山手線一周サイクリング! 折りたたみ自転車で走ってみた
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JR山手線の線路に沿って、自転車で一周すると約43km。ロードバイクだと少し物足りない距離かもしれないが、18インチの折りたたみ自転車なら、ちょうどいい距離かも!? 都内在住のシシャチョーさこやんが、折りたたみ自転車「birdy(バーディー)」で週末に自転車散歩をしてみた。
フラットだと思っていたら、実は坂もある山手線サイクリング
大阪から東京へ来て、単身赴任6年目となる筆者だが、これまでに山手線一周は3回やっている。1回目がeバイク、2回目がロードバイク、3回目がグラベルバイクだ。そしてこのたび新しく我が家にやってきた折りたたみ自転車「biridy Classic EVO(バーディー・クラシックエヴォ)」のシェイクダウンに選んだルートは山手線一周だ。
山手線は電車に乗っているとフラットにしか感じないが、自転車で走ると実は上野~池袋間は意外に坂が多い。また駅の入口横に八百屋のようなスーパーがある駅や、山手線に踏み切りがあるなど、意外な発見が楽しめる。聞いたことのある駅をパスしながら、繁華街を押し歩きしたり、細い路地を通ったりして、東京の中心部の土地勘を知ることができ、さらに意外な景色も楽しめる山手線一周サイクリングは、線路を横目に意識しながら走れば、あまり迷うこともないし、疲れたらすぐに輪行できるメリットもあるので、初心者にもオススメだ。

折りたたむと玄関のドアサイズまで小さくなる「birdy Classic EVO」
上野駅を過ぎて緩やかな坂を上りながら右下に目をやると、山手線がだんだん小さくなっていく。やがて到着する鶯谷駅は、こじんまりとして実に可愛らしい駅だ。そこから一気に下るとラブホ街の袋小路に入りこんでしまうのがこれまたビックリ……。日暮里駅~西日暮里駅~田端駅間の短い坂をいくつかクリアした後、現れるのが、山手線唯一の踏切。皆さん、ご存じでしたか? 山手線に踏み切りがあることを。
折りたたみ自転車(18インチ)で山手線一周は何時間?
今回は東京駅を反時計回りで10:30にスタートし、同駅へゴールしたのは15:47。新宿で道を間違えて東中野へ行ってしまったため、走行距離は51.49km(間違わなければ約43km)と伸びてしまったため、所要時間は5時間14分だった。
押し歩き区間や、細い路地、信号の多いエリアなど、速く走りたい人にはおすすめしないが、東京の街を知らない人にとっては、地形や建物など見所がたくさんあっておすすめだ。撮影したり、道標があれば読み込んだりと、全然余裕をもったライドだったが、参考のためにこの日の走行時間は以下のとおり。
・東京駅→上野駅(約6km/30分)
・上野駅→池袋駅(約11km/70分)
・池袋駅→新宿駅(約9km/60分)
・新宿駅→渋谷駅(約5km/40分)
・渋谷駅→品川駅(約11km/60分)
・品川駅→東京駅(約10km/50分)
東京駅→上野駅は御徒町駅のアメ横以外は、比較的スムーズに走れる。上野駅→池袋駅も走りやすく、いろんな意味で面白い。フラットだと思っていた道に突如として坂が頻繁に現れ、山手線の上の方は山を削って作ったんだと一目瞭然と分かるのが面白い。また、大都会の真ん中でびっくりするほど、こじんまりとした駅や細い路地、富士見ポイントだったが、マンションが立ち並び今は見えなくなったところ、山手線唯一の踏切など……。このルートのハイライトだと個人的には思う。
池袋駅から渋谷駅の先までは、信号と車が多くなり、なかなかの苦行となるが、イライラせずにのんびり行こう。折りたたみ自転車はロードのように速く走る乗り物ではなく、ゆっくりと景色を楽しみながら進む乗り物なんだと思えば、信号待ちも苦にならない(と自分に言い聞かせた)。また、この区間は線路が見えないことが多いので、GPSをチェックするなどの注意が必要だ。
恵比寿駅の手前から道が広がり、これ以降、ゴールの東京駅までは信号はあるものの、山手線も失うことなく、比較的スムーズに走ることができる。ゴール手前の新橋駅~有楽町駅~東京駅で絶え間なく現れるガード下の飲み屋にかなり集中力を奪われるので、最後まで気を抜かずに走りましょう。ゴール後、ガード下で飲みたかったが、輪行袋を持ってきてなかったので、おとなしく帰宅したが、次回は輪行袋を持つとともに、友人を誘って山手線一周サイクリング後にガード下飲み会をしようと心に誓った。




























