しまなみ海道「ちょいディープ」自転車旅 尾道出発1泊2日編 2日目
目次
サイクリングしまなみでこの地を訪れる方にお勧めしたい、「ちょいディープ」なしまなみ海道の自転車旅。尾道出発で1泊2日の旅、その2日目のモデルコースをご案内。
朝日スポットと早朝ヨガ体験で一日をスタート

宿泊している弓削島のインランド・シー・リゾート フェスパから歩いてすぐの松原海岸は、知る人ぞ知る朝日の名所。ふだん内陸部に住んでいると、海から登る日の出はそれだけで特別な体験だ。
フェスパは食事やドリンク、アクティビティが全て代金に含まれるオールインクルーシブ。何と30分間の朝ヨガ体験も、この料金に含まれる。海の見える高台で、穏やかな呼吸を整えていると、身も心もすっかり目が覚めるよう。朝食がとってもおいしく感じたのは、日の出とヨガのおかげ。早起きは三文の徳だ!


インランド・シー・リゾート フェスパ→防波堤アート「天の花」 6.5km

9時前にフェスパを出発して、自転車旅2日目がスタート! まずは弓削島の北側にある防波堤アート「天の花」を目指す。島の西側を海沿いに走っていくと、およそ6kmほどで島の北側に到着。海に向かって鳥居が建つ大森神社は、自転車の旅人がつい足を止める撮影スポットでもある。


その先にある防波堤アート「天の花」の色鮮やかさも青い海と空に映える。もちろん、自転車を入れての撮影にも映える。写真を撮るのが楽しくて、ついつい長居してしまった。

防波堤アート「天の花」→魚六 5km
来た道を引き返して弓削港方面へ戻る。25の離島からなる上島町で唯一の県立高校である弓削高校には「起業部」という全国的にも珍しい部活があるのだとか。社員は全て高校生という株式会社を運営しているそう。面白い!

弓削港の周りは上島町役場や商店、飲食店が集まっていて町のにぎわいがあるエリア。ここに今日のランチスポット「魚六」はある。この海鮮丼はその日の仕入れ次第で内容が変わるという、真に魚屋さんの海鮮丼。店内にお邪魔すると、生け簀にはたくさんの魚介類が。コウイカ、コチ、マダイ、オコゼ、スズキ、ヒラメ……さながら水族館のよう。

主人が漁師さんということで、捕れたての魚を使う反面、水揚げがなかった日には海鮮丼の提供も無いという。お昼時に弓削島にいるなら、ぜひ立ち寄ってみたいこの島ならではのお店だ。イートインのスペースはなく、海鮮丼はテイクアウトになるので、向かいの弓削港ひだまり公園で海を見ながらのランチを楽しもう。この日の海鮮丼はスズキ、タイ、サーモンの詰め合わせ。美味!


弓削港ひだまり公園→立石港 6.5km
お腹を満たしたら再び自転車にまたがって、今度は生名島の立石港へ。佐島を経由して弓削大橋と生名橋、2つの橋を渡るルートはまさに海を旅しているという実感を覚える。さっきまでランチしていた弓削港も、海側からだとまた違った風景に見える。しまなみ海道にあるスケールの大きな橋もいいけれど、より海が近い、ゆめしま海道ならではの良さもあるなと実感。

立石港からはフェリーに乗る。この日最初の船旅だが、向かいに見えている因島の土生(はぶ)港・長崎桟橋までは乗船時間で5分もかからない。しまなみ海道の一部である因島は広島県。海の上で県境をまたぎ、これでゆめしま海道の旅は終わりだ。再びしまなみ海道に戻り、昨日出発した尾道を目指しながら自転車旅は続く。

土生港(長崎桟橋)→大山神社 2km
因島に上陸して最初の印象は、「街!」というもの。橋を介して本土と繋がっていることもあってか、見慣れたコンビニや大きな病院があって、風景はすっかり街だ。上島町の島々がどこか非日常的な穏やかさだったのは、どこにも街の雑然さが無かったからなのだと気づく。

