳のピドコックは、2021年の大会でベルギーのワウト・ヴァンアールト(チーム ヴィスマ・リースアバイク)に僅差の写真判定で負けた経験があり、遂に勝利を掴む事ができた。英国出身の選手がアムステルゴールドレースで優勝したのは58回の歴史で初めてだった。2位はスイスのマルク・ヒルシ(UAEチーム・エミレーツ)、3位はベルギーのティシュ・ベノート(チーム ヴィスマ・リースアバイク)だった。
 

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左から2位のヒルシ、初優勝したピドコック、3位のベノート (©SprintCycling)

 
リンブルフの33カ所の丘を越える第58回大会は175選手が参加。ディフェンディングチャンピオンのタデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ/スロベニア)は参加しなかったが、世界チャンピオンのマテュー・ファンデルプール(アルペシン・ドゥクーニンク)は、地元オランダ最大のレースでアルカンシエル姿を披露した。

レースが動いたのは、昨年ポガチャルがソロアタックを決めたゴールまで残り28.8kmのケウテンベルフの丘だった。アタックが続いていた集団からピドコックとベノートが抜け出し、逃げていた選手たちに追いついた。ケウテンベルフを越えた時、先頭は一時ベノート、マウリ・ヴァンセヴェナント(スーダル・クイックステップ)、ヒルシ、ピドコックの4人になったが、すぐに後続が追いついて12人の集団になった。この時、優勝候補の最有力者として注目されていたファンデルプールが居た集団はすでに30秒以上遅れていた。

いくつもの攻撃が続いた後、ゴールまで残り13.2kmのフルヘメルベルフでヒルシがアタックし、先頭は再びケウテンベルフで先行した4選手になった。ヴァンセヴェナントは残り5.7kmの上りで一度遅れたが、1.5km先で先頭グループに復帰した。最後はベルフ・エン・テルブリットのホームストレートで4選手がゴールスプリントを競い、ピドコックが念願の初優勝を手中に収めた。

ピドコックは春のクラシック・シーズンの準備に専念するために、今年はシクロクロスの世界選手権にも参加しなかった。ところが4月1日に行われたイツリア・バスク・カントリー(UCIワールドツアー/スペイン)初日の個人タイムトライアルの試走で落車し、本戦に参加できなくなってしまった。幸い大きな怪我はなく、彼は先週のパリ~ルーベ(UCIワールドツアー)に参加していた。

 

■初優勝したピドコックのコメント
「2024年は厳しいスタートだったから、この勝利は非常に良いと感じる。(イツリア・バスク・カントリーの落車では)幸い骨折はしていなかった。だから先週はパリ〜ルーベを走る事にした。それは成績を得るためではなく、アムステルゴールドレースで上手くやるにはそのレースが必要だったからだ。石畳ではものすごく痛みを感じたが、問題はなかった。

パリ~ルーベの後、ボクの手はとても悪いように見えた。今週は肩の痛みのせいでほとんどスプリントができず、手の痛みでハンドルバーを握る事すらできなかった。今ではあの惨めな思いはすべて忘れたよ。アムステルゴールドレースでのこの勝利はボクにとって大きな意味がある。2位と3位の後で、ここで勝つ事はどういうものなのかやっとわかったよ」
 

Amstel 2024

有名なフルペルベルフを上がる集団 (©SprintCycling)


第58回アムステルゴールドレース 結果

[4月14日/マーストリヒト~ファルケンブルフ(オランダ)/UCIワールドツアー/253.6km]
1. PIDCOCK Thomas (INEOS GRENADIERS / GBR) 5h58’17”
2. HIRSCHI Marc (UAE TEAM EMIRATES / SUI)
3. BENOOT Tiesj (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / BEL)
4. VANSEVENANT Mauri (SOUDAL QUICK-STEP / BEL)
5. LAPEIRA Paul (DECATHLON AG2R LA MONDIALE TEAM / FRA)
6. MADOUAS Valentin (GROUPAMA-FDJ / FRA)
7. MOLLEMA Bauke (LIDL-TREK / NED)
8. PACHER Quentin (GROUPAMA-FDJ / FRA)
9. BILBAO Pello (BAHRAIN VICTORIOUS /ESP)
10. MATTHEWS Michael (TEAM JAYCO ALULA / AUS) +11″
22. VAN DER POEL Mathieu (ALPECIN-DECEUNINCK / NED) +11″
95. ARASHIRO Yukiya (BAHRAIN VICTORIOUS /JPN) +6’56”
 

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スタート前、世界チャンピオンのファンデルプールに声を掛けたレース主催者のレオ・ファンフリート。彼は2026年で引退する事が決まっている (©SprintCycling)

 

アムステルゴールドレース公式サイト

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