【ピレリ】グラベルバイク&アイテムセレクト2022

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Presented by KAWASHIMA CYCLE SUPPLY

日本国内でもますます盛り上がるグラベルロードシーン。それと共にグラベルバイクや、それに向けたウェアやアイテムも充実していっている。ここではピレリのタイヤ「チントゥラート グラベルH」をピックアップし、実際の使用感と共に紹介。グラベルライドの楽しみをもっと充実させるために、最新のトレンドをチェックしよう。

 

チントゥラート グラベルH

CINTURATO GRAVEL H
チントゥラート グラベルH

価格/1万3100円

spec.
サイズ/700×45C、700×40C、700×35C、650×50B、650×45B
カラー/クラシック
ケーシング/127TPI
アンチパンクチャー/ナイロンファブリック
コンパウンド/スピードグリップコンパウンド
重量/480g(700×40C)

 

ピレリとは

1872年にイタリアのミラノで創業し、今年で150周年を迎える消費者用タイヤ総合メーカー。自転車用は長らく生産していなかったが、2017年にロードタイヤでカムバック。2019年にはグラベル用をラインナップに加えた。

 

バリエーションが豊富 走り方に応じて選べる

2017年にロード用クリンチャータイヤのPゼロで自転車業界に再参入して以来、MTB用やグラベル用など矢継ぎ早にラインナップを拡充しているイタリアのピレリ。自動車用やモーターサイクル用がそうであったように、特に高価格帯のタイヤマーケットに注力しているのは自転車市場でも同様だ。

ここに紹介するチントゥラートグラベルは、ホイール径とトレッドパターン、サイドウォールのカラーをそれぞれ2種類ずつ用意するほか、タイヤ幅は全部で5種類も設定するなど、このジャンルにおいてほぼ最強の布陣となっている。いずれもチューブレスレディ構造で、ビードの端から端までをカバーする高強度ナイロンファブリックにより、サイドカットなどパンクに対して強力なプロテクション能力を発揮。トレッドパターンは、ロープロファイルのHとミドルプロファイルのMがあり、ライディングスタイルに合わせて自由に選択可能。ワンランク上の走りを求めるなら試す価値大だ。

 

チントゥラート グラベルHのトレッドパターン

トレッドパターンは、テストしたH(ハードテレイン)が舗装路や砂利道向きで、このほかに過酷な路面向けのM(ミクスドテレイン)をラインナップ。どちらもスピードグリップコンパウンドを採用しており、これは路面がドライでもウェットでも優れたグリップ力を発揮する。なお、サイドウォールの色がブラウンの「クラシック」のほかに、オールブラックも同価格で用意。車体に合わせてカラーコーデができるのはうれしい

チントゥラート・ヴェロ

2018年にリリースされたロード用TLRタイヤのチントゥラート・ヴェロ。この製品で培われたプロテクションテクノロジーと、MTB用タイヤであるスコーピオンのトレッドパターン技術を組み合わせて誕生したのがチントゥラート・グラベルだ。アンチパンクチャーはナイロンファブリックで、上のイラストからも分かるようにトレッドだけでなくサイドウォールまでしっかりとカバーしている。これならサイドカットにも強そうだ

 

impression:コントロールしやすく、積載荷重にも耐える

テストしたのは700×40C、ブラウンサイドのクラシック、トレッドパターンはロープロファイルのHだ。センターのノブはかなり低く、しかも密にレイアウトされている。それもあってか、舗装路ではグラベル用タイヤとは思えないほどロードノイズが静かで、転がりも軽い。耐パンク用のナイロンメッシュの影響か、ややケーシング剛性が高い印象を受けたが、これは空気圧を下げれば問題ない。それに、下げてもタイヤがよじれにくいので、バイクパッキングで荷物をたくさん積んだときでも不安定になりづらいはずだ。

泥ねい地でのグリップ力はそれなりだが、乾いた土の上やフラットな砂利道での走りは軽く、草地でのサイドグリップも十分以上。何より滑り出しが分かりやすく、コントロールしやすいというのは大きな安心材料だろう。

 

チントゥラート グラベルH