ワールドチームバイク図鑑2024 コフィディス

世界最高峰のプロレースは、バイクメーカーにとって製品の開発・プロモーションの重要な場でもあり、各社がその威信を賭けた最先端のモデルが集結する。2024シーズンのコフィディスの機材をチェックしよう。

795ブレード2RS

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795 BLADE 2 RS

ルック・795ブレード2RS

フレームセット価格/88万円

昨年は15年にぶりにツールの区間を制したコフィディスだが、それはルックにとっても15年来の出来事だった。この勝利を手にした「795ブレード2RS」が、今年もチームの活躍を支える。直線的な造形で空力を追求し、美しい立ち姿が印象的なこの1台は、平地から山岳までをこなすエアロ万能機。フレームだけでなくハンドルセットも独自開発され、ワイヤ類もフル内装化するなど総合的な設計アプローチで空力性能を向上。このハンドルセットはステムとバーが別体式で、ステムの突き出しとバー幅の選択肢が多く、ポジションにこだわるプロ選手の要求を満たしてくれるものだ。さらにジオメトリーは昨今の前乗りポジションに合わせて、リーチ&スタックを適正化。太幅化するタイヤも考慮して、BBドロップを下げ、ホイールベースを伸ばして走行性能の安定化を図る。スペックに現れにくい地味な部分、ポジション調節性といったユーザービリティにまでこだわる開発は、老舗ブランドならではの姿勢だ。

使用パーツブランド
コンポ/シマノ
ホイール/コリマ
タイヤ/ミシュラン
ハンドル/ルック
サドル/セライタリア

796モノブレード2RS

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796 MONOBLADE 2 RS

ルック・796モノブレード2RS

フレームセット価格/126万5000円

795ブレード2RSの投入に合わせて昨年投入されたTTバイクが「796モノブレード2 RS」だ。ディスクブレーキ&電動コンポ専用プラットフォームとなり、795ブレード2RSと同じく25%ウルトラハイモジュラスカーボンを用いることで高剛性化と軽量化を両立し、加速・反応性を高めている。空力面ではフレーム自体もそうだが、ライダーとのマッチングを高めることにも注力。専用設計された「Aergoコックピット」と「リバーシブルW3Tシートポスト」は、パーツ交換やケーブルを外す作業が必要なく、ミリ単位で高精度なエアロポジションを確保するための幅広い調整オプションを提供する。

※掲載価格はプロチームが使うモデルと同等もしくは近似グレードです。プロチームが使用する車体は、カラーリングやパーツアッセンブルが異なる場合があります。モデルによっては国内で取り扱いのないものもあります。掲載写真は、一部市販モデルを含みます。