自転車国際会議“Velo-city 2027 Ehime”キックオフセミナー開催 450人が参加して理解と周知を深めた

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Velo-city 2027 Ehime(ヴェロシティ2027エヒメ、以下VC27E)キックオフミーティングが、2月20日に開催された。会場200人・オンライン250人の計450人が参加。Velo-cityに対する理解を深め、愛媛開催に向けて周知・支援の輪を広げるのが目的だ。

ヴェロシティ2027愛媛ロゴ

トークセッション

3つのトークセッションが設定された

ヴェロシティ2027愛媛キックオフセミナー

会場には200人が詰めかけ、国会議員9人も来場

 

自転車を活用したまちづくりや交通政策の国際的な会議

VC27Eは、2027年5月25〜28日に愛媛県武道館(松山市)で開催される自転車国際会議。第1回ベルギー・ブリュセルから34回目で日本初、アジアで2回目の開催となる。

主催が欧州サイクリスト連盟(ECF:European Cyclists’ Federation)、共催が実行委員会(会長:愛媛県知事、副会長:松山市長、今治市長)。

Velo-cityは、サイクリング愛好者の会議やサイクルツーリズムに関する会議という誤認識もあるようだが、実体は自転車政策関係の研究者と実務者が一堂に会し、自転車を活用したまちづくりや交通政策について議論する国際的な会議。VC27Eは、65か国から2000人の参加を目標にしている。

参加者はこれまでの会議では、政府・自治体・公的機関が4割以上、次に多いのがNPOとNGOの約2割、交通事業者の約1割、以下、メーカー、コンサルタント、大学者・研究機関、メディア・マスコミ、国際機関の順。

2027年は、自転車活用推進法の施行から10年目に当たる節目の年。「大会自体が政府の取組」という発言が自転車活用推進本部事務局次長の土田宏道氏からあった。令和8年度から始まる国の第3次自転車活用推進計画(素案)には施策として「Velo-city2027Ehimeをはじめ自転車に関する国際会議の誘致・開催に向けた検討促進」が明記されているからだ。

会議形式は、学術会議(本会議、分科会、ワークショップなど2024ベルギー・ゲント会議では約80セッション、展示会、交流イベント(歓迎レセプション、ディナーパーティー)、テクニカルビジット(松山市内と今治市などの視察ツアー)、エクスカーション(県内全域で実施予定)、自転車パレード(松山市内、交通規制実施の予定)と多彩。

注目すべきはポスターセッションの設定。実行委員会参与の河上芳一氏は「ポスター1枚で世界に発信できると」効果をアピールした。調査・研究・製品開発・事業の成果を世界に発信できる貴重な機会になる。

 

河上芳一氏

開催までのロードマップを発表した実行委員会参与の河上芳一氏

 

2026年12月に参加者募集(チケット販売)開始

参加を検討している人のために、セミナーで公開された開催に至るロードマップを紹介しよう。

  • 2026年3月:ECFとのテーマ・サブテーマ検討の協議(来県)
  • 2026年6月:ブース出展・協賛募集開始
  • 2026年6月16〜19日:Velo-city 2026Rimini(イタリア・リミニ)、次回開催引き継ぎ
  • 2026年9月:テーマ・サブテーマ公表、アブストラクト(論文要旨・講演者)募集開始
  • 2026年12月:講演者決定・プログラム内容調整、参加者募集(チケット販売)開始
  • 2027年3月:公式プログラム公表

参加費は未定だが、これまでの会議の相場は1000ユーロ(約18万2500円)。歓迎レセプション、ネットワークディナーパーティー、自転車イベント参加費が含まれるが、絶対値としては高額になる(*各種割引も導入予定)。会場で隣席の人から参加費を聞かれ相場を伝えたところ、想定外の金額に驚いていた。同時通訳が付くが、基本言語は英語。そのため、プロすなわち職業的に自転車政策に関わっている人の参加がほとんど。

交流イベントとテクニカルビジットは会議参加者が対象だが、エクスカーションと自転車パレードは一般の参加も可能なので、走行イベントのみに参加する方法もある。

 

課題は女性の参画増加

セミナー登壇者20人のうち女性は、東大特任准教授の三重野真代氏、女優・エッセイストの一青妙(ひととたえ)氏と鈴木美緒東海大准教授の3人のみ(15%)。衆参議員9人が国会の首相の所信表明演説後に駆けつけたが、女性は参議院広島選挙区の三上えり議員のみ。参加者も圧倒的に男性が多かった。まさに日本の自転車界の縮図のような男女比。2024ゲント会議の参加者の40%は女性だった。ECFとVelo-cityは、ジェンダー平等を目指すSDGs(持続可能な開発目標)とインクルーシブ(包括的な)な内容と運営を重視している。VC27Eまで1年3か月、それまでに女性の参画を増大させることが課題となる。

 

一青妙氏

四国一周サイクリングPR大使を務める一青妙氏はパネラーとして参加

鈴木美緒氏

Velo-cityの概要と世界的意義をテーマに講演した東海大准教授の鈴木美緒氏

 

VC27Eはゴールではなく、開催を契機に自転車政策と自転車環境整備が進むことが望まれる。そのためにも開催自体の成功が鍵となる。

 

屋井鉄雄氏

総括をした東京科学大名誉教授 屋井鉄雄氏。開催を契機に「マイナスからプラスへ、変えるべきところは変える」と宣言

 

参考情報

Velo-city Ehime公式ホームページ:https://velo-city2027.pref.ehime.jp/
Velo-city Ehimeフェイスブックページ:https://www.facebook.com/velocity2027ehime/
Velo-city 2026 Riminiにおける「日本ブース」への出展・協賛の企業・団体を募集中:問い合わせメールアドレス vc26ExbitionJP@gmail.com
Velo-city2027愛媛キックオフセミナーアーカイブ:https://youtu.be/cDNMy6_9XDw