レベッリンが交通事故死

  • photo ©SprintCycling / BEKING

イタリアのダヴィデ・レベッリン(ワークサービス・マルキオル・ディナテック)が11月30日に、イタリア北部ヴェネト州のモンテベッロ・ヴィチェンティーノでトラックにはねられて亡くなった。彼は51歳だった。
 

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■引退レースになったヴェネト・クラシックでレース後の表彰台に上がったレベッリン(中央) (©SprintCycling)

 
イタリアのガゼッタ・デッロ・スポルト紙によれば、事故はモンテベッロ・ヴィチェンティーノの州道11号線にある、トラック運転手用のレストランの出口付近のランドアバウトで発生した。自転車に乗っていたレベッリンはそこでトラックにはねられ、即死した。事故を起こしたトラックは、停止せずに立ち去ったと見られている。

レベッリンは1992年のバルセロナ五輪後に、イタリアの名門GB・MGマリフィチオでプロデビューし、今年10月16日に開催されたヴェネト・クラシック(ヨーロッパツアー1.1)を最後に引退するまで、30年以上プロ選手として走り続けた。

クラシックに強く、2004年にはベルギーのフレッシュ・ワロンヌとリエージュ~バストーニュ~リエージュ、オランダのアムステル・ゴールド・レースで3連勝し、ガゼッタ紙はイタリア語で3を意味するトレとレベリンをかけ合わせ、『トレッベリン』という見出しで彼の偉業を讃えていた。
 

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■引退レースになったヴェネト・クラシックを最前列でスタートしたレベッリン (©SprintCycling)

 
2008年にレベッリンは北京五輪のロードレースで2位になったが、アンチ・ドーピング検査でCERA(第3世代EPO)の陽性になり、銀メダルを剥奪され、2年間の資格停止処分を受けた。処分終了後は40歳になるため現役は引退するだろうと思われていたが、彼はプロ選手として走り続け、2015年には44歳で地元のセミ・クラシックであるコッパ・アゴストーニでヴィンチェンツォ・ニバリを打ち負かして優勝し、40歳を過ぎても自転車競技のトップシーンで勝てる事を証明した。

そんな不屈のレベッリンも今年ついに引退を表明し、51歳で現役生活に別れを告げたばかりだった。

事故の3日前の11月27日に、レベッリンはモナコで開催されたサイクリングイベント『BEKING(バイキング)』に参加し、同じく今年で現役を引退したベルギーのフィリップ・ジルベール(ロット・スーダル)と一緒にクリテリウムを走っていた。
 

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■事故の3日前にはモナコのサイクリング・イベントでクリテリウムに参加していたレベッリン (©SprintCycling)