キャニオンがサポートするアトラス・マウンテン・レースのドキュメンタリー映画がプレミア公開
キャニオンがサポートするアトラス・マウンテン・レースのドキュメンタリー映画の予告編が公開された。
『イントゥ・ザ・リフト(大地の裂け目へ)』は、日本時間 2020年5月21日朝4時からYouTubeでプレミア公開される。公開後には、トップライダー、レース主催者、映画監督とのZoom Q&Aセッションが予定されている。
総距離1200kmに及ぶアトラス・マウンテン・レースを完走するためには、アフリカ大陸・モロッコ王国の簡単には人を寄せ付けない、険しい山岳の道を走り続けなければならない。
2020年2月15日、選手たちはマラケシュをスタートし、大西洋岸までの忘れ去られた砂利道を辿って、焦げ付くような砂漠、雪に覆われた山頂、ヤシの木が生い茂るオアシスを走り抜けた。総獲得標高2万5000mの驚異的なルートには、8日間というタイムリミットが設けられた。
昼夜を問わずほぼノンストップで、何日も走り続けなければならないMTBレース。これは体力、精神力と睡眠不足の無限ループであり、世界でも数えるほどのライダーしかで挑めないこと。
一人きりで走り、サポートもなく、フィニッシュへ辿り着くための物資を満載した状態で、各選手は熱疲労や機材トラブル、サドルの痛みと戦いながらゴールを目指さなければならない。しかもこのレースに表彰や賞金はなく、美しく険しいこの国に隠された道を探索しながら、自分を限界まで追い込むことで得られる満足感だけが得られる(しかし、その保証はない)。
キャニオンとPEdALED、Fizik(フィジーク)、そして主催者でルートクリエイターのネルソン・ツリースが率いるレースクルーの支援を受け、このレースを記録したのは自身もサイクリストである、映画監督のブレイディ・ローレンス。
高地の砂漠でバイクが壊れ80kmも押し歩きを強いられた選手の過酷さや、数日ぶりに温かい食事を食べる選手の素朴な喜びまで、レースのすべてを記録した。この映画には、スポーツ界の大物選手や初めて超長距離を走る選手が登場し、壮大な冒険に挑むクレイジーな人々の姿に迫る。
荒凉とした異世界の風景を背景に、人間ドラマを捉えた『イントゥ・ザ・リフト(大地の裂け目へ)』は、真のサイクリング・アドベンチャーを深く掘り下げた作品と言える。