Setouchi Vélo協議会 吉野川市ミーティングが開催

目次

瀬戸内地域やその周辺地域を世界に誇るサイクリングの推進エリアとするため、地方自治体、国、経済連合会等で構成するSetouchi Vélo協議会10回目のミーティングが徳島県・吉野川市で行われた。

開催日:2026年2月25日(水)
会場:日本フネン市民プラザ サブアリーナ
主催:Setouchi Vélo協議会

 

セトウチヴェロ吉野川市ミーティング

 

Setouchi Vélo協議会初の徳島ミーティング

徳島県の北部に位置する吉野川市。市の北部には四国最大の河川「吉野川」が流れる。この日のトライアルライドは「吉野川」にかかる潜水橋を渡り、日本最大級の川の中洲である「善入寺島(ぜんにゅうじとう)」に行き、のどかな田園風景を楽しむ予定だったが、あいにくの雨天により、ライドは中止となり、バスで四国八十八か所霊場8番札所「熊谷寺」へと向かうこととなった。

ちなみに「四国三郎」と呼ばれる吉野川は、雄大な川幅と開放感あふれる景色の中を走れるサイクリングコースとなっている。堤防道路が多く信号が少ないため、初心者からロングライド志向のサイクリストまで快適に走ることができる。潜水橋や田園風景、季節ごとに変わる自然を楽しみながら、自分のペースで距離を伸ばせるのも魅力の一つなので、いつか再訪して走ってみようと思う。

 

熊谷寺で記念撮影

四国八十八か所霊場8番札所「熊谷寺」で記念撮影

御朱印帳

御朱印帳と筆者

人生初の御朱印帳を購入した筆者。早速御朱印をいただき直接書いてもらったが、何か特別感を覚え、とてもうれしい気持ちになった。これが御朱印集めの楽しさなんだと知った

そば米汁

バスツアー終了後、ライド時に提供される予定だった郷土料理「そば米汁」がふるまわれた。そば米のプチプチした食感が特徴的で、初めて食べたが体にも優しそうでおいしかった

原井 敬市長

開催地を代表して、吉野川市長 原井 敬氏より挨拶
「吉野川市の自然の恵みを生かしたサイクルツーリズムを推進しようと、昨年よりこの協議会に参加し取り組んでいます。2025年10月には山頂まで整備された道路を活用し、「阿波富士」と呼ばれる標高1133mの高越山(こうつさん)ヒルクライム大会を開催しました。観光と地域拠点をつなぐ交通手段として、自転車の可能性を感じています」

森田真弘氏

事務局を代表して、本四高速 取締役常務執行役員 森田真弘氏より挨拶
「Setouchi Vélo協議会として徳島県初開催となります。2022年10月発足時の加盟団体29から約3倍の89団体まで広がった。また、県としては10番目に島根県が加入し、中国・四国地方全域をカバーする体制が整いつつあります」

 

「自転車を活用したまちづくり」をスタートしたばかりの吉野川市

バスツアー後のミーティングでは、開催地である吉野川市の取組が行政・民間・地元徳島大学より発表された。

吉野川市からは2024年より、自転車を活用したまちづくりに向けてチャレンジしている4つの施策についての発表があった。

①Mt.高越ヒルクライムレース開催
②サイクルルートなどを活用したサイクルツーリズムの推進
③サイクルラック設置などのサイクリスト受け入れ環境の整備
④市民に向けた自転車の交通安全教室や健康教室などの実施

以上を踏まえ、交流人口の増加・観光振興・健康づくり・スポーツ振興・交通安全意識の向上を目指していく。

 

原井慎司課長補佐

吉野川市 商工観光課 課長補佐 原井慎司氏

 

地元民間企業の眞鍋氏から地域資源を生かしたサイクルツーリズムの取り組みが発表された。吉野川市出身の眞鍋氏は、吉野川を中心とした複数エリアで、地域の風景や食、文化を組み合わせた体験を自転車で走行するツアーを企画し、情報発信している。

自転車を軸にした新たな地域産業の創出活動をすることで、訪れた人が何度も足を運びたくなる仕掛けづくりを進め、地域に新しい人の流れを生み出すことを目指している。

 

眞鍋祐樹代表取締役

眞鍋商会 代表取締役 眞鍋祐樹氏

 

徳島県の地域活性化について、徳島大学の矢部教授がサイクルツーリズムの可能性を紹介した。従来の中心市街地活性化は利害関係者の合意形成が難しく成果が出にくい一方、自転車観光は小規模な事業者や地域住民が連携することで実践しやすいと指摘した。重要なのは観光客を呼ぶだけでなく、地域の日常の関係性や文化を活かし、飲食店や宿泊など地域にお金が循環する仕組みを作ることだ。大学や自治体、事業者が協力し、徳島の資源をつないだ持続的な地域づくりを進める必要がある。

 

矢部拓也副学部長

徳島大学 総合科学部副学部長・教授 矢部拓也氏

 

パネルディスカッション「吉野川市の自転車活用について」

「自転車を活用して、吉野川のにぎわいを作るには?」をテーマとしたパネルディスカッションでは、自転車を活用した地域振興と観光の可能性について議論が行われた。サイクルツーリズムの推進には地域資源と組み合わせた体験型コンテンツやガイド人材の育成が重要であるとの意見が示された。また、ヒルクライムレースなどのイベントは地域の認知度向上や来訪者増加につながる可能性があり、メディアやデジタルを活用した情報発信の強化が求められると指摘された。さらに、自転車は観光だけでなく日常の移動や健康づくり、環境対策にも活用できるため、地域住民を巻き込みながら継続的に取り組むことが重要であるとされた。今後は吉野川市において自転車活用推進計画を策定し、地域の魅力を活かした観光コンテンツづくりやリピーター獲得に向けた仕組みづくりを進めていく必要があると締めくくった。

 

パネルディスカッション

コーディネーターにプロサイクリストの(株)コイデル 代表取締役 門田基志氏、パネリストは吉野川市長 原井 敬氏、眞鍋商会 代表取締役 眞鍋祐樹氏、徳島大学 総合科学部副学部長・教授 矢部拓也氏、(一社)イーストとくしま観光推進機構 専務理事 渡辺隆仁氏、サイクルスポーツ編集部迫田、バイシクルクラブ編集部 東 宏祐氏(写真左から)

 

Setouchi Vélo協議会

構成団体(順不同):
兵庫県、岡山県、広島県、山口県、鳥取県、島根県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、近畿地方整備局、中国地方整備局、四国地方整備局、近畿運輸局、神戸運輸監理部、中国運輸局、四国運輸局、中国経済産業局、四国経済産業局、中国経済連合会、四国経済連合会、せとうち観光推進機構、四国ツーリズム創造機構、本州四国連絡高速道路

参加団体(順不同):南あわじ市、淡路市、神戸市、明石市、川西市、上郡町、洲本市、備前市、玉野市、真庭市、美作市、新見市、津山市、総社市、高梁市、和気町、呉市、尾道市、福山市、竹原市、江田島市、東広島市、三原市、安芸太田町、柳井市、周防大島町、大山町、南部町、米子市、境港市、鳥取市、益田市、鳴門市、小松島市、吉野川市、三豊市、土庄町、多度津町、坂出市、観音寺市、さぬき市、東かがわ市、小豆島町、高松市、綾川町、今治市、上島町、松山市、宇和島市、八幡浜市、伊予市、大洲市、西予市、内子町、伊方町、松野町、鬼北町、愛南町、松前町、香南市、いの町、宿毛市、本州四国連絡高速道路協会、福山観光コンベンション協会、鳥取県商工会連合会

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