東京発!1泊2日で巡る大人のビワイチ 二日目

目次

関東のサイクリストも一度は走ってみたい「ビワイチ」。一周200kmは健脚サイクリストなら1日で走れるが、大人サイクリストなら1泊2日で楽しみたい。

 

一日目はこちら

 

大人のビワイチ二日目

 

サイクリング時の途中合流の難しさを痛感した

昨晩は食事後も琵琶レイクオーツカ(公式サイト)の山極(やまぎわ)支配人と2次会でハイボールをしこたま飲み、気づいたときにはマッサージチェアで寝てたのだが、そのおかげなのか、体の疲れもお酒もまったく残っていなかった……(笑)。軽く朝風呂を浴び、これまた地元の食材もりもりの豪勢な朝食をいただき、いよいよ二日目のスタートだ。今回はびわ湖大橋の南側も走る200kmのライドなので、ゴールの米原までは100km。しかし今日は昨日とは違ってソロライドではない。4/26に発売した「ビワイチ公式ガイドブック びわ湖一周・滋賀じてんしゃ旅」(アマゾン)を監修された「輪の国びわ湖推進協議会」(びわ湖一周サイクリングのページ)の藤本会長と、同じくメインで執筆していただいた地元でサイクリングガイドを営む「輪な道(ワナドゥ)」(公式サイト)の一丸さんと大津港で合流することになっていた。ところが土地勘のない筆者は近江舞子から大津まで1時間ちょっとで行けると思い、9:00大津港での待ち合わせをしていたのだが、想像以上の距離があったようで(やはり経験値が低い)、結局40分も遅れてしまった(汗)。ひたすらお詫びをするも、お二方とも「あの距離で9時集合は絶対遅れると思ってたので大丈夫ですよ」と温かくお迎えしていただいた。近江の人の優しさに感謝しつつも、サイクリング時の途中合流の難しさを痛感した。

 

ホテル琵琶レイクオーツカの部屋からの眺め

山極支配人からレースカーテンにしておけば5:20頃にきれいな朝日で目覚めることができると聞いていたが、まったく目覚めなかった(苦笑)。それにしても部屋からのレイクビューが最高やんか

ホテル琵琶レイクオーツカの朝食

全て滋賀県産の食材で料理された朝食は最高においしかった。中でも高級魚「ビワマス」は人生初めて食べたが、淡水魚とは思えないほど上質な脂がのっていて、とてもおいしかった

琵琶湖岸

近江舞子から堅田までは湖岸に近いところをゆったりと走ることができる。景色も最高だ

大津港で藤本さん、市丸さんと合流

大津港で藤本さん、一丸さんと合流した。手に持っているのは、ビワイチ公式ガイドブックのゲラ刷り。発売前だったので、今回はこれを頼りに走った

 

ソロライドより仲間と走るほうが楽しい!

大津港で先ほどのお二方と合流し、リスタート。サイクリングガイドの一丸さんに大津港のなぎさ公園をゆっくりと先導してもらう。ちょうど芝桜が見どころだ。そして、10分ほどで近江大橋のたもとで、2018年春に発刊した「ニッポンのじてんしゃ旅 vol.4 滋賀・琵琶湖サイクリングガイド」(アマゾン)でお世話になった滋賀県庁の大崎さんと合流。日曜の朝にも関わらず、筆者のわがままにお付き合いいただいた(汗)。

 

なぎさ公園

なぎさ公園はちょうど芝桜が満開だった

 

そこから、さらに南下して、ナショナルサイクルルートの起終点となる瀬田の唐橋を渡り北上する。信号待ちの間、おしゃべりできるのがこんなに幸せなのかと思うくらいうれしい。20分ほどで琵琶湖大橋が見えてきた。琵琶湖大橋から10分で「琵琶湖サイクリストの聖地碑」がある第2なぎさ公園に到着する。そこでもビワイチ公式ガイドブックでお世話になった「びーもサイクル協議会」(公式サイト)の宮川会長らと合流。何とこれで総勢6名でのライドとなった。昨日のソロライドとは打って変わり、自転車仲間と走るほうが断然楽しいと再認識した。

 

ビワイチ公式ガイドブック びわ湖一周・滋賀じてんしゃ旅

ビワイチ公式ガイドブック びわ湖一周・滋賀じてんしゃ旅

瀬田の唐橋

ビワイチの起終点がある「瀬田の唐橋」は壬申の乱の決戦として有名だ

琵琶湖大橋が見える

左奥に見えるのが琵琶湖大橋。琵琶湖大橋以北の北湖(ほっこ)一周だと150km

琵琶湖サイクリストの聖地碑

自転車仲間に感謝しつつ、「琵琶湖サイクリストの聖地碑」記念撮影

BIWAKOモニュメント

2021年7月に完成した聖地碑の横に設置された「BIWAKO」モニュメント。子供をモニュメントの上に乗せて記念撮影をするお父さんがいたので、ちゃんと注意しときましたで!

