首・肩・腰の鈍い痛み、雨に痛む“古傷”じゃなくてポジションや筋肉のせいかも?

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スッキリしない天候が続き、湿度も高くなる梅雨…。体のあちこちが痛んだりと、本調子ではないという人も少なくないかもしれません。ロードバイクに乗った際の「体の痛み」の原因と対策を知ることで、コンディションを改善するヒントにしてみましょう。

 

お尻が痛むのはサドルのせい?

ロードバイクに乗って生じる体の痛みは、特定の部位に過度にストレスがかかってしまった結果として生じます。それらの痛みはサドルを少し上げ下げしただけで生じることもある、非常にデリケートなものです。乗車ポジションに問題がなくても、ロードバイクに必要な筋肉が備わっていない状態で追い込みすぎてしまうことで、痛みが生じてしまうこともあります。

自転車協会が運営するサイト「ENJOY SPORTS BICYCLE」に掲載のコラム『体の痛み緩和術』では、理学療法士でもある自転車系YouTuberのTOMI氏が、ロードバイクに乗った際に起きやすい各部の痛みについて、その原因や対策をわかりやすく解説しています。

『体の痛み緩和術』記事一覧

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自転車系YouTuberのTOMI氏は現役の理学療法士でもある

 

ロードバイク初心者がまず直面しやすい痛みとして、お尻周りの痛みがあるでしょう。サドルが合わないのでは?と考えてしまうかもしれませんが、ちょっと待ってください。ロードバイクにまたがり続けたときに生じるお尻の痛みは、多くの場合、サドルに過剰に体重が乗ったことで生じる痛みなのです。この場合、乗り方(乗車ポジションや体の使い方)に問題の多くがあり、サドルを変える前に試すべきことがいろいろあります。「ロードバイク乗車時のお尻の痛みの原因と対策」の記事では、お尻の痛みを生じさせにくい乗り方や、機材のセッティング方法について解説しています。

また初心者の場合、前傾の深いロードバイクの乗車ポジションから、手や腕に負担がかかりすぎて痛むという場合があります。これも荷重のバランスが適正でない場合が多いです。「ロードバイク乗車時の手の平、手首、腕の痛みの原因と対策」の記事では、痛みの原因の解説とともに、痛みが生じた際に有効なストレッチも紹介しています。

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腰の痛みを生じやすい乗り方とは?

 

そして中上級者にも多い痛みとして、腰の痛みがあります。「ロードバイク乗車時の腰の痛みの原因と対策」の記事では、腰の痛みの原因を大きく2つに分けて、腰が痛くなりにくい大臀筋(お尻の筋肉)を使ったペダリングの方法や、適正なサドルの高さの合わせ方、腰の痛み対策の筋トレメニューを解説しています。

 

膝の痛みにも「種類」がある

自転車スポーツにつきものの痛みとして、膝痛は誰しも経験があるのではないでしょうか。ひと口に膝の痛みといっても、痛む部分によって原因も異なっています。TOMI氏のコラムでは痛む部位を「膝の表側」「膝の裏側」「膝の外側・内側」に大別し、それぞれ考えられる原因や対策について解説しています。

ロードバイク乗車時の膝の表側の痛みの原因と対策」の記事では、膝の表側の痛みの主な原因として太ももの筋肉(大腿四頭筋)の使いすぎを挙げ、対策ポイントと痛みが生じた際のストレッチ法を解説しています。

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膝が伸びきるほどのサドル高は膝裏の痛みの原因になる

 

ロードバイク乗車時の膝裏の痛みの原因と対策」の記事では、膝裏の痛みの原因としてサドル高が高すぎる可能性を指摘。高すぎず・低すぎずの適切なサドル高セッティングのコツとともに、痛みが生じてしまった際のストレッチ法や、フォームローラーを使ったマッサージ法も解説しています。

ロードバイク乗車時の膝の外側と内側の痛みの原因と対策」は、膝の外側・内側の痛みについての記事。これらの痛みはペダリングの際に膝が正面を向いていない可能性があり、そのような状況が生まれてしまうさまざまな要因や、気を付けるポイントについて解説。痛みの予防や緩和に役立つストレッチとマッサージのメニューも紹介しています。

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効果的なストレッチメニューも紹介

 

このほかにも、前傾の深いロードバイクでは頭が見上げる姿勢になることから、首や肩にも痛みが生じやすいです。「ロードバイク乗車時の首・肩の痛みの原因と対策」では、痛みを生じやすくなる要因について解説し、肩・首の痛み対策に有効なストレッチを紹介しています。

 

「ENJOY SPORTS BICYCLE」ウェブサイト