ロードバイク車載輪行一人旅のすすめ〜コツをプロが伝授

目次

Presented by MLIT Japan.

新しい生活様式が求められる今、車にロードバイクを積んで環境の良いフィールドで走るアクティビティに再び注目が集まっている。いわゆる車載輪行だ。そんな車載輪行のコツについて、日々取材でさまざまな車にバイクを積んでいる編集部が伝授しよう。

ロードバイクの車での輪行のコツ

車載輪行に特別な道具も大きな車も必要なし

新しい生活様式にのっとりつつもサイクリングを楽しむ、いわば“車載輪行一人旅”は、今最もホットな遊びと言えよう。

そんな中、「うちの車は小さいからなぁ……」「ルーフキャリヤや専用のスタンド等を持っていない」と、車載輪行に苦手意識を持っている人は少なからずいるだろう。が、安心してほしい。実はバンやミニバンでなくても、特別な機材を使わず、ちょっとした工夫をすればバイクは安全かつ簡単に積むことができるのだ。

車載輪行 積み込みのポイント

POINT1 前後輪を外しバイクを倒立

前後輪を外しバイクを倒立

前後輪を外すのはかなり基本的な技だが、意外とこれをやらないで「うちの車は小さいから詰めないんだよな」と嘆く人が多い。そしてバイクはスタンドがなくても倒立させればいい。サドルとハンドルの汚れが嫌なら地面に段ボール等を敷こう。

POINT2 段ボールとパンクチューブを活用

段ボール

段ボール

最もシンプルかつ持ち運びしやすく、バイクを傷つけず車載するためのアイテムとして、段ボールをおすすめする。何でもいいので処分予定のもの等を、写真程度のサイズにカットしよう。

パンクチューブ

パンクチューブ

パンクチューブを使ってラッシングする

パンクチューブを使ってラッシングする

バイクが運転中に倒れたりしないように、パンクしたチューブをラッシング用に使うのがおすすめだ。ラッシングベルトを使うよりも伸縮性があって使い勝手が良く、かつバイクを傷つけにくい。

毛布

使わなくなった毛布もアリ

段ボールの代わりに、毛布でバイクを養生するのもアリ。心配なら段ボールを使用しつつ、さらに隙間を毛布で埋めて保護する、という使い方もいい。

POINT3 車に応じてシンプルに積む!

普通サイズの車でも、後部座席を倒すと自転車の入るスペースができる。あとは、屋根の高さ次第で倒立して収納できるか横積みにするかが分かれる。荷台にすっぽり入る車は悩む必要なし!

●バイクが倒立しない場合

バイクを倒立させて置けないなら、下の写真のように横積みする。ホイールは一見雑に積んでいるように見えるが、斜めにすると暴れを防げる。

必要に応じて後部座席を倒し、段ボールを挟みつつディレーラー側を上にして横積みでOK

●バイクが倒立する場合

バイクが倒立する場合のコツ1

必要に応じて後部座席を倒し、ハンドルを切ってバイクを倒立させて置く

段ボールを間に挟む

段ボールを間に挟む

バイクを倒立して置ける場合は、上の写真のようにしよう。そして、運転中に動かないようにラッシングすればOK。急な加減速/急ハンドルをしない運転も大事だ。

POINT4 24時間利用可能&誰でもOKな駐車場を拠点にする

24時間利用可能な駐車場を拠点に

長時間駐車が可能で、目的を問わず自由に使用できる駐車場(有料/無料含めて)を拠点にするのが最良。そうした場所はのどかな場所にあることが多く“3密”を避ける意味でも良い。

「自転車アンバサダー」稲村亜美さんインタビュー

稲村亜美さん

稲村亜美さん。タレント/スポーツキャスターとして幅広く活躍中。国土交通省自転車活用推進本部の「自転車アンバサダー」を務める。野球はかなりのレベルで、某CMでの“神スイング”で有名に

「ふだんから移動で自転車に乗っています。ダホン・K3(折りたたみ小径車)を持ってるんです。たまに海を見に行ったりと、サイクリングもしています。サイクリングというのは、“密”にならず楽しめるすばらしい活動だと思うので、自分もぜひ車載輪行をやってみたいですね。自分の慣れ親しんでない土地に行って、行ったことのないお店を見つけたりといったことをやってみたいです。コロナ禍の今、読者の皆さんも、ぜひ自転車を活用してほしいです」。