KHS・F-20RC ロングライドへ誘う快走モデル

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協力・監修●鈴木潤(パシフィックサイクルズジャパン)

KHSはアメリカのブランドだが、折りたたみのFシリーズは、輪行+山岳という日本ならではのツーリングシーンに的を絞って開発された。大きな451タイヤ、フロントダブルのギヤ構成、そして多様なポジションと折りたたみ時の省スペースを両立させるブルホーンハンドルバーなど、他の折りたたみ自転車では見られない数々の特徴を備える。最上位グレードのRCではカーボン製フロントフォークを採用し、クロモリ製メインフレームとソフトテール構造が相まって、フルサイズのロードバイクに比肩する滑らかな走行感覚を味わわせてくれる。

「歴史あるモデルですが、着実に進化を続けています。快走向きの細い451タイヤは、折りたたみ自転車でも距離を走りたいという人には最適。クロモリでシンプルなスタイルながら、折りたたみ時に足となるガードを備えるなど、細部にわたって乗り手への愛を感じさせるモデルです」(鈴木潤)

今選ぶべき折りたたみ自転車・KHS

名管として名高いレイノルズ社のスチールパイプをメインフレームに採用。適度なしなりがもたらす上質な乗り味とシンプルなスタイルが魅力。セミディープリムの451ホイールと相まって、群を抜く快走性能を誇る

価格/17万円(税抜)

SPEC
フレーム●レイノルズ500クロモリ・ハイドロフォーム
フォーク●カーボン+アルミステアラー
コンポーネント●シマノ・ティアグラ 2×10スピード
ギヤ●52/36T×11-25T
タイヤ●Q2 20(451)×1.1インチ
カラー●ブラック×シルバー、マットチタン
撮影車両実測重量●11.3kg
標準仕様公称重量●11.1kg

 

滑らかな走りが快感を生む

やはり大きな451タイヤがもたらす快走感は偉大。いったん得た速度を維持しやすく、下りからの上り返しを一気に越えるようなシーンでは特に気持ちいい。その理由はスチールフレームやソフトテールにもあるのだろう。200km以上を走るブルベだって大丈夫と思わせる。同じ車輪径のカラクル・COZに比べると重く、タルタルーガ・タイプスポルトほどの積載力はない。しかし、F-20RCのほうが折りたたみやすく、コンパクトになる。

今選ぶべき折りたたみ自転車・KHS

走行性能

★★★★★

たたみやすさ

★★★★☆

輪行適性

★★★☆☆

拡張性

★★★★☆

ワクワク感

★★★☆☆