福井県・若狭湾サイクリングルート”わかさいくる”を中島康晴さんがライド！
目次
日本海に面した福井県南部に、新たなサイクリングルート「わかさいくる」が誕生した。そこで、福井県出身の元自転車プロレーサーである中島康晴さんが、初春の嶺南エリアをライドし大紹介！
若狭湾サイクリングルート”わかさいくる”へ出発進行！
「日本海と言えば荒々しい海というイメージかもしれませんが、この嶺南エリアは半島も多く、海は穏やか。海岸沿いの道が続くので、海との距離が近いんです」。そう話すのが、福井県出身の元プロロードレーサー、中島康晴さんだ。
福井県では、敦賀から高浜までをつなぐ総距離約126kmの若狭湾サイクリングルートが設定され「わかさいくる」という愛称で親しまれている。そこでこのルートを中島さんが実走。その魅力を話してもらった。
「嶺南は積雪が少なく、一年を通して走ることができます。夏は海水浴や BBQでにぎわい、町の雰囲気も明るく楽しい場所。そして、ルートが東西に広がっており、観光名所や風光明媚な場所が盛りだくさん。ルートをそれて南北に進めば峠やグラベルも多いので、それらを組み合わせるのもいいでしょう。もしも走り疲れたら、コース沿いに延びている小浜線の輪行でエスケープすることもオススメです。
2024年春に北陸新幹線が延伸し、関東圏から福井駅や敦賀駅までのアクセスがより向上します。関西からももちろん近いので、一足先にこのわかさいくるを走って、ぜひこの嶺南の良さを先取りしてみてください！」
Rider 中島康晴さん
福井県出身でプロロードレーサーとして国内外のレースで活躍、輝かしい戦績を残す。2022年に現役を引退し、現在は越前市在住で福井のサイクリングを盛り上げる。眼鏡と鉄道が大好物！
若狭湾サイクリングルート“わかさいくる”
総距離126km
獲得標高1207m
敦賀駅から若狭高浜駅まで、三方五湖や個性あふれる6市町を結ぶ日本海岸沿いのコース。
レンタサイクルも充実！
わかさいくるコース上には、電動アシスト付き自転車からスポーツタイプまで、レンタサイクルも充実。こちらは2023年4月に新たにオープンする美浜町レイクセンターで、三方五湖散策にもぴったりだ。
海と湖の色がゆるやかに移ろう絶景ライド
美浜町と若狭町にまたがる5つの湖が三方五湖（みかたごこ）。淡水と海水が混ざり合うなど、水質や深さの違いからそれぞれ水の色が異なっている。そんな湖の水面のすぐ側を走ることができ、三方五湖一周サイクリング「ゴコイチ」を楽しむサイクリストも多い
三方五湖は梅の産地や名所であり、6月下旬頃には完熟した梅の香りに包まれる。三方湖の脇には江戸時代からの面影を伝える「舟小屋」が保存されている
敦賀の町を出発！
「この敦賀はヨーロッパへの玄関口として、国際船が行き来し、その先の大陸を行く『欧亜国際連絡列車』の発着駅でもあったんです。当時海外の人々が初めて見る町が敦賀だったんですね。国内でも新橋から敦賀までの直通列車もありました」（中島さん）
氣比神宮参道で天保の時代から愛される「天清酒万寿店」（敦賀市神楽町1-4-9）は、酒饅頭が名物。サイクリングのお供にいかが？
もちもちであんこも絶品！
三方五湖といえば鰻！
若狭町の名物といえば、三方五湖の鰻。魚介食材の宝庫であるこの三方五湖には天然の鰻も生息している。そんな鰻を頂ける鰻屋は、行列ができるほどの人気店ばかりだ。ぜひ一度ご賞味あれ！
ライドのごほうびにたまりません！
熊川宿
福井県三方上中郡若狭町熊川
日本海の恵みを京都へ送るために、多くの人々が行き来した街道の呼称が「鯖街道」。その要所である熊川宿は伝統的な町並みが続き、日本遺産にも認定されている。
小浜の町並み
福井県小浜市小浜香取・飛鳥
江戸時代より、大阪から北海道まで日本海経由で結んだ「北前船」。その寄港地として栄えた小浜の「三丁町」は料亭や町並みが保存されており、路地には静かな時間が流れる。
若狭富士を一望できる青戸の大橋
福井県大飯郡おおい町本郷
おおい町の大島へのショートカットルートとなる「青戸の大橋」。その西側にそびえる青葉山は、別名を「若狭富士」。海と町並み、そして独立峰という絶景ビューの中を浮かぶように走ることができるぞ。
海からすぐ！ ぴちぴちの一皿をどうぞ
うみから食堂
福井県大飯郡高浜町塩土5-1
営業時間／10:00〜15:30、18:00〜20:00（土日）
定休日／12/31、1/1
TEL／0770-72-3528
わかさいくるのフィニッシュ地点が若狭高浜駅。そこから約1kmに位置する海鮮マーケットでは、漁港直送の魚介類がそのまま生けすに入れられており、新鮮な刺身を堪能できる。
獲れたての海鮮がそのまま頂けます
福井県・敦賀若狭の海と湖をサイクリングで楽しみ尽くそう！
