自転車用スマホホルダーは絶対に専門ブランドがいい!?
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近年、自転車にスマホホルダーを取りつけて走る人が増えてきている。ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツ自転車でも、その需要は高まっている。amazonで安い製品はいくらでも手に入るが、やはりスポーツ自転車で使うなら専門ブランドの品質の高いものを使った方がいいのだろうか? 注目のブランド「SPコネクト」のアイテムで検証してみた。
自転車用スマホホルダーとは?
自転車のハンドルバーかステム(ハンドルバーを固定する部品)に装着し、スマートフォンをマウントすることができる製品だ。近年は、一般の自転車はもちろん、スポーツ自転車でも乗りながらスマートフォンのアプリでナビ等を使う人が増えており、需要が高まっている。
amazonなどの通販サイトで安く手に入る手頃な製品が多数売られている一方で、「専門ブランド」と呼ぶべき、自転車用スマホホルダーに特化した(またモーターサイクルやランニングなどスポーツ向けのアイテムも展開している場合が多い)高品質な製品を展開するブランドもある。
自転車専門ブランドの製品は何が違うの?
「amazonで売っている安い自転車用スマホホルダーで十分なんじゃない?」と思う人もいることだろう。ちょっと待ってほしい。やはり、専門ブランドには大きなメリットと魅力があるのだ。注目のスマートフォンマウントアクセサリブランドのSP CONNECT(エスピーコネクト。以下SPコネクト)のアイテムを例に説明しよう。
専用ケースとマウントで着脱がしやすく安全
SPコネクトの場合は、ほぼ全てのiPhoneに対応したスマホケースと、Androidも含めたさまざまなスマートフォンに対応した「ユニバーサルフォンクランプ」を展開している。これらには専用のマウントが搭載されており、ひねる動作だけで対応するマウントに簡単に装着&取り外しができる。
また、iPhone対応ケースの場合はそのまま“通常のスマホケース”としても使用でき、ハードを守ってくれる。さらに、確実に固定されるため脱落の危険性が少なく、安全性も高いのだ。
スポーツ自転車の速度域における振動や衝撃に強い
ロードバイクなどのスポーツ自転車は、一般の自転車に比べて速度域が高く、また路面からの振動・衝撃も大きくなる傾向にある。SPコネクトのように専門ブランドのスマホホルダーは専用設計で強度が高く、そうした振動・衝撃に対して強く作られているので、落下の危険性が少ない。また、だんだんと振動でマウント位置がずれていってしまうリスクも低い。
ライトなどの装備品とスマートに組み合わせて使える
SPコネクトの場合は、ハンドルバーマウントにアダプターを装着することができ、対応するライトやアクションカメラなどのアクセサリを併せて搭載することができる。こうすることでハンドルまわりがすっきりとするだけでなく、例えばライトであれば前方を最大限照らせる良い位置に装着できるのだ。
amazonで買える安い製品と専門ブランド品を比較してみた!
では、専門ブランド品とamazonで売っている安い自転車用スマホホルダーとの違いは実際何なのか? テストしてみることにした。
上記の「フォンケース」(iPhone 11 Pro Max用)を「ハンドルバーマウントプロ」に装着し、かつ「オールラウンドLEDライト200」を同時に装着した仕様で、ロードバイクで走ってみた。
比較用に用意したのは、amazonで購入できる2000円〜3000円程度の、「自転車 スマホホルダー」と検索してランキング上位に出てきた製品数点だ。
まず、一番の違いは振動・衝撃に対する強さだ。SPコネクトは速度を上げて走ってみたり、やや路面が荒い場所を走ってみても、まったくガタガタと揺れる気配がない。微振動も抑えられているので、画面が揺れて見づらくなることもなかった。マウント位置がずれたり外れてしまう気配もなく、安心感が非常に高い。
一方のamazonで買った製品についてだが、意外や「値段の割には悪くないんじゃない」という印象だ。しかし、やはりホルダーそのものの強度が不足しているためか、がたつきが生じたり、ぐらぐらと揺れてしまう。当然画面が見づらいし、これ以上激しく乗るとスマホが外れてしまうのではないかという不安感に駆られる。また、製品によっては締め付け強度がどうしても不足してしまうからか、だんだんと位置がずれていってしまうものもあった。
次に違うなと感じたのは、ハンドルまわりの“スッキリ感”だ。自転車に乗るうえではライトとベルが必須だが、SPコネクトの場合はライトもスマートにマウントできるので、その分ハンドルバーが省スペース化され、見た目にすっきりとする。またその分さらにハンドルバーにアクションカムをつけられるなど、余裕も生まれる。
一方のamazonで買った製品についてだが、ライト、ベル、スマホホルダーと装着していくと、どうしてもごちゃつき感が出てしまう。ライト位置もうまく決まらず、前方を良く照らせなくなってしまう。
最後に着脱のしやすさについてだが、これはamazonで買える安い製品でも、好みにもよるが、悪くはなかった。スパッと取りつけられてスパッと外せるよう、かなり工夫が凝らされているようだ。
ただし、これは最初に述べた振動や衝撃への強さの話とリンクする。スパッと取りつけてスパッと外せる分、それがそのまま振動や衝撃への弱さにつながっている模様だ。一般の自転車で走る分にはこれでも良いのだろうが、スポーツ自転車の場合では不安感が残る。
SPコネクトの場合は、着脱のスムーズさと強度が両立されており、やはり総合的に見るとこちらに軍配が上がる。
SPコネクトのその他おすすめセット紹介&使用レビュー
よりスポーティなフォルムで好みのライトを取り付けたい
ハンドルバーマウントは、前述のハンドルバーマウントプロに比較して全長が長く、かつエアロなフォルムをしているので特にロードバイクに良く似合い、全長が長い分GoProマウントに対応する大きなサイズの高照度ライトを装着することができる。
使ってみた印象としては、よりスマートフォンの位置がステムよりも遠くなるので、通常のサイクルコンピューターを使用しているのに感覚が近く、画面が見やすいと感じた。
ロングライドでスマートフォンを充電しながらライドしたい
「ウェッジケースセット」は、“ハンドルバーバッグがそのままスマホホルダーのマウントになった”と言えるアイデア商品だ。
使ってみた印象としては、スマートフォンの画面位置がより高くなるので、その分画面が見やすくなる効果もあるな、ということだ。また、ケース内部は見た目以上に収納力があり、モバイルバッテリーはもちろん、予備チューブや携帯工具セットなどを収納するのにも便利だと感じた。ハンドルバーバッグやトップチューブバッグは“位置的に邪魔”だと感じて嫌厭している人にもおすすめできそう。
マウント部分を極力目立たせないようにしたい
「ハンドルバーから出っ張るマウントが嫌いだ」「ステムにバンド固定するのが嫌だ」という人もいるだろう。そんな人におすすめなのがこれ。システムがシンプルなうえ、費用も安くなるのがメリットだ。
使ってみると、ハンドル部分が完全に省スペース化されるので、その分より多くのアイテムを装着できる利点があるな、という印象だ。
SPコネクトについて〜Brand Info
1988年にドイツで創業した、SP Unitedホールディングス傘下のスマートフォンマウントアクセサリブランド。全ての製品は中国、スロバキア、ドイツにある100%自社運営のプライベート工場で製造され、徹底した品質管理をもとに生産されている。現在ではオーストリア、アメリカにマーケティング/セールス/研究開発の拠点を置き、70か国以上にプロダクトを展開する。