ロードバイクで真冬のサイクリングをするときの防寒術
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真冬のサイクリングは寒さとの戦いだが、正しい装備と考え方があれば決して過酷なものではない。真冬でも快適に走るための防寒の基本と実践的なポイントを、達人に聞いた。
冬ライドで寒さを感じやすい場面

今回のアドバイザー:サイクルワークスフィンズ 遠藤健太店長/新潟県長岡市にあるショップの店長として、全日本最速店長選手権にも出場し、ツール・ド・おきなわも走る。雪に覆われる長岡の冬には、MTBやファットバイクも乗りこなす。機材やウェアのインプレッションにも定評あり
冬のライドで特に冷えを感じやすいのは以下の場面だ。
①走り出し前で体が温まっていない状態
②休憩&その再スタート時
③汗をかいた後の長い下り
よって、まずは走り出す前に体を温めること、そして走り出したあとは「汗冷え」に注意を払うことで、冬のライドはまったく違ったものになる。真冬の防寒は、単に着込めばいいというわけではないのだ。
汗を排出して汗冷えを防ごう
これまで防寒というと、保温性の高い素材が注目されていた。しかし、ここ最近で重要とされているのが、吸った汗を吐き出してくれる疎水系素材のアンダーウェアだ。肌に汗を残さず外へ逃がすことで、体温低下の原因となる汗冷えを防ぐ。
重ね着を増やすよりも、まずは肌に触れる一枚を見直すことが、真冬ライドを快適にする近道だ。
ぜひやってみて! 出発前にホットオイルを塗る
ホットオイルを塗った箇所がポカポカするため、外気の寒さに対して体が大きな影響を受けない。のんびり走りたい人も、朝家を出る前にお風呂で体を温め、オイルを塗るといい。
冷えやすい部位を重点的に守る
真冬の防寒では、全身を均等に守る必要はない。重点部位は以下のとおりだ。
●お腹まわり
●指先
●つま先
●頭部
お腹まわりはアンダーウェア、指先は冬用グローブ、頭部はヘッドキャップおよびネックウォーマー、つま先はトゥカバーを上手に活用し、冷えを防ぎたい。
指先・つま先を除いた腕や脚の部分は走行中に温まりやすいため、過剰な防寒は不要な場合もある。逆に末端の冷えは安全性にも直結するため、対策が欠かせない。
冬用グローブ選びでもポイントは汗だ。内部が蒸れて汗が冷えると、指先は一気に冷たくなる。裏地に吸汗性素材を用いたグローブを着用しよう。
足元については、気温に応じてトゥーカバーやシューズカバーを使い分けることが重要だ。極寒時には重ね使いも有効だが、状況を選ぶ必要がある。
アンダーウェアの着替えを持って行ってしまおう
真冬のライドでは走行中だけでなく止まったときの冷えにも注意したい。そんなとき、いっそのことアンダーウェアの着替えを携行し、現場で着替えてしまうのは有効な手だ。バックポケットに汗で湿らないように工夫し、予備のアンダーウェアを持っていこう。
下りで冷える場合はさらに念入りに防寒を
できれば避けたい真冬の下り。止むを得ない時には、かさばらない程度に畳めるウィンドストップ素材のオーバーパンツやウィンドブレーカーを持っておくと凍えずに済む。



















