パシフィックサイクルズ・キャリーミー 小径を極めたスリムモデル

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協力・監修●鈴木潤(パシフィックサイクルズジャパン)

わずかインチ、直径20cmの極小タイヤが強い印象を与えるキャリーミー。前輪&ハンドルとサドルをメインフレームに寄せる折りたたみ構造によって、接地面積がA4サイズに収まるほどスリムになる。そのうえ公称重量・8.6kgと際立って軽く、フレーム後端に設けられたローラーで転がすこともできる。まさに「スティックタイプ」であり、袋に収めると自転車であることを忘れてしまう。

「とにかく輪行との相性が抜群です。特別なスペースを探さなくても、シートに座ったまま抱えることができます。もちろん走行性能は車輪が大きなモデルに敵いっこありません。歩くよりは行動範囲が広がると思っていただき、立ち寄りに重きを置いたサイクリングに最適です。むしろ止まりたくなる自転車なので、カメラやグルメなど他の趣味と組み合わせると楽しさが広がります」(鈴木潤)

今選ぶべき折りたたみ自転車・パシフィックサイクルズ

可愛さすら感じさせる個性的なスタイルにファンが多いキャリーミー。単純に走行性能だけで自転車の価値は測れないことを教えてくれる

価格/8万9800円(エアタイヤ仕様)、9万4000円(ソリッドタイヤ仕様) *いずれも税抜

SPEC
フレーム●アルミ
フォーク●アルミ
コンポーネント●シングルスピード
ギヤ●84×14T(マイクロピッチ)
タイヤ●8×1-1/4インチ
カラー●ヤマブキ、スミレ、マットオリーブグリーン他(カラーオーダー可能)
撮影車両実測重量●8.5kg
標準仕様公称重量●8.6kg

 

他にない世界観が病み付き

キャラクターがはっきりしてるから、走行性能を気兼ねなく星一つにできる(笑)。一見するとサーカスの熊が曲乗りしているような有様だが、乗り手に緊張を強いるほど不安定ではないし、クルクル足を回せばそこそこのスピードも出せる。路肩が荒れているシーンだと車道の左端を走るのが怖いなと感じるけれど、無理せず歩道を押し歩けばよいだろう。輪行が楽なのは言うまでもないし、自宅での保管に場所を取らないのも大きな魅力だ。

今選ぶべき折りたたみ自転車・パシフィックサイクルズ

走行性能

★☆☆☆☆

たたみやすさ

★★★★★

輪行適性

★★★★★

拡張性

★★★☆☆

ワクワク感

★★★★☆