各社の最上位グレードに当たるGPS機能付きサイクルコンピュータの性能について、山深い道を走行しながら、ライダー目線で定めた6つの項目をテストし、5段階で評価する企画。今回はブライトンの「ライダー860」だ。

ブライトン・ライダー860

さまざまな側面からマップ＆ナビ機能を追求

大手GPS関連企業から独立したスタッフが立ち上げた、台湾発のGPS機器メーカーがブライトンだ。GPS機能を搭載しつつも、1万円を切る価格のエントリーモデルを発売するなど、そのコストパフォーマンスの高さと共にライナップ数の多さも誇る同社。その中でもブランド史上初めて、カラー液晶タッチパネルを搭載した多機能GPSサイクルコンピュータがこの「ライダー860」となる。

2.8インチの大型スクリーンは直感的な操作とデータの読み取りやすさを実現しており、内蔵マップやターンバイターン式のナビ機能も搭載。サードパーティ系のルートサービスとの親和性も高められているため、アプリを通してデータの同期を非常にスムーズに行うことが可能だ。一度デバイスに同期させればオフラインマップ表示もできるため、スマホから操作を行う必要がない。また、位置測定やログに必要なGPS機能は、GPSやGLONASSをはじめとした各種位置観測システムに対応しており、複合的な計測から高い精度を実現している。もちろん各種外部センサーともリンクするので、トレーニング面でも活用できる。

spec.

RIDER860
価格：3万6000円（税抜）
サイズ：100×58×24mm
実測重量：128g
公称バッテリー最大時間：16時間
使用GPSシステム：GPS、Glonass、Beidou、Galileo、みちびき
通信形式：Bluetooth、ANT+

test結果：コスパ面以外でも文句なしの万能選手

四国の山奥のハードなコースでテストした

実際に使用すると、3万円台でこの性能は驚きだ。カラータッチパネルの反応性は良好で、物理ボタンも絞られているため操作は直感的に分かりやすい。マップ表示の色分けも色を多く使っていながらも視認しやすく、国道番号や林道名まで表示してくれるので、マップ確認としても使えるレベルだ。また、対応GPSの多さからログの精度が高く、山深い林道においてもコースをロストすることもなし。アプリのインターフェイス面などでは他社に劣るが、マップ&ナビ機能を重視するならこのモデルで必要十分と言えるだろう。

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