サイクルスポーツ9/20発売号「峠特集」の取材秘話を、編集部員が紹介します!

目次

発売中の「サイクルスポーツ11月号」は、サイクルフォトグラファーの辻啓さんを特別編集長を迎え、世界と日本の峠を一挙に紹介する「峠」大特集! 今回もサイスポ誌の編集部員である鈴木ジュンキが、担当した特集の見どころや取材秘話を紹介します。

 

集まった20の物語

「山が大好き!」サイクルスポーツ編集部の鈴木ジュンキです。9月20日に発売されたサイクルスポーツ峠特集の編集を担当しました。

今回の特集は「峠」がテーマ。
峠と聞いて、どんな所が思い浮かびましたか?
初めて上ったあの峠。思いがけず絶景が待っていたあの峠。ひたすらキツかったあの峠……。

今回、辻啓編集長が海外で走った峠から、国内屈指の2000m級の峠、さらには関東・関西の名峠まで、バリエーション豊かに掲載しています。

でも、ただデータを並べるものではありません。
「なぜこの峠が魅力的なのか」「ここがおすすめだ!」を物語にして紹介しました。
誌面に登場するのは20の物語と55の峠。
多くの方にご協力いただき、それぞれの視点で峠を語っていただきました。
きっとあなたの心を動かす魅力的な峠が見つかるはずです。

 

取材裏話。大雨で中止になった乗鞍ロケ

乗鞍スカイラインの看板と撮影。雲が立ち込め10m先も見えない状況

実際に走って取材するのがサイクルスポーツ。
私が今回の取材で特に印象に残っているのが、乗鞍岳です。

乗鞍と言えば、毎年行われるヒルクライム大会が有名ですね。2700mの山頂からの眼下の山々を見渡す景色は格別です。

そして、今回はヒルクライム練習、コース紹介ロケ、乗鞍ヒルクライム本番と、1週間で5回上がりました。
(移動距離だけでも2000km近かった)

なかでもコース紹介ロケ(本誌p20~)で上った日は天候が悪く、山頂は雲の中。気温はわずか10度。さらに雨まで降り出し、真夏とは思えない寒さに震えながら撮影をしました。同行したライターからは「今までで一番キツかった」と声が漏れるほど。さらに雷も鳴り始め、さすがに危険と撮影を途中で中断し、カメラマンの車に避難したこともあります。
結局、山頂からの絶景は撮れなかったので、後日また上って完璧な写真が撮れました。

途中までは天気が良かった

乗鞍岳は完全に雲の中。この時はまだ笑顔で余裕がある

天候悪化で同行していたカメラマンに助けてもらった

でも今となっては、それすらも思い出の峠の一つ。

このように今回の特集は、各ページに走った人の物語が詰め込まれています。
秋の紅葉シーズン、誌面を眺めながら「自分にとっての思い出の峠」を思い出してみませんか。

きっと、走りに行きたくなる峠が見つかるはずです。
そして走りに行く時は準備は抜かりなく、無茶は禁物です。

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