軽量カーボンeバイクの実力に迫る!オルベア・ゲイン
目次
フルカーボンフレームにバッテリーを内蔵し、リヤハブドライブユニットを採用することで、まさに人力ロードバイクと変わらぬルックスを手に入れたオルベアのゲイン。その走りは果たしてロードバイクに匹敵するのか? 難波ケンジがインプレッションする。
ORBEA GAIN M20i
オルベア・ゲインM20i
価格/120万2300円
https://www.orbea.com/jp-ja/ebikes/road/gain/
フレーム/カーボン
フォーク/カーボン
ドライブユニット/マーレ・X20モーター
バッテリー/マーレ・IX350 36V 353Wh
サイズ/ XS、S、M、L、XL、XXL
カラー/ファンタジーパープルカーボンビュー×オレンジクラウド、ヘイローシルバー×ブルーカーボンビュー、ほかMyO
軽量で美しいeロードの登場
スペインブランドのオルベアが、日本市場に投入したフルカーボンフレーム採用の軽量eロードバイクがゲインだ。同社のピュアロード「オルカ」で培ったOMRカーボンモノコックに、マーレ製のX20リヤハブモーターと353Whのダウンチューブ内蔵式のリチウムイオンバッテリーを採用することで、11kg台の車重を実現した。
フルカーボンeロードの先駆けだったスペシャライズド・クレオSLが、新型ではグラベルeバイクになったため、国内のeロード市場はBESVやジャイアント、ヤマハなどのアルミフレームモデルが主戦場となっていた近年。そこに、アシストなしの状態でもカーボンロードバイクとして満足できる走りに仕上げてきたのがこのゲインの特徴と言えるだろう。というのも、平坦路でのロードバイクの巡航スピードはアシスト上限を上回ることが一般的で、そこでアシストが切れた状態のロードバイク的走りが実現できているかは、大事なポイントとなるからだ。
マーレのX20システムはリヤハブモーターを採用し、eバイクで一般的なセンターマウント方式と比べてペダリング時のフリクションを少なく設計できる。何よりeバイクに見えないスマートなシルエットを実現した、まさにハイエンドな一台に仕上がった。
MyO(マイオー)からカスタマイズが可能!
今回テストしたモデルはアルテグラDi2を搭載した「M20i」だが、デュラエースDi2を搭載した「M10i」から、キューズ10速搭載の「M40」まで幅広いラインナップが用意され、それぞれがオルベアのオーダーシステムの「MyO」に対応。上記写真のオルカのように、カラーはもちろん、ハンドル幅やギヤ比まで、オンラインから選択できる。
Details
Impression「フルカーボンにより重量11kg台はeロードの価値観を変える」
初見の印象では、「あれっ? eバイク?」と思うほどにデザインは秀逸。クランクセットがダブルのアルテグラなこともあって、言われなければeバイクと気が付かない人も多いだろう。乗ってみると、ロードバイクとして王道を行く素直なハンドリングで実に気持ちいい。一般的にリヤハブモーターは前後重量バランスがやや気になるモデルが多いが、このマーレシステムはバッテリー積載位置も秀逸で落ち着きのある重心ポイント。そしてBBまわりにユニットがないので、適度にウィップのある快適なフレーム設計が実現できている。アシスト力はロードバイクとしては十分なトルクで、レスポンスもハブモーターとしては俊敏。ロードバイクの場合はMTBほどレスポンスは求められないので、確かにハブモーターのフレーム設計の自由度の高さはメリットだ。
アシスト域を超えた平坦での走りは、エンデュランス系の高級カーボンロードの走りそのもので、快適なおかつ楽しい。複数の峠をまたぐ輪行ツーリングこそがゲインの楽しみ方と思えた。
Rider
難波ケンジ
eバイクの黎明期より20年以上にわたってその変貌を見つめてきた、国際自転車ジャーナリスト。日本にeバイクを持ち込んだ最初の人物として知られる。




















