DTスイスがカーボンホイール「ARC」「ERC」「CRC」「HEC」シリーズをリコール

DTスイスが、「ARC」「ERC」「CRC」「HEC」シリーズのホイールのリコールを発表した。DTスイスのウェブサイトにて、問題のない製品か、リコールの対象製品かを確認できる。

リコール対象ホイール

リコールの理由は、該当するモデルのリムフランジ部分で自発的なデラミネーション(外側カーボン層の剥離)が発生する可能性があることだという。リムベッド自体はこのデラミネーションの直接的な影響を受けないが、構造的な弱体化により損傷する。このタイプのデラミネーションは、著しい構造的な弱体化を引き起こし、最悪の場合はリムの完全破損に至る可能性がある。そして、物的損害、重傷、または死亡につながる事故のリスクを高める。

 

リムの断面図

1.リムベッド、2.リムフランジ、3.リムサイドウォール

 

具体的なリコールの対象製品は以下のとおり。

  • ARC1100、1400、1600ダイカット50/55/65
  • ARC1600スプライン50/55/65
  • ERC1100、1400、1600ダイカット35/45
  • ERC1600スプライン35/45
  • ERCログクラシック45
  • CRC1100ダイカット45
  • CRC1400、1600スプライン35/45
  • HEC1400スプライン45

これらのうち、2024年8月1日以降に出荷されたもので、DTスイスID番号が2740000より大きい数字のホイールのみがリコールの対象となる可能性がある。DTスイスのウェブサイトの案内に沿って、ホイールのDTスイスIDを確認し、「DT Swiss IDをこちらに入力してください」欄へ入力。その後、「送信ID」ボタンをクリックすると結果が表示される。

【対象外の場合】
「あなたの製品は影響を受けません」と表示される。問題のない製品なので、引き続き使用できる。

【対象の場合】
「注意:この製品は現在実施中の製品安全リコールの対象です。」と表示される。いくつかの質問への回答と必要事項への入力を行い、「リクエストを送信する」をクリックして送信する。「データは正常に送信されました。」と表示されれば完了。

対象製品に対する今後の対応方法については、対象となるホイールセットを登録すると、24時間以内に今後の手続きに関する詳細がDTスイスからメールにて送られる予定だ。