ワールドツアーには選手のみならず、世界トップクラスのロードバイクブランドが顔を揃える。各社はその威信をかけて最先端の技術を余すことなく投入し、もう一つの戦いを繰り広げる。2022年シーズンのイネオスグレナディアズが使用するピナレロを見てみよう。

ピナレロ・ドグマFディスク

ピナレロ・ボリデTT

チームスカイの創設時から続くピナレロとのタッグも今年で12年目。その間に11回のグランツール制覇を後押ししているというのは驚きだ。ロードレース界の君主が、さらなる勝利の量産のために昨シーズンから投入したのが、「ドグマF」シリーズだ。より高いオールラウンドな走行性能を求めて刷新されたフレームは、前作F12（ディスク仕様）に対して重量が265g軽くなったにも関わらずBB周りの剛性が12%向上。空力性能は4.8%高められている。もともとピナレロは1台の全てのコースを高次元でこなすバイク作りを信条とするが、ドグマFはその極みであり、GCレーサーのベルナルからスプリンターのヴィヴィアーニに至るまで、彼らの最高のパフォーマンスを引き出すのだ。そんなドグマF、昨年はリムブレーキモデルが主役を務めたが、今年はディスクモデルになるようだ。また、TTバイクはこれまで通りボリデが、スペシャリストであるガンナの走りをサポートする。

DOGMA F DISK
BOLIDE TT

フレーム：ピナレロ
メーンコンポ：シマノ
ホイール：シマノ
タイヤ：コンチネンタル
ハンドルセット：モスト
サドル：フィジーク
ペダル：シマノ

●ドグマFディスク
価格：93万5000円（レギュラーカラーフレームセット）
●ボリデTT
価格：194万7000円（フレームセット＋ハンドルシステム）

※掲載価格（税込）はプロチームが使うモデルと同等もしくは近似グレードのものです。
プロチームが使用する車体は、カラーリングやパーツアッセンブルが異なる場合があります。