ドキュメンタリー映画『栄光のマイヨジョーヌ』の魅力とは

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2020年4月16日(木)まで公開の映画『栄光のマイヨジョーヌ』は、オーストラリア初のプロロードレースチーム「グリーンエッジ(現ミッチェルトン・スコット)」の物語。レースに挑んだ5年間をチーム内部からつぶさに撮影し、選手一人ひとりが自らの目標を達成してく過程で芽生える信頼を糧に、「本当に強いチーム」とは何かを描き出していく。ここではそんな映画の魅力を紹介しよう。

栄光のマイヨジョーヌ

原題で『ALL FOR ONE』と題された当作品は、グリーンエッジのチーム発足からの足跡をチーム関係者や選手のコメントを交えながら、当時のレース映像を元に追ったドキュメンタリー映画だ。

監督のダン・ジョーンズは、チーム発足当初からその裏側をYouTube動画で配信し、人気チャンネルとなった『バックステージ・パス』を撮影してきたいわば同志。動画は話題を呼び、ヨーロッパ文化の根強いロードレース界に、その陽気さと団結力で新旋風を巻き起こした。

この映画を通して一貫して感じたのは、”仲間との絆”。その信頼関係があってこそ、一人では成し遂げられないことも克服していく選手たちの姿に、観客も我がことのように勇気をもらえる映画だと思う。ロードレースをまったく知らない人でも人生ドラマとして楽しめるはずだ。

もちろんロードレースファンなら、当時のレース映像とその裏側で展開されていたドラマに確実に引き込まれる。2012年のミラノ〜サンレモのサイモン・ゲランス、2013年ツールでゴールバナーにチームバスが接触した騒動、その後のチームTTとマイヨ・ジョーヌ獲得、ゲランスとダリル・インピーの友情、エステバン・チャベスの加入と2015年ブエルタ・ア・エスパーニャ、そして2016年パリ〜ルーベのマシュー・ヘイマン。こう書いてるだけでちょっと感動が蘇ってきた。

選手引退後にチームスタッフとして働くマシュー・ホワイト、ニール・スティーブンス、ジュリアン・ディーンなどがいい味を出してコメントしているのもまた楽しい。ぜひ映画館でグリーンエッジの仲間の一人となって、彼らの喜怒哀楽をともに体感してもらいたい。

栄光のマイヨジョーヌ

2013年に事故で選手生命すら危ぶまれるほどのけがを負ったチャベスとの契約を申し出たのはグリーンエッジだった。チャベスとヘイマンとの逸話は涙なしには見られない

『栄光のマイヨジョーヌ』
© 2017 Madman Production Company Pty Ltd
公式サイト:http://www.greenedge-movie.com/
Facebook:@green.edge.movie
Twitter:@greenedge_movie
Instagram:@greenedge.movie
2017年/オーストラリア/英語、スペイン語/99分/原題:ALL FOR ONE
監督・撮影:ダン・ジョーンズ

上映劇場

​新宿ピカデリー​:2020228日(金)~2020年312日(木)
なんばパークスシネマ2020228日(金)~2020年312日(木)

神戸国際松竹2020年3月13日(金)~2020年3月26日(木)
MOVIX利府2020年3月13日(金)~2020年3月26日(木)
MOVIX柏の葉2020年3月13日(金)~2020年3月26日(木)
MOVIX三郷2020年3月13日(金)~2020年3月26日(木)
MOVIX堺2020年3月13日(金)~2020年3月26日(木)

MOVIX昭島2020年4月3日(金)~2020年4月16日(木)
MOVIX橋本2020年4月3日(金)~2020年4月16日(木)
MOVIX清水2020年4月3日(金)~2020年4月16日(木)
MOVIX三好2020年4月3日(金)~2020年4月16日(木)
MOVIX伊勢崎2020年4月3日(金)~2020年4月16日(木)

問い合わせ先

『栄光のマイヨジョーヌ』公式サイト
http://www.greenedge-movie.com/