土生港からすぐのところにある大山神社は、自転車乗りのための神社として知られている。交通の守り神様・橋渡しの神様といわれる、和多志大神様をお祀りしていて、しまなみ海道を行き交うサイクリストの信仰を集めているのだという。


境内には自転車にまつわる展示物やおみくじも。旅を安全に終えられるよう、祈願。

大山神社→HAKKOパーク 6.3km
安全祈願をした後は、再び自転車で出発。因島の西岸沿いに北上していく。昨日サイクリングを楽しんだ生口島を左手に見ながら海沿いに走っていくと、HAKKO パークが見えてきた。ここは万田酵素で知られる万田発酵株式会社が運営する、発酵を学べるテーマパーク。広々とした敷地とモダンな建物が特徴で、自転車乗りもウェルカムなのだ。心地いいので、一休みしていくことにしよう。

館内カフェではスイーツとコーヒーで一息。ランチの時間帯だったら、「からだが喜ぶ発酵ランチ」も試してみたかったところ。敷地内のHAKKOガーデンには花が咲き乱れ、背後には海がきらきらと輝いている。天気の良い日にはここでのんびり休んでも気持ちよさそう。自転車乗りには穴場的な休憩スポットかも。


HAKKOパーク→さわの sawano icecream 11km

尾道を目指して因島をなおも北上していくと、因島大橋が見えてきた。ここはしまなみ海道の数ある橋の中でもハイライトのひとつ。完成時には日本一の長さ中央支間長770mを誇る因島大橋は、橋の上ではなく「中」を走れる変わった形式で、空の上を走っているような感覚になる。

橋を渡り切ると、そこは向島。しまなみ海道を自転車で尾道側から走る人にとっては最初の島であり、今治側から走る人にとっては最後の島だ。向島に入って、行き交うサイクリストの数がとたんに増えた。

そんなサイクリストの憩いの場になっているのが、さわの sawano icecream。海を臨む気持ちの良いテラスと、季節毎に味が変わる絶品のアイスクリームは、しまなみ海道をゆく自転車乗りのお目当てになっている。

自身も自転車乗りの店主が手掛けるアイスクリーム、この日は「ラムいちじく」「広島在来・煎茶オレ」「ソルティー・ミルキー」をいただいた。地元の素材を活かしたアイスに舌鼓を打っていると、海の見えるテラスの快適さも相まってアイスとともに時間も溶けていくよう……。

さわの sawano icecream→後藤鉱泉所 5.5km
向島ではもう一軒、立ち寄りたかったお店が後藤鉱泉所だ。昭和5年創業で、今年96年目という老舗では、名物のサイダーを始めとした炭酸飲料を楽しめる。オリジナルの飲料は何と13種類! 一番人気は怪獣サイダー。旅の終わりを祝して、乾杯。


後藤鉱泉所→兼吉桟橋 500m
サイダーを楽しんだら、北に500m行ったところにある兼吉桟橋へ。もう対岸には尾道が見えている。

しまなみ海道、ゆめしま海道を巡った2日間で訪れた島は実に8つ! 自転車旅でありながら、船旅も味わえて、おいしいものや穏やかな風景も全身で楽しんだ。夕暮れ時、帰路を急ぐ地元の方々を乗せた渡船はあっという間に尾道に到着した。帰ってきた〜!
土堂桟橋→尾道駅前レンタサイクル 1km

夕暮れ時の尾道を、旅の余韻に浸りながら走っていく。昨日の朝自転車を借りた駅前でレンタサイクルを返却して、盛りだくさんだった1泊2日の旅はこれにておしまい。「サイクリングしまなみ」では立ち寄れない島で非日常的な時間を過ごすことができ、改めてこのエリアが自転車の聖地であることを実感したのだった。
旅の結論:自転車でしまなみ海道を走るなら、少し日程を増やしてでも寄り道を強くオススメします! 寄り道というよりも、寄り「島」を!
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