ゆめしま海道でワーケーション。瀬戸内海の自然豊かな島で2泊3日のワーク&バケーションを体験してきた(前編)
目次
ゆめしま海道は愛媛県上島町の島々をつなぐ、人気の離島サイクリングルート。日中は通常どおり仕事をし、朝と夕方は積極的にリフレッシュする新しい働き方をお届けする。
ワーケーションとは?
「ワーケーション」とは、Work(仕事)とVacation(休暇)を組み合わせた造語で、「テレワークなどを活用してリゾート地や地方など、普段の職場とは異なる場所で仕事をしつつ、余暇も楽しもう!」という働き方。
インターネットやノートPCの普及により、2000年代のアメリカで提唱された働き方だが、日本でも働き方改革やコロナ禍で、テレワークや観光業支援で推進されたことから少しずつ広まったとされている。その後、業種、職種、企業の考え方によって、さまざまな働き方が出てきていると思われるが、ノートPCとネット環境さえあれば、どこでも仕事ができる職種やフリーランスなどで積極的に取り入れられいるようだ。
実際、今回の滞在中、筆者の横でワーケーションをされている方とお話をしたが、フリーの動画編集者で、年に3〜4回、大阪から上島町に来てワーケーションされており、心のゆとりと業務効率の両面から充実していると伺った。

滞在中、毎日ワーケーションさせてもらった弓削島にある施設「ゆげ海の駅舎 ふらっと」。Wi-Fi、コンセント、トイレ、シャワーも整い、快適に過ごすことができた(愛媛県越智郡上島町弓削下弓削203-1/TEL:0897-72-9775/営業時間:8:30〜17:15/休業日:年末年始)
日常と生活リズムを変えないようにした
人生初のワーケーションに際し、自分なりの約束事として、一つだけ決めたことがあった。それは「日常と生活リズムを変えない」という至ってシンプルなもの。筆者は毎朝、起きてからのルーティンがある。それは、まずプランクと腹筋。そして5kmのランニングだ(かなりゆっくりペース)。そして仕事終わりにハイボールを飲む(笑)。今回、唯一日常と違うのは毎朝、定宿のお母さんのおいしいご飯を食べられるというところ。それ以外は、東京にいる時と同じ生活リズムで過ごすことを心がけた。
果たして1日目の成果は?
いつもは10時とか11時に出勤することが多いが、宿から歩いて3分でワーケーションスペースに行けるため、この日は9時から仕事を始めることにした。都市部で働く最大のデメリットは通勤時間の長さだと個人的には思う。往復で2時間は当たり前の東京通勤事情を考えると、働き方改革は本当に必要なのではないだろうか。通勤時間を考えてもワーケーションをやる価値はあるだろう。
それはさておき、早速仕事に取り掛かろうと思う。この日は朝から原稿執筆。午後はオンラインMTGが2本入っている。まさにノートPC一台あればどこでもできる仕事だ。今回のワーケーションスペース「海の駅舎 ふらっと」は冷房も効いてるし、コーヒーのセルフサービス1杯(200円)もある。何よりうれしいのは、内線が鳴らないことかも。管理職だから仕方のないことなのだが、内線でやり掛けの仕事が中断することが多いので、ここは職場パラダイスかと思ってしまう。

ランチは歩いて1分の地元の漁師さんが営む魚屋で、海鮮丼を購入。
「魚六」(愛媛県越智郡上島町弓削下弓削123-6/TEL:0897-77-2712/営業日:不定期/営業時間:10:00〜18:00/休業日:年始(1月1日〜1月3日))
昼食後、「海の駅舎 ふらっと」に戻り、1Fのコミュニケーションスペースでコーヒーを飲みながら管理人さんや他のお客さんと談笑し「ほな、やりますか!」と午後の仕事に取り掛かる。この日は2Fスペースに誰もいなかったので、オンラインMTGも無事終了。1日目の成果は上々で、集中力も途切れることなくおかげさまで原稿一本書き終えることができた。
ワーク後のバケーション
一仕事終えた後、一旦宿にPCを置いて、これまた歩いて3分程の「せとうち交流館」で予約しておいたジャイアントのeバイクをレンタルし、まずは弓削島をサイクリング。島の西側を北上する道は、左手に見える海を間近に感じながら走ることができる。この日は北部の久司浦漁港まで往復。浜辺で釣りを楽しむファミリーと会話をしたり、きれいな夕陽を見れたりと、8km程の短い距離だが、とても気持ちのいいサイクリングだった。

レンタサイクルを借りれる「せとうち交流館」(愛媛県越智郡上島町弓削下弓削1037-2/TEL:0897-77-2252/営業時間:8:30〜17:15/eバイク1日料金:5500円)
「せとうち交流館」にeバイクを返却し、目の前の「ひだまり公園」で本日の締めの儀式を行った。透きとおったきれいな海に沈んでゆく夕陽を見ながら、大好きなハイボールをいただく。「いや~生きててよかった」心からそう思う。「人生初のワーケーションに乾杯~♪」そして「ありがとう~上島!」


