 

再びソロライドとなる

ちょうどお昼時となったので、みんなで野洲市にあるサイクリストフレンドリーなピザ屋「なまずの寝床」へ行ったが、日曜は定休日だったため、筆者は時間の関係で泣く泣く、皆さんとお別れとなった。再びソロライドとなったが、ビワイチ公式ガイドブックのお礼を言えたのと、その仲間と走れた喜びを胸に残し北上した。10kmほど走ったところで、急激にお腹が空いてきたので、長命寺港に寄り、一丸さんが別れ際にくれた地元のどら焼きとふなずしパイをいただいた(お腹が減りすぎて、写真撮り忘れる大失態……)。

ゴールの米原駅までは残り30km。旅の終わが見えてきたのと、疲労もあるのか、少し気持ちがゆるみ出してきたと感じたので、集中し直す。2018年頃、SNS投稿されたことがきっかけで話題となった「あのベンチ」に到着した。モーターサイクルの3人組、親子づれと、写真撮影の順番を待つアラフィフおやじ……。1人で順番を待つのが恥ずかしいので、とっとと撮りたいのだが、親子連れの60代のおばちゃんが何度も何度も自撮りを撮り直す(汗)。心の中で「なんぼも変わらへんやろっ!」とツッコミ入れながらも、「おだやかに、おだやかに」と自分に言い聞かした。多分、顔に出てたと思うが、サングラスとマスクに感謝したい。ささっ、残りは15kmほどだ。

 

田んぼ

湖だけでなく、雄大な田んぼを拝めることもできる

あのベンチ

映えスポットとして有名な「あのベンチ」(彦根市三津屋)

松原水泳場

松原水泳場

鳥人間コンテストの会場としても知られている松原水泳場(彦根市松原町)のキラキラした美しい湖面

 

東日本からビワイチへのゲートウェイとして最適な「米原」

彦根の街中を抜けると、そこから米原までの区間は、ほぼほぼ湖畔沿いを走る。湖面に西日が差し込み、キラキラと輝いたびわ湖を見ながらのライドはまさにゴールまでのご褒美のようだ。これはほんまに湖か? と思うほど、海っぽい景色が広がる。そして遠くに位置する対岸を見ながら、昨日はあそこを走ってたんやなと、全然初めてではないが、自分で自分を褒めてみる(笑)。

ほぼ16:00に米原駅へゴールした。愛車ジャイアントTCRを撮影してから駅前のベンチで座りながら、ささっと輪行パッキングを完成させた。なぜかと言うと早くハイボールが飲みたいからだ(笑)。そして16:57発の新幹線で東京へ。乗り換え案内アプリでは名古屋でのぞみに乗り換えと出るが、到着時間はわずか6分しか変わらないので、もちろんひかりを選ぶ。
19時12分に東京に着いた。ほどよい疲労感はあるが、無事おっさんの一人旅を終えることができた。乾杯~。

 

米原駅

無事米原駅にゴール

二日目の走行距離

二日目の走行距離は110km。二日間で約220kmだったが、貧脚おやじにとって一日では絶対に走れない距離だ

ハイボール

クゥーっ、しみるわ~

 

長らく関西に住んでいた筆者だが、東京へ住むことがなければ、米原イン~ビワイチ〜米原アウトの発想はなかった。
今回、直前に行くことを決めて思ったことは、東京から2時間ちょいで、ビワイチのゲートウェイ米原につき、1泊2日で200kmを走るビワイチはまったく楽チンだということだ。疲れが残らないので、土日で行ったとしても月曜も普通に働くことができた。ちなみに米原駅には「びわこ一周レンタサイクル」(公式サイト)もあるので、場合によっては手ぶらでもビワイチができる。
参考までに米原駅周辺の駐車場は1日300円〜400円なので、関東、中部から車で来る場合も、便利な立地だ。(まいばらんど | 米原市観光ポータルサイト:JR米原駅の駐車場の場所や料金、早朝や深夜に停めたり2日以上は可能か?

 

びわ湖一周レンタサイクル

びわこ一周レンタサイクルは駅構内にあり、きちんと整備されたロードバイク、クロスバイク、キッズバイクがレンタルできる

 

わずか2時間の移動で、手軽に楽しめる「東京発!1泊2日で巡る大人のビワイチ」ゴールデンウィークの予定が決まってないひとは追体験してみては!?

 

ビワイチ公式ガイドブック