モンベルの中の人に聞く、自転車アイテム開発秘話。モンベル創業50周年記念付録サコッシュも紹介!

目次

アウトドア総合ブランドとして創業50年を迎えたモンベル。年を追うごとにサイクリング向けのアイテムも充実しており、登山用品ゆずりの高機能が信頼を集めている。そんなモンベルのもの作りとは? 同社企画部の責任者に、開発の背景を直撃した。注目の2026年1月号の付録「モンベル創業ロゴ入りサコッシュ」も合わせて紹介する。

 

モンベルとは?

1975年に現グループ代表の辰野勇氏が創業。翌年に開発したスリーピングバッグが高い支持を獲得し、多様な製品の開発へ。現在の取り扱いアイテムは約6000品番に及ぶ。

 

企画部に聞く! 雨具から始まったサイクル用品

鷹取秀雄さん

企画部 常務執行役員
鷹取秀雄さん

1985年にモンベル入社。ものづくりの源流である企画部の責任者として、サイクル用品・自転車本体のデザインを統括。自転車も10台以上所有する根っからのサイクリスト

─モンベルにおける初めてのサイクル用品は?
鷹取 1989年に発売した「バイシクルレインスーツ」です。そして、1990年にはゴアテックスを採用したサイクルレインジャケットとパンツを発売しています。

─雨具からスタートした理由を教えてください。需要があったのでしょうか。
鷹取 我々のものづくりは「自分たちが欲しいものを作る」ことが基本的な流れです。社内のサイクリストからの声があり、当時はなかった自転車用の雨具を作ろうと。登山用雨具の蓄積を基に、裾の処理など自転車に欠かせない要素を加えました。今も基本的なデザインは受け継いでおり、その時々でベストな素材を採用しています。

─当時の反響は?
鷹取 「雨の日でも自転車乗るの?」と言われました(笑)。けれど、しばらくするとブルベなどで雨でも走るサイクリストが増え、支持されるようになりました。欧米の環境はドライなので、日本の高温多湿に応える雨具は存在しません。透湿性など雨具の機能にこだわるというのは、日本ならではの自転車文化かもしれません。

─バッグも豊富に展開されています。これらもサイクリストのニーズがきっかけでしょうか。
鷹取 そうですね。やっぱりサイクリング中も物を運びたいですから、バッグはかなり早い時期から取り組んでいます。特に防水のサイドバッグは早期にラインナップしており、今も継続しています。長期の旅をされる方には必需品ですから。一方で、キャリヤなしでハンドルに取り付けられるフロントバッグなど、小ぶりなバッグの人気が最近は高まっています。

─「シャイデック」として自転車本体も手掛けられてます。
鷹取 モンベルでは「SEA TOSUMMIT」という海から山までを体感するイベントを提案しています。自転車に乗るシーンもあるので、日本人の体格に適した自転車を作ろう、というのがきっかけです。欧米のものを単に導入するのではなく、体格や用途に合わせることの大切さは、服も自転車も同じです。

─「シャイデック」というネーミングのルーツは?
鷹取 スイスの名峰「アイガー」のふもとの峠「クライネ・シャイデック」が由来です。

─ありがとうございました。これからの展開にもたいへん期待しています!

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サイクリストの愛用者もたくさん! 定番&人気の自転車アイテムはこれだ

風雨からサイクリストを守ってくれる切り札

U.L.サイクルレインジャケット

U.L.サイクルレインジャケット
価格╱2万3100円

耐水圧と透湿性の双方に優れ、環境にも配慮した独自の機能素材「スーパードライテック」を採用した軽量なレインジャケット。雨でも積極的に走るロングライド派はもちろん、天候変化に備えた「お守り」として全サイクリストが常備しておきたい逸品。

 

豊富なラインナップで万全のアンダーウェア

ジオライン L.W.サイクルアンダーシャツ

ジオライン L.W.サイクルアンダーシャツ
価格╱4180円

薄手、中厚手、防風タイプなど、各種のサイクルアンダーシャツがそろう。季節や走行シーンに合わせて選ぶことで、快適なサイクリングが可能になる。吸湿発熱素材であるウールを採用したモデルやインナーショーツも展開。

 

日本人による日本人のためのスポーツバイク

シャイデック RD-H 2000

シャイデック RD-H 2000
価格╱17万6000円

日本人の体格をフレーム設計とパーツセレクトに反映した「シャイデック」シリーズ。シティサイクルから乗り換える人も違和感なく乗りこなすことができる。他にも軽量なロードバイクから充実装備のツーリングバイク、そして折り畳み自転車までラインナップ。

 

愛用者が多いドラム型バッグのオリジン

フロントバッグ

フロントバッグ
価格╱6050円

30年以上前に登場し、キャリヤ不要なバイクパッキング式積載システムの先駆けとなったロングセラーアイテム。どんな自転車でも利用可能だ。開口部が広いため荷物の出し入れがスムーズに行え、両サイドのポケットによって工具など小物も整理しやすい。

 

モンベル50周年記念アイテムは、全国&オンラインのモンベルストアで発売中!

モンベル創業ロゴ

 

全国のモンベルストアやオンラインストアで50周年記念アイテムを発売中。創業当時のロゴをあしらったウェアや復刻デザインのバッグ、アクセサリーなどをラインナップする。スタジアムジャンパーやポーチは普段使いに最適。レトロポップなTシャツやデイパック、「ゼロポイント」のギアコンテナなどもサイクリングシーンとの相性がいい。

 

50thベルトポーチ

50thベルトポーチ
価格╱3500円

 

サイクルスポーツ1月号では、モンベル50周年記念アイテムとして「特製サコッシュ」が付録に!

モンベルロゴ入りサコッシュspec.
サイズ●270×340mm
素材●ポリエステル(本体・ベルト)、ポリプロピレン(バックル)、ナイロン(ファスナー)
重量●43g

 

このモンベル×サイスポコラボのきっかけとなったのは、モンベルの50周年記念アイテムたちだ。創業時のロゴがあしらわれており、「美しい山」を象徴するオレンジ色のM字マークが誇らしい。このロゴが入ったサイクリストの定番アイテムが欲しい! そんなサイスポ編集部の思いが形となった。

 

サイスポ2026.1 モンベル付録

 

モンベルのものづくりにおけるコンセプトは「Light & fast®(軽量と迅速)」。サコッシュにもそれを反映し、素材には軽量なポリエステルを採用。ベルトやバックルなどのパーツ点数を抑えて軽さを実現しつつ、乗車中の使いやすさやフィット感にもこだわっている。使い勝手のキモとなるファスナーは、滑らかさと耐久性に優れたものを選んだ。

 

調節できるショルダーベルトを採用

調節できるショルダーベルトを採用!

 

ヘルメットや複数のボトルが余裕で収まるサイズ感もポイント。カラーはオレンジ色のロゴと相性が良く、ウェアや自転車と合わせやすいグレーを選択。普段使いはもちろん、レースやロングライドなど、様々なシーンで活用してほしいサコッシュだ。

 

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サイスポ2026.1 モンベル付録