憧れのビアンキのカーボンロードバイクが30万円台で! 「スプリント」を試乗してみた

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ロードバイク価格の高騰が続くなか、“チェレステ”のカラーで絶大な人気を誇るイタリアンブランド、BIANCHI(ビアンキ)の「SPRINT(スプリント)」は、カーボン&シマノ・105完成車で30万円台と貴重な存在だ。その実力に迫ろう。

 

ビアンキ・スプリントの特徴

ビアンキ・スプリント ●価格:36万800円 ●試乗車サイズ:53 ●カラー:ホワイト/ブルーパープル

スプリントは、ビアンキのカーボンロードバイクの中でもエントリーグレードに位置付けられるバイクで、憧れのビアンキを手にいれるにはうってつけであり、これまでアルミフレームのロードバイクに乗っていた人が初めて乗る本格カーボンロードバイクとしてもベストな一台のひとつだろう。

ビアンキのカーボンロードバイクラインナップにおいては、「オルトレ」がエアロロードバイク、「スペシャリッシマ」が上位グレードのオールラウンダー、「インフィニート」がエンデュランスロードであり、スプリントはオールラウンダーに位置付けられるモデルで、レースから日常のライドまでをバランスよくこなす万能型と言える。

フレームはモノコック製のカーボンであり、上位モデルの設計思想を受け継ぎ空力を意識した設計が施されている。フォークはコラムまでカーボン製で軽量に仕上がる。

コンポーネントは12速のシマノ・105 機械式を搭載。無論、油圧式ディスクブレーキ仕様だ。タイヤは700×28Cで、初期装備されるホイールはベーシックなアルミ製ながらリムハイトが30mmあり、エアロなたたずまいを備える。タイヤは最大で32mm幅まで装着が可能。現代のロードバイクに求められる最新スペックを網羅しているのだ。

デザインもまさにビアンキらしい美しさを備える。写真のホワイト/ブルーパープルカラーは、「白のビアンキもまた、いとおかし」と思わせる洗練されたカラーリングで、ロゴマークは光の当たり具合で見え方が変わるマジョーラカラーになっている。

コラムまでフルカーボンのフォークはエッジのきいたデザイン。スルーアクスルのシャフトはレバー付きだ

カムテール形状をしたダウンチューブ

ヘッドまわりは前後に長い設計で空力性能が高められている

シートステーまわりに至るまで直線的でシンプルなデザインが光る

ケーブル類はコラム部から内装される仕組みで、すっきりとしたクリーンなコクピットまわりを実現

シートポストはφ27.2のオーソドックスな丸形状のものが使える

タイヤはオールラウンドタイヤの代名詞的な存在のヴィットリア・ルビーノを装備

ヘッドチューブに施されるブランドロゴもマジョーラカラー

 

ビアンキ・スプリントのスペック

●価格:36万800円

●フレーム&フォーク素材:カーボン

●メインコンポーネント:シマノ・105 12速機械式

●ホイール:ビアンキ・アルミ30mmハイトオリジナルホイール

●タイヤ:ヴィットリア・ルビーノ 700×28C

●ハンドル:ヴェロマン・RA83A エアロ コンパクト

●ステム:ヴェロマン・ヴァイパー

●サドル:ヴェロマン・セタ SL

●シートポスト:ヴェロマン・φ27.2mm

●サイズ:47、50、53、55、57

●カラー:ホワイト/ブルーパープル、メタリックチェレステ

●参考重量:8.5kg(ペダルなし、53サイズ)

 

ビアンキ・スプリント試乗インプレッション〜癖のない正統派ロードバイク

インプレッションライダー:サイクルスポーツ本誌編集長/江里口恭平 学生時代はロードレースに打ち込む。卒業後はサイクルスポーツの編集者としてキャリアを積み、ついに編集長に。ロードバイクのみならず、あらゆるスポーツバイクに通じている

「スプリント」というモデル名とエアロロードをほうふつとさせるシルエットからは、平地で力を発揮する剛性が高いバイクという先入観を持つかもしれない。

しかしいざ乗ってみると、“本当に癖のない正統派ロードバイク”という印象を受けた。

剛性が高すぎて脚にくる感じはまったくなく、ペダルを回していて気持ちが良い。一言で言えば“スムーズ”なライドフィーリングだ。「ロードバイクって、こういうのがいいよな」「これだよこれ」と思わず口にしてしまう、いつまでも乗り続けたくなる心地良さがある。

搭載されるシマノ・105のコンポーネントとヴィットリアのルビーノの性能も相まって、ヒルクライムも申し分なく、コーナリングの動きも癖がなく安定感がある。

ただ、アルミでややハイトの高いベーシックなホイールが入っているため、それが若干フレーム性能をスポイルしている印象は受ける。とはいえ、この価格を考えると総合的に十分すぎる走りだろう。

将来的にお金がたまったらホイールをアップグレードする楽しみが残されていると考えれば良い。今回は試してはいないが、フレーム&フォークの素性が非常に良いため、ホイールをグレードアップすればこの癖のないオールラウンドさはそのままに、より軽やかな走りが手に入るのは想像に難くない。

性能とは関係のない点だが、今回試乗したバイクのカラーはロゴが黒ではなく、ネイビーと言うべきかチェレステが混じったマジョーラカラーで、純粋にかっこいい。ビアンキはこういうところが上手いのだ。

所有欲を満たしてくれるという意味でも、36万円を払う価値は十二分にある。ビアンキの新たな一面を発見した思いがした。

 

Brand Info〜Bianchi(ビアンキ)について

1885年にエドワルド・ビアンキがミラノで創業した、イタリアを代表する老舗スポーツバイクブランドの一つ。象徴色の「チェレステ」と、美しいイタリアンデザイン、レースで培った走行性能で知られ、ロードバイク、MTB、e-bike、シティバイクまで幅広く展開している。日本国内でも屈指の人気を誇るブランドだ。