【ライトウェイト】グラベルバイク&アイテムセレクト2022

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Presented by PODIUM

日本国内でもますます盛り上がるグラベルロードシーン。それと共にグラベルバイクや、それに向けたウェアやアイテムも充実していっている。ここではライトウェイトのホイール「ファートフィンダーEVO」をピックアップし、実際の使用感と共に紹介。グラベルライドの楽しみをもっと充実させるために、最新のトレンドをチェックしよう。

 

ファートフィンダーEVO

PFADFINDER EVO
ファートフィンダーEVO

価格(スタンダード)/49万5000円(前後ペア)、23万1000円(フロント)、28万6000円(リヤ)

spec.
対応タイヤシステム/クリンチャー、チューブレスレディ
重量/1430g(前後ペア)、670g(フロント)、760g(リヤ)
リム高/36mm
リム幅/24mm
リム内幅/18.2mm
スポーク数/20本(前後共に)
推奨タイヤ幅/23~40mm
ディスクスペック/センターロック
アクスルシステム/φ12×100mm(フロント)、φ12×142mm(リヤ)
最大システムウェイト(ホイールにかかる限界総重量)/120kg
シマノフリー仕様のみ(スラム、カンパ用は別売)

 

ライトウェイトとは

1994年に最初のフルカーボンホイールを発表して以来、ロード用ホイールの最高峰ブランドとして君臨し続けているドイツのライトウェイト。2003年からカーボンスポーツ社の傘下となり、2019年にはイネオスが導入。

 

普及製品がTL対応に オンもオフも楽しめる

前後セットで80~90万円というプライスタグが珍しくないドイツのライトウェイトが、50万円アンダーのヴィグバイザーを発売したのが2017年のこと。ディスクブレーキ&クリンチャー専用という仕様で、独自のセミオートマチック製造によりコストをダウン。重量は前後セットで1450gだった。

この後継モデルとして登場したのがファートフィンダーだ。リムハイト36mm、リム外幅24mmなどのスペックはそのままに、カーボンレイアップを見直すことでグラベルライドに必要な強度を確保しつつ、20gの軽量化を達成。さらにチューブレス対応に進化した点も見逃せない。カーボン製のハブは、ボディ全体が五角形断面だったが、ファートフィンダーはローター取り付け側のみを五角形として嵌合性を維持。内部にはDTスイス製の240sアルミハブが組み込まれており、あらゆるアクスルシステムと現行のグループセットに対応する。なお、セラミックスピード製ベアリング仕様も用意する。

 

ファートフィンダーEVOのスポーク結合部

リムの外側に三角形のピースを介して高弾性カーボンスポークを接着している。前作のヴィグヴァイザーから採用された手法であり、リムはセミオートマチックのRTM製法で作られる

ファートフィンダーEVOのハブ

ローター取り付け側の断面形状をペンダゴン(五角形)としたカーボンハブ。長い下りでハブの温度は400℃まで上昇するが、この構造によってカーボンの剥離問題を解消した

ファートフィンダーEVOのスポーク

カーボンスポークは片側のリムからハブの面に沿って反対側のリムまでつながる。一般的なテンションスポークとは異なり、トルクの変動に対してタイムラグなしに力が伝わる

 

impression:グラベルライドでも感じるソリッドなDNA

リム内幅18.2mm、最大システムウェイト120kgなど、基本的なスペックはロード用として発売された前作ヴィグバイザーと共通であり、推奨タイヤサイズは23~40mmに。より高速域のライドを求めた最大40Cでありつつ、チューブレス対応になったのは大きな進歩だ。実際に走って感じるのは、乗り味が完全にライトウェイトのそれであること。ソリッドな踏み心地や、ブレーキング時のリニアなフィーリングなど、上位モデルとは製法が異なるとはいえ、DNAはしっかりと継承されている。未舗装路では枝を巻き込むなどのトラブルが発生しがちだが、同社は3種類の保証システムを用意しており、その点でも安心して使えるだろう。

 

ファートフィンダーEVOを試す大屋さん

問い合わせ先

ポディウム
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