新城が集団を牽引、モホリッチ7位 ボルタ・ア・バレンシアナ2024 第1ステージ

スペイン・バレンシア州を舞台に開催中のボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ2024 第1ステージは、バレンシアの北に位置する地中海リゾートの海岸沿いの町・ベニカシムをスタートし、海岸線を北上したのち、内陸の山岳地帯に入り2級、3級、2級と山岳ポイントを越え大きく周回する形で、再び海岸にほど近いカステリョの街にフィニッシュする167km。海岸線から内陸に入ると、丘陵地帯の細かなアップダウンが続くタフなコース。

序盤からUCIワールドチームを含まない7人の逃げグループが形成され、メイン集団との差を広げていく。すぐにタイム差が縮まるだろうという集団の読みは外れ、その差は広がるばかり。残り50km手前で、7分以上の差に業を煮やして、新城幸也(バーレーン ヴィクトリアス)が集団の先頭で一人牽きを始める。

順調にその差を詰めている矢先、新城にアクシデントが。集団の先頭でヘルメットをかぶり直し、おでこを気にしている様子を見せた新城は、すぐにそのまま集団の先頭で走り続けるが、その瞬間、蜂に刺されてしまっていた。

最終的には2人の逃げ切りを許す形となったが、チームは先頭から1分19秒差の7位でマテイ・モホリッチ(スロベニア)がフィニッシュし、サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア)やペリョ・ビルバオ(スペイン)も2分以内でフィニッシュしている。

新城は11分53秒遅れのグルペットの中、116位でフィニッシュしているが、蜂に刺された影響で顔がはれ上がり、目も開けづらい状況で、第2ステージのスタートは当日の状況を見て判断される。

新城幸也 ボルタ・ア・バレンシアナ2024 第1ステージ

チームプレゼンテーションのステージにて Photo:Cor Vos/SPC

新城幸也 ボルタ・ア・バレンシアナ2024 第1ステージ

集団の先頭で牽引する新城 Photo:Cor Vos/SPC

 

新城幸也のコメント
「2024シーズンが開幕しました。スタートからアタック合戦で、心拍数は高い状態で、これぞ、開幕戦という感触が嬉しい。

チームは今日は大人しくしているつもりだったのだけど、 逃げを追いかけるチームがいなく、結局、動くことになった。久しぶりのレースだが、良く走れたと思う。 チームも総合タイムを失なわなかったので、成功なステージとなった。

ただ、先頭を引いている時に、蜂がヘルメットの隙間から入り込み、額を刺されてしまい、今は顔がかなり腫れている状態で…明日(2月1日)、起きてみないとどうなるか分からないね。 腫れがまぶたまで下がってこないことを願うよ。」

 

レース公式HP
VCV – Volta a la Comunitat Valenciana – Official Website (vueltacv.com)