東京サイクリング23区編コース1 都心のオアシスめぐり
目次
東京は公園の宝庫。その数は23区だけで6000に及ぶと言われる。人の手で作り上げられた自然ではあるが、最も身近に自然を感じられるスポットが公園なのは間違いない。自転車向きの園路が設けられた公園も多い。ここではそんな公園を結んだ小旅行を紹介する。走行エリアをイメージしやすいように、東京駅をスタート&ゴールにしたが、実際は好きな地点から走り始めて、好きな地点で終えてほしい。
コース情報
走行距離 約25km
東京駅→北の丸公園→神宮外苑→代々木公園→OVE (青山)→有栖川宮記念公園→芝公園→日比谷公園→東京駅
メジャーな公園を訪れながら都心をひとめぐり。有栖川宮記念公園以外は、園内を走ることもできる。都会とは思えないほど豊かな緑と水が待っている。
公園をつないでのんびりサイクリング
東京駅の丸の内側から走り出せば、すぐに皇居・江戸城だ。反時計回りに内堀に沿っていこう。歩道を徐行すれば、石垣が映える水面が間近に迫る。
日本武道館で有名な北の丸公園を縦断したら、新宿通りで四谷を経由して神宮外苑へ。日曜・祝日にはサイクリングコースとして開放される周回道路を回ると、真新しい国立競技場が見えてくる。ここから代々木公園までの間にはアップダウンが少々あるが、のんびり進めば息も切れない。
代々木公園は都心部では最も広い公園だ。特に北側の森林公園エリアはのどかですがすがしい。周回できるサイクリングコースも魅力だ。原宿駅側の出口へ進み、表参道を下ればあっという間に青山。「東京サイクリング23区編」の生みの親である自転車カフェ「ライフクリエーションスペースOVE」がある。お腹を満たしていこう。青山や麻布エリアには坂が多い。見かけた公園や社寺に立ち寄りながら、のんびり進んでいこう。

南青山のライフクリエーションスペースOVEを、コースのほぼ中間に設定。この日にいただいたランチは「たっぷり味噌汁と土鍋ごはん」(1300円)。季節野菜の彩りとじっくり煮込まれたお味噌汁が目とお腹に優しい。もちろん自転車は店内に持ち込める
芝公園から日比谷公園、そして東京駅まではまっ平らでまっすぐな道が続く。一気に走るとあっという間に終わってしまうので、時に自転車から降り、押し歩くのもアリ。公園という名のオアシスをゆっくり味わってほしい。
使用バイク:iruka
折りたたみ自転車と街中サイクリングは抜群に相性がいい。折りたたみ寸法をコンパクトにする小径タイヤは軽いこぎ出しをもたらし、何をするにも取りまわしが楽だ。自宅と出先の双方で保管場所が見つけやすく、輪行も簡単だから、駅と駅を結ぶライドを気軽に実践することができる。
そうした実用性に加え、洗練されたデザインで注目を集めているのが「iruka」だ。この自転車を作るために起業した小林正樹氏は東京在住であり、東京を気持ちよく走るために誕生したのがirukaである。これほど都心が似合う自転車はないだろう。
iruka
価格:23万4080円
問:イルカ
着用ウェア:KAPELMUUR
半袖ドライTシャツOVERCOMEチャコール 価格:5280円
カジュアルパンツ ハイテンションストレッチデニム インディゴ 価格:1万7160円
サイクルキャップ ベルギーライン 鹿の子 メランジピンク 価格:3190円
パイル地ショートグローブ メランジグレー 価格:4180円

国産デニムの聖地、岡山県児島産のストレッチ生地で作られたカジュアルパンツ。サドルと接する箇所は生地が二重になっており、前傾姿勢になっても腰が出ないカッティングがうれしい。後ろポケットにはリフレクターも付く
問:ウエイブワン
今回ピックアップした魅力いっぱいのコースだけでなく、ほかにもたくさんのコースを紹介しているサイクルスポーツ特別編集「東京サイクリング 23区編」は都民や近隣にお住いの方はもちろん、観光やビジネスで東京を訪れる人も楽しめるコース情報が満載。江戸・東京の魅力を、自転車で存分に味わうためのノウハウが凝縮した一冊です。









































