しまなみ海道「ちょいディープ」自転車旅 今治出発1泊2日編 1日目
目次
10月に開催されるサイクリングしまなみは、日本が世界に誇るサイクリングルート「しまなみ海道」を誰もが自転車で楽しめるイベント。全長およそ70kmに及ぶしまなみ海道は、広島県尾道市と愛媛県今治市を最短で結ぶルートだ。そんなしまなみエリアだが、実は今、しまなみ海道が通らない周囲の島も含めて自転車フレンドリーな環境が整いつつある。
この記事では、サイクリングしまなみでこの地を訪れる方にお勧めしたい、「ちょいディープ」なしまなみ海道の自転車旅のモデルコースをご案内。尾道出発と今治出発で、それぞれ1泊2日のプランをご紹介しよう。尾道出発のプランはこちら
【今治出発1泊2日プラン 1日目】
このプランでは、しまなみ海道の南側3島(大島、伯方島、大三島)をより深く味わうサイクリングルートをご提案。船旅を駆使しつつ、一泊の滞在でじっくりとそれぞれの島の魅力を楽しみます。
スタート JR今治駅
旅の始まりはJR今治駅から。改札を出ると眼の前にレンタサイクルがある。朝なのにこれからしまなみ海道を走るのであろう人々がワクワクした表情で自転車に乗って出ていった。私たちの1泊2日の「ちょいディープ」しまなみ自転車旅の相棒は、Eバイク。


今治駅にはGIANTストアも併設されていて、ここがしまなみ海道サイクリングの起点のひとつなんだなぁと実感しつつ、いざスタート!
JR今治駅→来島海峡大橋 6km

駅を出て、北へ。最近道が整備されて自転車でより走りやすくなったという今治。タオルが有名な町だけれど、海へ出ると、造船所がずらりと並び、この町のもうひとつの顔に出合うよう。そして雄大な橋が目の前に見えてきた。今治スタートのしまなみ海道で最初にやってくるハイライトがこの来島海峡大橋。四国側の橋の起点にあるSHIMANAMIモニュメントでの撮影をお忘れなく。

来島海峡大橋→よしうみいきいき館 6.5km
スケールの大きな来島海峡大橋は全長4105m。橋の上から見えるいくつもの小島、行き交う漁船や連絡船。あぁ、これぞしまなみの風景。橋のゆるやかな上り勾配も、Eバイクだから何も気になることはない。空の上を飛んでいるような浮遊感を味わった。

来島海峡大橋を降りたらそこは大島だ。橋の上からも見えた道の駅「よしうみいきいき館」に立ち寄り休憩。今走ってきた来島海峡大橋の長さを陸上からも眺めつつ、愛媛を走っているのだからとみかんジュースに舌鼓。

「よしうみいきいき館」はBBQスタイルの海鮮ランチが有名で、県内も遠くから、あるいは県外からもしまなみ海峡を渡って人がやってくるほどの人気なのだという。

よしうみいきいき館→亀老山 5.5km
ここからは、この旅で一番のヒルクライム! 大島の南側に位置する亀老山は標高301m。登坂距離2.7kmで獲得標高232m、平均勾配8.5%は、自転車レーサーでも顔をしかめるハードな上り。しかしここのためにEバイクをレンタルしてきたのだ! パワーモードを最強の「SPORT」にすると、この激坂も全く苦にならない。するするとペダルが回っていき、むしろ楽しさが勝る。

汗もかかずに頂上に着くと、コンクリート造りの洗練された展望台が見えた。ここは隈研吾氏が設計したというパノラマ展望台。瀬戸内海の雄大で有機的な風景と、直線的かつ無機質な建築とが相まって、まるでどこか異国にいるような錯覚にも。写真映えもするけれど、ここはぜひ自身の目と体で、その空間から絶景を楽しみたい。

亀老山→しまバルBoff 15.5km
亀老山からの風景を楽しんだら、今日のランチスポットを目指して再び発進。Eバイクのお陰で上りはスイスイだった亀老山の坂は勾配が急なので、下りは慎重に走っていこう。

10kmほどかけて大島を北へ横断していくと、今度は伯方・大島大橋が見えてきた。この橋を渡ると、この旅で2つめの島、伯方島だ。Eバイクとはいえ結構な距離を走ってきたから、もうお腹はペコペコ。ほどなくして人気の洋食店「しまバルBoff」に到着した。

週替りランチとパスタに舌鼓。パスタにもセルフサービスでご飯がつけられると聞いて不思議だなぁと思っていると、店員さんは「自分だったら食べたいから用意しています」とニコリ。ここは腹ペコサイクリストの強い味方だ! 盛り付けも素敵で、デザートもおいしゅうございました。

しまバルBoff→道の駅 伯方S・Cパーク マリンオアシスはかた 300m

Boffでデザートをいただいたのだが、自転車はさらなる甘味を我々に許してくれる。先ほど素通りした道の駅伯方S・Cパークへと戻り、名物の塩ソフトクリームをいただくことに。伯方の塩といえば、遠く関東にも知られる名産品。

そしてここでは、この日2つ目のSHIMANAMIモニュメントでの撮影もお忘れなく。

道の駅 伯方S・Cパーク マリンオアシスはかた→多々羅しまなみ公園 サイクリストの聖地碑 9km



今日の宿泊先はさらにお隣の大三島。伯方島から大三島橋を渡る。大三島の東岸を北上していくと、立派な多々羅大橋が見えてきた。今回はこの橋を渡らないが、その足元にある多々羅しまなみ公園への立ち寄りは不可避。「サイクリストの聖地」ではやっぱり記念撮影が欠かせない。

多々羅しまなみ公園 サイクリストの聖地碑→WAKKA 2km
本日の宿は大三島のWAKKA。海を臨むモダンな建物はサイクリストフレンドリーなラグジュアリーホテル。ここには人数や旅のスタイルに合わせた5種類の客室が用意されていて、今回はコテージをチョイス。さながらグランピングを味わえるデッキに、気配りされた家具やアメニティの室内と贅沢な部屋。コーヒーを飲みながら、一休み。


しかしプラスできるアクティビティにWAKKAの滞在のさらなる魅力がある。「日本で一番短い釣り船かもしれません」と船長さんが笑う、このWAKKAから出発する「ちょい船釣 1時間コース」を体験。道具も全てレンタルで、海釣りが楽しめるサービスだ。

さっきまで自転車で走っていた島を、今度は海から見てみるのは不思議な心地。同時に、このしまなみ海道の「海道」を存分に満喫しているのだと船の上で思うのだった。それに海峡は潮の流れが速く、外からは静かに見える海もダイナミックに動いている。
タイラバ・ジギングと呼ばれるルアー釣りでマダイがヒット! 釣れた魚は、夜ご飯に出してもらえると言うから楽しみだ。

1時間の釣りを終えて、部屋で一休みしていると、デッキではBBQの準備が整えられていった。夕食は、この地の美食を集めたBBQなのだ。伊予牛、ジビエのソーセージに海鮮、そして極めつけは先ほど釣ったマダイ! 豪華な食事とお酒と共に、一日のサイクリングを振り返りながら夜が更けていく……。


しまなみ海道の今治側は、走って通り過ぎるだけではもったいない場所だった。明日も、「ちょいディープ」に島々の魅力に触れていこう。
▶︎しまなみ海道「ちょいディープ」自転車旅 今治出発編 2日目(後日公開)

▶︎瀬戸内しまなみ海道・国際サイクリング大会「サイクリングしまなみ2026」2026年4月13日~順次エントリー開始!
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