ロシニョール社がタイムの技術・特許を売却

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フランスの老舗自転車ブランド「TIME(タイム)」を取り扱うポディウムは、ロシニョール社が同ブランドの技術・特許を売却すると発表した。

日本でのタイムフレーム、タイムペダルの販売は、従来どおりポディウムが継続する。

 

タイムスポーツについてお知らせ:

フランス、ロシニョール社は2021年2月17日付けで、ペダル関連の技術・特許をスラム社に、RTMフレーム関連の技術・特許・製造施設をカーディナル・サイクリング・グループに売却しました。

両社ともタイムの伝統と真の技術革新・品質を受け継ぎ、発展させていきます。また、両社ともタイムブランドを継続し、製品の販売・開発を進めます。

今後数カ月をかけ、ロシニョール社から2社への実務の移行を行ないます。日本でのタイムフレーム、タイムペダルの販売は、従来どおり株式会社ポディウムが継続します。

引き続きタイムスポーツ製品のご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

 

スラムからのリリース

スラムは、ロシニョールグループからタイムスポーツのロード、MTBペダル、クリートと全ての関連特許を買収したことを発表します。両社は2021年2月18日に取引を完了しました。

1987年にフランスのヌベールで設立されたタイムのクリップレスペダルシステムは、ライダーのために横方向と角度方向の浮きを改善し、パフォーマンスと快適性のバランスを完璧なものにすることで、エルゴダイナミックコンプライアンスを再定義しました。1993年にはMTB用ペダルをラインナップに追加。タイムのロード、MTB用ペダルは、ジュリアン・アブサロン(フランス)、グレッグ・レモン(アメリカ)、トム・ボーネン(ベルギー)、アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ)、ミゲル・インドゥライン(スペイン)などの伝説的なライダーたちに勝利をもたらしてきました。

「タイムは伝説的なブランドであり、ペダルストロークを通じた人間工学に着目した最初のブランドです。私たちは、タイムの歴史と伝統を守り、革新と品質の遺産を継承していきます」とスラムのケン・ラスバーグ社長は話しました。

スラムは歴史的に、革新に焦点を当てた本質的な製品開発と統合的な買収によって製品プラットフォームを拡大してきました。スラムの戦略的買収には、ロックショックス、エイヴィッド、ジップ、トラバティブ、クオークなどがあります。

別の取引として、関連するすべての特許、商標およびタイムのRTMコンポジット工場の所有権を含むタイムの自転車事業は、カーディナル・サイクリング・グループに買収されました。カーディナル・グループの所有者には、アライドサイクルワークスの創設者で元オルベアUSAのマネージングディレクターであるアメリカ人のトニー・カークリンズ氏と、工業エンジニアで元エリート自転車選手のフランス人のマルシャル・トリゴー氏が含まれています。

「タイムは情熱と歴史、そして真の革新性に満ちたブランドです。タイムを未来に導き、自転車産業におけるRTM技術を発展させることができて光栄です」と、カーディナル・サイクリング・グループのパートナーであるトニー・カークリンズ氏は話しました。

「私は、タイムのために2人の優れた買い手を見つけることができたことに興奮しています。それぞれが独自の強みを発揮し、偉大なタイムブランドを推進していきます」とロシニョール自転車事業部のシニアバイスプレジデントであるスコット・リッツショフ氏は話しました。

スラムとカーディナル・サイクリング・グループは引き続きタイムの名前で製品を販売していきます。スラムはタイムスポーツとして関連する外部コミュニケーションに集中し、カーディナル・サイクリング・グループはタイムバイクを利用します。顧客は、2021年半ばまでの移行期間中、製品サービスとサポートについてタイムに連絡を取り続けます。